太閤立志伝V 購入に関して

太閤立志伝V

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 10:18 UTC 版)

購入に関して

Windows版の初期版についてはバグが数多く存在し、パッチ(アップデータ)をダウンロードする必要がある。ただし中古ソフトを購入した場合、前の所有者によりユーザー登録用シリアル登録が行われていると、バグを修正するためのパッチや後述のイベントコンバータ(イベコン)のダウンロードはできない。ベスト版ではバグについては修正されているが、中古の場合イベコンが使用できないのは初期版と同様である。

正式対応しているのはXPまでで、Windows Vistaへの対応パッチは出されていない。ただしコーエー公式サイトでは一部インストールおよびアンインストール時、前述のパッチ適用時などに不具合があるものの、それ以外は問題なく動作するとしている。

またPS2版は動作が前作に比べやや重いが、ハードディスク(PlayStation BB Unitに搭載)にインストールすることでかなり軽くなる(ただしSCPH-70000以降ではPlayStation BB Unitに非対応のため、ハードディスクを搭載できない:PlayStation 2も参照のこと)。また初期版には一部のイベントが起きない不具合が存在する。ベスト版ではこの不具合は解消されている。

DX版ではCS版の追加要素を含めたうえでPC版のみイベントコンバータが使用可能であるがバグが多いまま放置されている。

能力値・技能

能力値は「統率」「武力」「政務」「知謀」「魅力」「野望」となり、前作の「内政」「外交」が「政務」「知謀」に変更された。最大値は100だがアイテムおよび称号による補正も前作『IV』に引き続き存在する。技能は「足軽」「騎馬」「鉄砲」「水軍」「弓術」「武芸」「軍学」「忍術」「建築」「開墾」「鉱山」「算術」「礼法」「弁舌」「茶道」「医術」の16個と大幅に増えた。基本的には前作と変更はないが、本作では使用できる武器が刀剣以外にも広がったため「剣術」が「武芸」に、建設対象が城以外にも広がったため「築城」が「建築」に変更された。また本作では技能レベル4までとなり、さらにその上の「☆」も存在するため(イベントコンバータを使用しない場合は主人公のみ)、実質6段階となっている。

プレイスタイルの種類

前作においても武士以外にも忍者や商人に入門してのプレイが可能だったが、Win版では武士以外に正規エンディングが用意されていないなど、あくまでメインは武士プレイだった。本作では武士以外の勢力でのプレイも充実している。プレイ方法には大きく分けて本業となる勢力プレイ(武士・忍者・海賊・商人:他と兼務することはできないが天下一となる正規エンディングが存在する)と、副業となる職業プレイ(剣豪・医者・鍛冶屋・茶人:本業と兼務できる)の2種類が存在する。

最初からプレイできるのは木下藤吉郎(武士プレイ向き)のほか、服部半蔵(忍者プレイ向き)・九鬼嘉隆(海賊プレイ向き)・納屋助左衛門(商人プレイ向き)・柳生宗厳(剣豪プレイ向き)の5人だが、ゲームの進行とともにカードを集めていくことでシナリオが増えたり、新武将のパーツが増えたり、別の主人公でプレイできたりするようになっている。なお前述の5人でそれぞれに向いた「おすすめプレイ」をすると、未経験の主命を受けたり身分が上がったりした時などに「うんちく爺さん」(『太閤立志伝Vマニアックス』によると裏設定では正体は『南総里見八犬伝』の丶大法師)が現れて、プレイへの助言をしてくれる。

