女神異聞録デビルサバイバー 女神異聞録デビルサバイバーの概要

女神異聞録デビルサバイバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 15:49 UTC 版)

女神転生 > 女神異聞録デビルサバイバー
女神異聞録デビルサバイバー
ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 ニンテンドーDS
ニンテンドー3DS
開発元 アトラス
発売元 アトラス
人数 1人
メディア DSカード (DS)
3DSカード (3DS)
発売日 2009年1月15日(DS)
2011年9月1日
アトラス・ベストコレクション∶2015年12月3日(3DS)
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
売上本数

12万本[1](DS)

48,708本[2](3DS)
テンプレートを表示

ストーリー

従兄弟のナオヤに呼び出され、主人公は友人のアツロウとユズとともに渋谷に向かい、そこで多機能ゲーム機のCompを託された。さっそくCompを起動するが一部の機能にプロテクトがかかっており、ナオヤの一番弟子を自称するアツロウはプロテクトの解除に躍起になった。突然Compにメールが着信し、一同は内容を確認した。送信元は「ラプラスメール」となっており、今日の午後に殺人事件が起こることや夕方に大規模な停電が起こることをまるで天気予報のように淡々と予言していた。アツロウにプロテクトの解除を任せ、主人公とユズは表参道に行くと、ラプラスメールの予言通りに殺人事件が発生していた。不可思議な事態に当惑する中、アツロウからプロテクトを解除する方法がわかった旨の電話があり、三人は再び合流した。

Compのプロテクトを解除すると、突如プログラムの処理が実行され、「悪魔召喚プログラムを起動します」のメッセージとともに周囲は光に包まれた。それと同時にCompから悪魔が出現し、主人公たちに襲いかかった。辛くも勝利すると、主人公たちに従う旨のセリフを残して悪魔たちは消えて行った。

悪魔使いとなった主人公たちはその後、自衛隊による山手線円内の封鎖や悪魔による民間人の虐殺、限界状態の中での人々同士の争いを目の当たりにする。主人公たちは封鎖された街から無事に帰還できるのだろうか。

システム

女神転生シリーズでは『魔神転生』シリーズ以来となるシミュレーションRPGである。 DS版「デビルサバイバー」のシステムを記述し、3DS版「デビルサバイバー オーバークロック」は以降はOCと記述する。

