圧縮機 原動機との接続

圧縮機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/19 21:38 UTC 版)

原動機との接続

全密閉型

電動機が圧縮機とともに溶接された一体型の容器に密閉されているもの。通常の方法では内部の部品の補修・取替えが不可能である。 電動機の冷却は動作流体を使用する。 大量生産される汎用の冷凍機のほとんどをしめる。 冷凍サイクルに水が入り込むとすぐに漏電する

半密閉型

電動機が圧縮機とともにボルト締めされた分割型の容器に密閉されているもの。ボルトを取り外すことにより、電動機・軸受などの補修・取替えが可能である。 実際の所、部品交換は弁板、オイルレベル窓、ガスケットぐらいしか出来ない。 (古いシリンダーに新品の部品を組み合わせるとロックなど故障を起こしやすい)

単段のものは冷蔵用途(全冷媒で)一部の冷媒(CFC-502やHFC-404Aやハロン1301)では冷凍用途で使われる。 R22など比較的低圧冷媒で冷凍温度域まで冷やす時は2段圧縮方式で使われる。 これは初段(吸い込み圧力は負圧)で一旦正圧まで圧縮したあとインタークーラーと液インジェクションで冷たいガスを混合して温度を十分下げてから後段で1.5 - 2MPa程度まで圧縮するものである。

開放型

鉄道車両に用いられているスクリュー圧縮機

原動機が同じ容器内に無いもの。シール装置が必要である。 軸シール側に低圧(吸入)側を構成し、ガス漏れが最小限で済むようにしてある。 冷凍機器ではサーモオフ停止時にポンプダウンを行い、吸入圧力が飽和蒸気圧力まで上昇しないよう使用する。 このため、カーエアコンは使用しないと圧縮機の吸入側圧力が高い状態で放置されるので僅かずつガス漏れする。(環境保護の観点から密閉型の採用かポンプダウン制御を行うべきである)

電動機以外の原動機の使用が可能である。また、大型化も可能である。


  1. ^ JIS B 0132 2005 送風機・圧縮機用語
  2. ^ JIS B 0132 2005 送風機・圧縮機用語 解説
  3. ^ 基準状態(温度0 ℃、絶対圧101.3 kpaの時の乾燥空気の状態)の体積
  4. ^ http://www.lequatriemeroimage.com/pages/zimmern.html
  5. ^ http://www.acr-news.com/news/news.asp?id=655
  6. ^ [1]






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