国際雲図帳 国際雲図帳の概要

国際雲図帳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 02:09 UTC 版)

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WMOをはじめとした世界の気象学者の協議によって定められた雲の分類を、世界中の気象学者はもとより、一般の気象観測者向けに解説したもの。

1897年に最初の版が発刊(1896年作成)、その改定が重ねられ、その最新版は、第I巻は1975年版、第II巻は1987年版であり、現在採用されている。

19世紀に気象の研究をしていたルーク・ハワードLuke Howard)は、自ら考案したcumulus(積雲)、stratus(層雲)、cirrus(巻雲)、nimbus(乱雲)などの語を用いて雲の基本形(雲類)7種を命名した。

他にもたとえば1828年にはドイツのハインリッヒ・ドーフェが、1841年にはアメリカのエリアス・ルーミスが別の雲分類法を提案した。しかし、気象学の分野において、ハワードの命名法が国際的な標準となった[1]

その後、ヨーロッパの有識者らが協議して、ハワードによる高度と形によって雲を定義するという命名法を参考に10種の雲の基本形を考案し、国際雲図帳初版に掲載した。最終的にハワードが定めた体系的な命名手法とラテン名は、1929 年に国際気象委員会が最終的に採用した分類法の基礎となった[1]。この分類法は後に、1951年に設立されたWMOに移管された。現在では、10基本形、14種、9変種、9副変種が定められている。

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