戦闘システム
チーム編成
3人で1チームを構成し、最大4チームまで出撃できる。チーム内は人間をリーダーとして2体の悪魔を使役できる。
主人公は常に強制出撃だが、戦闘によっては他のキャラが強制出撃となる場合もある。
行動力ゲージ
各チームが次の行動ができるようになるのは、リーダーの行動力によって決定される。行動力ゲージはそのチームの各行動によって増加し、そのチームのターンが終了した後は時間経過によって減少し、ゲージが0になれば行動可能になる。相手から攻撃を受けた場合、防御側も行動力ゲージが上昇するため、集中攻撃を受けると行動順序が遅くなる。また、種族スキルの影響でも増減する。
各種行動
各チームはターンが回るごとに移動・攻撃・個別行動を1回ずつ行える(例外あり)。
個別行動はチームを構成しているメンバーごとに実行できる行動で、習得している回復系スキルの他、人間なら召喚、悪魔なら帰還を実行できる。また、種族によっては種族スキル(後述)も使用可能。
行動には射程があり、その範囲内に対してしか行えない。
エクストラターン
戦闘で条件を満たすと各キャラクターに対して個別にEXTRAターンが発生する。通常ターンが終了した後、もう一度行動できる。同様に敵も条件を満たすとEXTRAターンが発生する。例外として、一部の種族はデメリットにより絶対に発生しない。
マッカボーナス
ノーダメージで撃破したり、攻撃がクリティカルになったり有利な戦い方をすると、マッカの入手金額が増加する。逆に弱点を突かれたり、味方が倒されたり不利な戦い方をすると減少する。
マグネタイトボーナス
マッカボーナスと同様に有利な戦い方をするとマグネタイトパワーが貯まり、最大になるとマグネタイトボーナスが発生しスキルクラック(後述)で取得したコマンドスキルをチーム内の悪魔に習得させることができる。マグネタイトボーナス発生後はマグネタイトパワーが0に戻り、再び最大まで貯まると再度マグネタイトボーナスが発生する。
仲魔システム
従来シリーズの会話交渉システムを完全に撤廃され、デビオク(後述)でのみ仲魔を増やせるようになった。
デビルサバイバーシリーズでは、limitedと表示された悪魔以外は同一悪魔であってもストックに空きがある限り、何体でも仲魔にできる。
武器や防具など装備品、消費品等のアイテムは一切存在しないため、マッカは全て悪魔召喚に費やす。
種族スキル
各悪魔は種族ごとに固有のスキルを持つ。例外は精霊・御霊で、これらは種族スキルを持たない。人間は種族スキルが使用できない代わりに先制発動スキルをセットできる。
種族スキルは個別行動時に使用する能動タイプと移動・戦闘中に自動で発動する受動タイプとがある。能動タイプはHPまたはSPを消費する必要がある他、一部の受動タイプはデメリットがある。
ベル神などのボス悪魔はいかなる種族とも異なる固有スキルを有している。
デビオク
デビルオークションの略。悪魔が自らを商品として出品しているネットオークション。通貨はマッカ。落札者には、その悪魔と契約する権利を得られる。オークションであり、他にも参加者が存在している。オークション開始時に即決金額(最低額の3倍)を支払うと即入手できる。オークションは一度撃破した悪魔しか出品されない。
出品される悪魔は強さが★で表され、1~5の幅で変化する。★の数によって初期スキル・初期ステータス・落札最低額が増減する。例えば幼獣モスマンの自動効果スキルについて、★3は「食いしばり」のみだが、★4は「食いしばり」と本来習得しない「吸収追加」を覚えている。出品される悪魔はセーブデータをロードすることで更新される。
悪魔を落札し続けるとオークションでの主人公の評価が上昇し、評価が一定値に達すると上位ランクのオークションに参加できるようになる。ランクはノーマル→ゴールド→プラチナ→アングラの順に上がる。
稀にアクシデントが発生し、落札金額が増減したり、落札した悪魔が別の悪魔に変化したりする。
邪教の館.exe
悪魔同士を合体するプログラムであり、合体により別の悪魔を作成できる。女神転生シリーズとは異なりデビルサバイバーシリーズでは2身合体のみ行える。合体方法は素材悪魔を選択し合体後の悪魔を表示する通常の2身合体と、合体後の悪魔から組み合わせを逆引きする「検索合体」の2種類がある。
合体時に各悪魔ごとに固有のセリフが用意されている。
マルチエンディング
女神転生シリーズと同様に複数のエンディングが用意されている。各エンディングへのルートに突入するための条件を満たしていると、封鎖6日目の夜に各キャラクターからメールがあり、そのキャラクターの思想に同調することで各ルートに突入できる。ルートによって戦う敵も異なる。
スキルクラック
戦闘開始時に「スキルクラック」として敵が所持するスキルを指定することで、その敵を指定した人間のチームが撃破するとそのスキルを習得できる。ただし、各スキルには装備条件があり、それを満たしていないと装備できない。一度習得したスキルは装備条件を満たしていれば仲間内で自由にセットできる。ただし、一つのスキルを複数の仲間に同時にセットすることはできない。
ラプラスメール
主人公達に毎朝配信される謎のメール。その日に起こる事件などが予言されている。多くて3つ程度しか通知されないため、他に重要事件が起きる場合もある。
予言は数多の事象から発生率が一番高い事象が選択されているため、行動次第で運命を変えられる。また、運命の変動幅が大きくなると文面が乱れるようになる。
余命表示システム
COMP所持者(複数名でグループを組んでいる場合、リーダーのみ)が見ることができる。
9日以内に死亡する者の頭上に余命の残り日数が数字で表示される。余命が10日以上ある者は数字が表示されない。余命は予測結果でしかないため、本人の行動などにより増減する。
悪魔全書
OC版での追加要素。他シリーズでの悪魔全書と同様に、予め悪魔全書に登録した悪魔をマッカ消費によって召喚することができる。これにより手間をかけて育てた悪魔をマッカさえ支払えばいつでも召喚できるようになった。また、うまく活用すれば悪魔合体がやりやすくなる。例えば、「真・全門耐性」は一部の悪魔しか習得しないレアスキルだが、「真・全門耐性」を習得した妖精ピクシーを悪魔全書に登録すれば手間なく安価で召喚でき、他の悪魔に継承させることができる。
サバイバーズアワード
OC版での追加要素。各ルート(8日目含む)のクリアや隠しイベントの発生をさせる、特定の人物の死を防ぐ、隠しボスを撃破するなど、各項目(勲章)に記載された達成条件を満たすことでポイントを獲得できる。周回プレイを開始する時に、各引き継ぎ要素とそれに要するポイントが表示され、所持しているポイントの範囲内で引き継ぎ要素を任意で選択できる。例えば、「仲魔1体と再契約(10ポイント)」の項目を選択すれば、次周に前周の仲魔1体をそのまま引き継ぐことができる。
この勲章は一度入手すれば周回プレイを続ける限り、入手状態を維持できる。例えば、1周目でフリーバトル0(フリーバトルを一度もせずにゲームクリアする)を入手している場合、2周目でフリーバトルを行っても3周目はフリーバトル0を入手した状態で開始される。
これまで入手した勲章は2周目以降であれば、プレイ中にコンフィグ画面で確認できる。