また例えば医者の場合、病気にかかりやすい人物を死なせないようにすることができ、自らも病気にかかりにくくなるなど、職業プレイを勢力プレイに生かせることもある。

またあらかじめ用意されたプレイの他にも、プレイヤーの進め方により旅人・遊び人・辻斬りなど、様々なプレイスタイルが可能である。また本作では「名声」と「悪名」というパラメータが存在し、良い意味で人目を引く事(個人戦で「剣豪」等といった個人戦に関する技能の高い武将に勝利する、称号札を入手する等)をすれば「名声」が、悪い行い(武将を襲う、破壊工作をする(忍者衆に依頼した場合には依頼者は上がらない)、謀反を起こすか上司に謀反を促す、診療の際に効かない薬を与えた挙句ふっかける等)をすれば「悪名」が高くなる。この2つのデータによってはゲームにプラスに働くこともマイナスに働くこともある。例えば「名声」が高いと宿屋や酒場でまけてもらえる、城主に会わせてもらえる、取り込み中でも取り次いでもらえるなどのメリットが存在するが、顔を知られていることで忍者への入門はできなくなる、忍者に襲撃されやすくなるなど必ずしもメリットばかりではない。一方「悪名」が高いと仕官を断られやすくなる、町中で剣豪クラスの武将に狙われやすくなる、住民安定度が下がりやすくなるなどデメリットがあるが、賊に出会っても向こうが恐れをなして逃げ出すこともある。どちらもゲーム内の時間経過とともに下がっていくが、悪名は寺で布施を行うことでも下げられる。

勢力系プレイ

武士プレイ

初代』からあるプレイスタイルで、足軽組頭から出世し、所属する大名の下で城主などとして全国の城を制圧、従属させて覇業達成を目指す、あるいは謀反を起こしたりイベントが起きたりすることにより、自らが大名となり全国制覇を目指すプレイである。

プレイの幅としては最も充実しており、初代同様悪の限りを尽くしてのプレイなども可能になっている。

商人プレイ

自らの属する商家が全国全ての商業圏において商人司(あきんどつかさ)となること、あるいは御用商人となっている大名家の全国統一もしくは正一位叙任を目指す。

商人プレイでも武士プレイと同じく評定が開かれ主命が与えられることとなる。商人特有の主命には米の買占め、行商、高利貸しなどがある。見習から勲功を積んで行くと手代、番頭と出世していき、最終的に支店を任されて支配人に任命されることとなる。そこから更に業績を伸ばし続けることでのれん分けを許され、当主となることができるが、他の職業とは異なり謀反などによる自発的な独立はできない。

当主になった後は前作同様2つの町の間で販路を引き、その利益を得ることができる。各町の座で投資することで町の規模を上げ、新たな交易品を作ることは商人でなくてもできるが、商人プレイでは販路の結び方によってはそれぞれの町の交易品を組み合わせて二次(あるいは三次)加工品を作ったり、海外との交易を行ったりもできる。ただし海外渡航するには行き先に応じた外交文書を所持していることと、自商家と親密度の高い海賊衆がいることが必要となる。

商人司

商人司になるにはまずそれぞれの地方で支配力が最大の大名家の御用商人になる必要がある。御用商人には大名家に矢銭を納入し関係を良くした上で、家老以上に口利き役となってもらうことでなれる。御用商人になれば商人司争いに参加できる他、前作同様大名家に戦略を進言することもできるようになる。

商人司争いでは各商家がそれぞれ別の町を担当し発展させていくこととなる。商人司争いは1ヶ月間行われ、通常は作業に励んだり投資を行ったりすることとなるが、町を離れて一度だけ「工夫」をすることができる。成功すると町の発展度と自らの勲功が上がる。また敵商家の妨害を行うこともできる。自分で敵商家の担当する町を訪れて妨害することもできるし、忍者に妨害を依頼することもできる。1ヶ月経過後に最も町を発展させた商家が商人司の地位を得られる。

忍者プレイ

下忍から出世し、頭となって、全国にある忍びの里を統一することや、忍びの里に伝わる忍術全てを習得すること、あるいは支持する大名家の天下統一を支えることなどを目指す。

仕官直後は下忍で、評定で主命を受け勲功を溜めることで、中忍、上忍と出世していき、最終的に里を任されて元締に任命されることとなる。忍者の主命は次で述べる海賊の主命とも一部共通するが、貴重品入手、販路や要人の護衛(あるいは襲撃)、流行作りといったものがある。また忍者衆は合戦の際に特殊な兵科を使うこともできる。ただし忍者を辞め他の職業に就くと使えなくなるものもある。なお、忍者を辞める際は自分の上司に個人戦で勝利しないと抜ける事はできず、抜けた後も抜け忍狩りの襲撃に遭う(一定数返り討ちにすると出てこなくなる)。

忍者プレイでは悪名が上がる主命が多く、商人とは異なり勲功を溜めても独立はできないが、元締となれば謀反によって自発的に独立して頭となることが可能。また、苗字のない自動設定の架空武将が頭の場合、勲功が一定値まで達すると頭が死去し後を継げる。苗字のある頭が寿命を迎えた場合でも血縁や勲功次第で跡継ぎとして選ばれる事がある。服部半蔵の場合はイベントで頭になれることもある。

海賊プレイ

自らの属する海賊衆が全国にある水軍砦を統一すること、あるいは支持する大名家の天下統一を支えることを目指す。

仕官直後は水夫(かこ)で、勲功を溜めることで水夫頭、船頭(ふながしら)、砦を任される船大将と出世していくのは忍者と共通している。海賊独特の主命としては、船建造や港町護衛、沿岸襲撃といったものがある。

頭領となるには、忍者と同じく船大将で謀反独立をするか頭領の寿命を待つ以外に、操作武将の能力が頭領を上回っていた場合には砦を乗っ取ることもできる(ただし、前述の通りWin初期版ではパッチを適用しないと九鬼嘉隆以外では発生しない)。また、海賊でも商人とともに海外との交易に関わることができる。

副業系プレイ

剣豪プレイ

様々な流派もしくは我流で修業する等して武芸を極めるプレイである。剣豪として認めてもらうためにはまず印可状を得るもしくは「剣豪」等といった個人戦に関する高い称号札を入手する必要がある。そのためには道場や民家にいる流派に属している人物に贈り物や茶席、手合わせ等を行って親密度を上げた上で入門するか個人戦での勝利を重ねていく形で武芸修業に励んでいく。

入門を許されたら、師匠や同門の人物に秘技を教わることができるようになる。師匠から秘技を教わることを繰り返すうちに印可状をもらえることとなる。

印可状を入手したら、自ら新流派を興したり、瞑想を経て秘術を修練したりすることもできる。浪人ならば自宅に道場を構えて弟子を取ることもできる。また大名家の兵法指南役となることで収入を得られる。

なお、印可状を入手しなくても「剣豪」などの個人戦に関連する高いランクの称号札を入手すれば流派を興す事も可能。

医者プレイ

薬草を調合し、診療所を設けて様々な人の病を癒していくプレイである。医者になるには医師宅で「医術」を上げることが必要で、師事を繰り返すうちに「診療」札やその他薬を作るのに必要な札が入手できる。

医者になった後は自宅で診療所を開けば、訪れる患者を診察したり、薬を調合したりすることが可能になる。診療所を開かなくても病気になっている人物のもとを往診に訪ねることもできる。診療時には無料で行い「医は仁術」を地で行くこともできれば、あえて効かない薬を出した上に診察代はふっかけるという悪徳医師となることもできる。また薬の原料となる生薬を座で売って稼ぐこともできる。

鍛冶屋プレイ

諸国の鍛錬技法を学び、自ら武器を鍛えて名声を獲得していくプレイである。鍛冶屋で下働きをして経験を積んで行くと鉄や火薬といった材料を得るのに必要な技術、さらには刀剣製作や鉄砲製作に必要な技術を入手できる。

これで自宅に鍛冶屋を開けるようにはなるが、最初から価値の高い武器を作ることはできず、経験を徐々に積み重ねなければならない。さらに価値の高い武器を作るにはイベントを起こして一層高度な技術を獲得する必要がある。

また鍛冶屋の修行を積むことで、交易品の最大積載量を30000まで増加させることができる(PS2版のみ)。前作においては「楽市楽座」など最大積載量を上げるカードが入手しやすかったのに対し本作では入手しづらいため、商人プレイ以外での最大積載量を増やす方法となっている。

茶人プレイ

戦国時代に流行していた茶の湯を極め、自ら茶室を設け、茶器を作成し、さまざまな人物を茶席に招待して名声を獲得していくプレイである。そのためには茶人宅で「茶道」を師事する必要がある。茶席を重ねていくと茶人としての称号を得られる。自宅に茶室を建てることができるようになると、他の人物を茶室に招いたり職人に茶器製作を依頼したりすることでさらなる高みを目指すこととなる。

茶室には他の人物を2人まで招くことができ、友好度の低い者同士を招くことで両者の友好度を上げたり、大名に御用商人を推挙したりもできる。これを利用して自分の思う方向に世の中を動かすことも可能になっている。


  1. ^ 新要素を追加して“太閤”が復活! PC/Switch「太閤立志伝V DX」5月19日発売”. GAME Watch (2022年2月10日). 2022年2月10日閲覧。


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