太閤立志伝V 戦闘

太閤立志伝V

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 10:18 UTC 版)

戦闘

個人戦、野戦・攻城戦は前作『IV』ではカードバトルとなっていたため、カード引きの面で運の要素が介在していたが、本作では技能・特技などといったものこそ札(カード)として表現はされているものの、カードバトルの要素はなくなった。

個人戦

個人戦は相手の動きを予測して移動し、多数存在する秘技を活用して倒す形式となった。前作では使用できる武器は刀剣のみだったが、本作では刀剣・苦無・槍・弓・鎖鎌・鉄砲の6種類に増えている。各武器の特徴は次の通りとなっている。

刀剣
近距離しか攻撃はできないが、使用可能な秘技・装備可能な武器の種類は最多。「武芸」が影響する。
苦無
威力は弱いものの、近距離から遠距離まで攻撃範囲は広い。「忍術」が影響し、秘技も忍びの里で修得できる。
中距離しか攻撃できないため、間合いが重要となる。「武芸」が影響する。
長距離武器で、射た後1ターン強制的に防御体勢をとる形で硬直する。「弓術」が影響する。
鎖鎌
近距離から中距離まで攻撃できる。「忍術」が影響し、秘技も忍びの里で修得する。
鉄砲
長距離武器で弓よりも強力かつ攻撃範囲は最も広いが、撃った後2ターン硬直する。「鉄砲」が影響する。

秘技の使用には種類に応じた「気合」が必要となる。「気合」は1ターンごとに1つ増え、敵から攻撃を受けたり移動せずに防御(弓・鉄砲で攻撃後の硬直状態含む)を行ったりすることでさらに1つずつ増える。商人への師事で習得可能な銭投げ(PS2版では強化版の大盤振る舞いも登場)で敵を誘導して、医者への師事で習得可能な止血で体力を回復させ、ある里の忍者への師事で習得可能な雲隠れの術で離脱するなど、他の職業で身につけた特技が活用できる。また、攻撃系秘技は弓・鉄砲専用のものでも通常攻撃と違い攻撃後の硬直はない。

PS2版以降では自らの体力を削って「気合」を最大にできる「羅刹」、前述の「大盤振る舞い」など新規秘技の追加や、一部の既存秘技について消費気力など性能の調整がなされており、Win版とは異なる戦い方が要求される。

合戦

本作では武士プレイの場合、他家の城に攻め込む際に攻込名分が重要となる。敵対していない大名家にいきなり攻め込むこともできるが、悪名が上がり世間の信頼を失う。攻込名分は自勢力が攻撃を受けるか、相手家から同盟破棄や宣戦布告、降伏勧告をされることで生じる。攻込名分のない大名家を攻める際に悪名を上げたくない場合は、まず宣戦布告などを行い相手に攻込名分を生じさせ、相手が攻撃してくれば攻込名分がこちらに生まれる。あるいは朝廷に外交工作を行い「治罰綸旨」を出してもらうことでも攻込名分を得られるが、こちらは朝廷への貢献度が対象大名より低い場合には実行不可。

野戦

野戦はヘクス戦となり、従来のシミュレーションゲームの要素が強くなっている。武士の場合など「水軍」技能が低い人物の率いる部隊は海の上では風に流されるなどすることもある。逆に海賊は海の上では強いが、上陸すると途端に弱くなることも多いので、戦術を工夫する必要がある。

特技のシステムはWin版とPS2版以降で異なり、Win版は「軍学」に応じた特技使用回数だけ特技を使用可能になっている。連続して特技を使用することも可能だが、1回の野戦では1種類につき1回しか使えない。一方PS2版はターン毎に増える「特技」を溜めていき(通常は1増えるが、その場で待機すると2増え、10まで増える)、種類に応じてそれを消費する形になった。連続して使用することは難しいが、同じ特技を何回も使うことが可能になっている。また野戦マップもWin版より小さくなり、一部合戦札の効果も変更されている。変更されていないものでもマップが小さくなった影響を受けているものもある。

攻城戦

攻城戦では郭の概念が存在し、大手門、(四の丸、三の丸、二の丸、)本丸と順番に落としていく形式になっている(括弧内は城規模により存在しないこともある)。これ以外に搦め手もあるが、兵科が忍者か海賊でないと配置できない。主人公が大名家所属の場合は、忍者や海賊に援軍を依頼することで搦め手から攻めることもできる。また城攻めに特に戦術が必要ない場合は全部隊を委任して簡易戦闘とすることもできる(イベント合戦によりできない場合もある)。

城(あるいはその他の拠点、以下略)を攻めるのに力技で軍団長を壊滅または退却させたり、城防御度を0にしたりすることで落城させることもできるが、兵を消耗する上に住民安定度も下がる。本作では交渉部分が重んじられており、これにより治安を悪化させずに城を落とすことができる。交渉内容としては戦況に応じて降伏勧告や城外退去、物品供与や停戦約定などの駆け引きが可能になっている(イベント合戦により交渉ができない場合もある)。

特技についてはWin版では「軍学」に応じた使用回数だけ使える点は野戦と同じだが、野戦とは異なり同じ札を何回も使うことができるようになっている。PS2版では野戦と同じ。

また前作まででは城を落とした後、行き先変更の命令を出すことで連続して別の城を落とすことも可能だったが、本作のWin版では落城させた後は城へ帰還するまで操作を受け付けないようになった。PS2版以降では連続しての進撃も可能になっている。


  1. ^ 新要素を追加して“太閤”が復活! PC/Switch「太閤立志伝V DX」5月19日発売”. GAME Watch (2022年2月10日). 2022年2月10日閲覧。






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