  1. ^ 話題のファンタジーRPG『グランナイツヒストリー』がトップ!”. 電撃オンライン (2011年9月9日). 2012年11月13日閲覧。
  2. ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。 
  3. ^ 名前は自由に付けられる。おおわき版漫画では「暁 陽色(アカツキ ヒイロ)」、松葉版漫画では「峯岸 一哉(ミネギシ カズヤ)」となっている。また、スクリーンショット及び取扱説明書では「ヒーロー / 亜斗羅 脩太朗(アトラ シュウタロウ)」と入力されている。
  4. ^ a b Patrick Elliot (2011年10月4日). “Shin Megami Tensei: Devil Survivor Overclocked Review (3DS)” (英語). Nintendo Life. Hookshot Media. 2024年3月26日閲覧。
  5. ^ デビルサバイバー オーバークロック”. ニンテンドー3DS ソフトウェア. 任天堂 (2011年9月1日). 2016年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月26日閲覧。
  6. ^ 『デビルサバイバー(1)』(松葉サトル, ATLUS, ヤスダスズヒト):シリウスKC|講談社コミックプラス”. 講談社. 2015年2月21日閲覧。
  7. ^ 『デビルサバイバー(2)』(松葉サトル, ATLUS, ヤスダスズヒト):シリウスKC|講談社コミックプラス”. 講談社. 2015年2月21日閲覧。
  8. ^ 『デビルサバイバー(3)』(松葉サトル, ATLUS, ヤスダスズヒト):シリウスKC|講談社コミックプラス”. 講談社. 2015年2月21日閲覧。
  9. ^ 『デビルサバイバー(4)』(松葉サトル, ATLUS, ヤスダスズヒト):シリウスKC|講談社コミックプラス”. 講談社. 2015年2月21日閲覧。
  10. ^ 『デビルサバイバー(5)』(松葉サトル, ATLUS, ヤスダスズヒト):シリウスKC|講談社コミックプラス”. 講談社. 2015年2月21日閲覧。
  11. ^ 『デビルサバイバー(6)』(松葉サトル, ATLUS, ヤスダスズヒト):シリウスKC|講談社コミックプラス”. 講談社. 2015年9月9日閲覧。
  12. ^ 『デビルサバイバー(7)』(松葉サトル, ATLUS, ヤスダスズヒト):シリウスKC|講談社コミックプラス”. 講談社. 2015年4月9日閲覧。
  13. ^ 『デビルサバイバー(8)<完>』(松葉サトル, ATLUS, ヤスダスズヒト):シリウスKC|講談社コミックプラス”. 講談社. 2016年4月9日閲覧。
  14. ^ a b ハーヴェスト出版:みのり文庫公式ページより


「女神異聞録デビルサバイバー」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「女神異聞録デビルサバイバー」の関連用語

女神異聞録デビルサバイバーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



女神異聞録デビルサバイバーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの女神異聞録デビルサバイバー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS