大量獲得機 歴史

大量獲得機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 05:48 UTC 版)

歴史

大量獲得機の元祖といわれるのは3号機の『ミラクル』(尚球社・現岡崎産業)である。4号機においては標準になっている「期待値方式」(平均でどれくらいの枚数を獲得できるかで機械割を決定する方式)を初めて採用することで実現された。但し、常に大量獲得を狙えるものではなく、機械による振り分けで強制的に獲得枚数が決まるものだった。しかし追従する機種は登場せず、3号機における大量獲得機は幕を閉じる。

4号機に入り、Aタイプの機種が圧倒的だった時代、『B-MAX』(アルゼ)のリリースにより大量獲得機の認知が広がる。その後、技術介入度が低く告知機能も搭載した『大花火』の大ヒットにより、大量獲得機が各社から発売される。大量獲得機は一大ブームを起こしたものの、どうしてもボーナス中の遊技方法は似たり寄ったりになってしまう。メーカーは演出の質の高さが要求された。

獣王』に始まるアシストタイム(AT)ブームまでは、大量獲得機はパチスロにおける「一発台」的な役割を果たす。

ストック機能搭載機のブームにより、大量獲得機がストック機能を搭載したことでAT機と遜色ない出玉が得られるようになり、再度脚光を浴びることとなる。

しかし5号機では、ビッグボーナス時の払い出し枚数が「465枚を超えたら終了」という形(=最大480枚、純増枚数としては最大448枚)に制限されたため、4号機基準での大量獲得機の実現が事実上不可能となった。そのため4号機での大量獲得機については、発表順では2006年9月に登場した『ジャイアントパルサー』(山佐)が、設置期限を基準とするならば『燃えよ!功夫淑女』(山佐)が最後となる。

5号機における最大枚数である448枚については、『パチスロうる星やつら』(銀座)におけるハイパービッグで初めて実現され、その後も幾つかの機種に448枚のボーナスが搭載されたが、概ね確率的に1/1000を超える低確率なものが多く、当選するのはかなり難しくなっている。そのため、5号機においては最大払い出し枚数である448枚のボーナスを備えた機種よりも、リプパンはずしリプレイタイム(RT)を長引かせるため、転落契機役を敢えて入賞させない方法)やART(ATとRTを複合させ、ハズレの乱数をリプレイに書き換えコイン持ちを良くした上で、特定の小役を液晶などによりナビし、出玉を得る方法)を搭載した機種の方が往々にして出玉率が高くなっている(5号機の規定上、一定のゲーム数で得ることのできる出玉に制限が持たされたため、一撃での出玉よりも長いゲーム数をかけて出玉を増やす方法が取られたからだと見られる)。







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