国際十王交通熊谷営業所
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かつては、東武バス熊谷営業所であった。2001年の国際十王交通の前身となる国際ハイヤーへの熊谷地域路線移管時に同時に移管し、熊谷営業所として継承した。
また、管轄下に箱田車庫(埼玉県熊谷市箱田)がある。
所在地
最寄バス停留所
- (いずれも自社線/停留所は国道17号線上すき家前に設置)
概要
- 乗合バスを中心に営業している。
- 熊谷営業所管轄の全車両が在籍する新島車庫の敷地内に営業所の事務所がある。最寄停留所の名称も「新島車庫」であり、車庫の名称も広く浸透していることから、熊谷営業所と新島車庫は同義に扱われることが多い。
- 乗合バス(ゆうゆうバスを除く)は、PASMO(Suica等、交通系ICカード全国相互利用サービス対象カード)の利用が可能となっている(バス共通カードは2010年7月31日まで利用可能であった)。
- 乗合バスでは、環境定期券制度を導入している。
- 営業所及び新島車庫の施設は、全て東武バス熊谷営業所時代のものをそのまま活用しているものである(1961年に現在地に車庫機能を新設)。埼玉自動車に始まり、東武自動車、東武鉄道、国際ハイヤー、そして現在の国際十王交通と「東武グループの熊谷地区におけるバス事業者」としての約90年(2020年現在)に渡る歴史を引き継いでおり、熊谷駅-東松山駅線・熊谷駅-小川町駅線・熊谷駅-葛和田線などは、形(経路等)は変わった部分はあるものの、設立当時から残る路線である(東武バス熊谷営業所#沿革を参照)。
- かつては前身の国際ハイヤーという社名の通り、熊谷営業所においてもタクシー事業を行っていたが、2016年3月31日を以て撤退、中央タクシーに事業譲渡した[1]。しばらくして、公式サイトのタクシー事業案内[2]からも熊谷営業所の分が削除され、伊勢崎営業所のみとなり、2022年4月の伊勢崎営業所の分離独立に伴い、タクシーページは消去された。
- 立正大学の学バス(キャンパス間連絡バス)や熊谷キャンパスへ乗り入れる路線バスを運行しているなどの縁から、同大学の地球環境科学部地理学科 交通地理研究室が、2016年から「国際十王バスフェスタ」(熊谷キャンパス学校祭『星霜祭』内)並びに「国際十王交通フォトコンテスト」を開催した。国際十王交通自身も特別協賛している。
- 詳細は「国際十王交通#国際十王バスフェスタ」を参照
関連施設
営業所敷地内併設
新島車庫
- 熊谷営業所管轄の全ての車両が在籍する。
- 高速バスの共同運行事業者の待機場所としても使われている。
- バス車両の入出庫は、東武バス時代の末期から熊谷駅からKM24系統のみが営業され、それ以外の始発・終着地からの入出庫は回送のみとなっている。ただし、例外として一時期運行していた成田空港高速バス(新)は新島車庫を起点・終点としていた。
労働組合
- 日本私鉄労働組合総連合会(私鉄総連)に加盟している。私鉄総連内では、元の本業であるタクシー事業者として私鉄関東地方ハイタク労働組合協議会に属していたが、現在は私鉄関東地方連合会に移っている[2]。
箱田車庫
- 熊谷駅発着の一時的な待機・休憩施設として使われている。
- 一時的な待機場所の為、駐車スペースとプレハブの乗務員詰め所があるだけとなっており、夜間留置は無い。
- バス車両の入出庫は、当初回送専用だったが、2012年12月のダイヤ改正以降、平日のみ熊谷駅から営業路線KM35系統が運行されている。土休日は回送のみ。
その他施設
熊谷駅正面口ロータリーバスプール
- 熊谷市が管理する熊谷駅正面口(北口)ロータリーの中央にタクシープールと共に設置されている。車庫へ回す程ではない短時間待機場所として使用されており、2レーンに縦列で8台程度駐車できるが、ピーク時以外は1レーン分を車両順序入替用の回送通路として使用されることが多い。
- 基本的に朝日自動車は夜間(3番のりばから発車する時間帯)に数本程度のみ利用しており、全体的には国際十王交通が中心に利用。
国際バス待機場
- 熊谷駅南口近くにあり立正大学が所有する、立正大学線専用に提供されていたバス待機施設(駐車スペースのみ)。
- 現在では入学式など、立正大学関連のイベントで増便あるいは貸切が発生する場合にバス待機施設として使用されている。
- 通常は関係車両以外の侵入を防止するために入口にチェーンが張られているが、敷地内の芝生上に数台乗用車が停車している風景がしばし見られる(立正大学関係者なのか国際十王交通関係者なのか、別途立正大学と契約した者なのか詳細不明)。
小川町駅前待機場
- 旧東武バス熊谷営業所小川町出張所跡地の車庫機能を残し、川越観光自動車とイーグルバスで共用している。
過去の施設
- 国際ビル
- ※ 2021年10月31日以降閉鎖され、2022年2月末時点では解体完了済み。現東武グループ東武不動産運営時間貸駐車場「TOBU PARK熊谷駅北口駐車場」[3]
- 熊谷市筑波3-90
- 熊谷駅北口のすぐ近くにある国際ハイヤー時代に本社として建設されたビルで旧東武バス熊谷営業所(新島車庫)を承継するまで拠点として使用していた。1972年竣工。1階はかつてタクシーの配車施設だった為、ビルの一部が貫通しており、タクシーが裏側から表側(駅前通り)に通り抜けられる構造になっていた。
- 2階以上をテナントとして貸し出していた。
- 熊谷駅前定期券発売所
- かつてタクシーのりば事務所・待合室として使用されていた部屋に併設の形で開設された。
- 熊谷営業所及び朝日バス太田営業所管轄路線の定期券の販売を行う。
- 従来、「熊谷駅北口定期券発売所」であったが、平成22年4月1日より元東武バス社員の塚田という人物による委託販売所[要出典]「塚田発売所」に移行した。
- 塚田との契約解除後、平成30年5月より直営の「熊谷駅前定期券発売所」となった。
- 2021年8月19日に、“2021年8月31日を以て閉鎖し、2021年9月1日以降は、代わりに南口側にある秩父観光興業株式会社(現秩父鉄道観光バス株式会社)で定期券を取り扱う”[4]と一度発表されたが、2021年8月26日に、秩父観光興業と平行して、当面の間、熊谷駅前定期券発売所での販売を継続すると訂正された[5]。改めて、2021年10月12日に、2021年10月30日を持って閉鎖となることが発表された[6]。
- 立体駐車場
- 国際ビルの裏手にある月極と時間貸の立体駐車場。2020年3月31日をもって営業終了。[7]。現時間貸駐車場(ビル跡地側とは別施設)。
- 熊谷駅前定期券発売所
- 東松山駅前待機場
- 旧東武バス川越営業所東松山出張所跡地の車庫機能を残し、東武バスウエストと川越観光自動車で共用していた。
- 駅前再開発に伴い閉鎖され、時間貸し駐車場を経て、「アパホテル〈埼玉東松山駅前〉」。
事業エリア
- バス路線網は、熊谷市を中心とした埼玉県北部。具体的には熊谷市のほか、東松山市北部・比企郡滑川町・嵐山町北部・小川町北東部・行田市の北河原地区および南河原地区に広がっている。高速バスでは埼玉県中部の坂戸市を経由して東京都にも足を伸ばしている。
- かつてのタクシーは、熊谷市の旧熊谷市域を中心エリアとして展開していた。
- ^ バス定期券売り場兼かつてのタクシー待機所に貼られた告知より
- ^ 国際十王交通株式会社 タクシー
- ^ TOBU PARK熊谷駅北口駐車場 東武不動産 パーキング事業本部
- ^ 熊谷駅前定期券発売箇所の変更について -国際十王交通(2021年8月19日)
- ^ お知らせ - 国際十王交通(2021年8月26日)
- ^ 熊谷駅前定期券発売所の営業終了について|お知らせ|国際十王交通(2021年10月12日)
- ^ 駐車場操作室の案内より
- ^ 国際十交通による告知、ポスター(国際十王交通)、埼玉県による発表(県政ニュース)
- ^ a b 国際十王交通 トップページ、箱田車庫線
- ^ a b c 熊谷市地域公共交通会議 第22回交通会議概要(P.3)
- ^ 特別初乗運賃の廃止について(国際十王交通)
- ^ a b c 深谷日赤線廃止について(国際十王交通)
- ^ 熊谷市 平成30年2月臨時記者会見 議題1:平成30年度当初予算(案)の概要について(速報) 参考資料2(各事業の概要)(P42.総合交通体系整備促進事業)
- ^ 特別初乗運賃の廃止について(東松山駅〜上沼)(国際十王交通)
- ^ a b 深谷線廃止のお知らせ
- ^ a b 成田空港線 高速バスの休止のお知らせ(国際十王交通)(2020年2月14日)
- ^ 【重要】バス利用特典サービス終了のお知らせ|お知らせ|国際十王交通
- ^ 籠原駅南口~熊谷さくら運動公園 路線バス運行開始のお知らせ|お知らせ|国際十王交通
- ^ 5/29~5/30 籠原駅南口~熊谷さくら運動公園間 バス運行のご案内|お知らせ|国際十王交通
- ^ 一部区間の運賃変更について(2022年2月7日実施)|お知らせ|国際十王交通
- ^ a b 高速バスの運賃改定について(2022年7月1日実施)|お知らせ|国際十王交通
- ^ a b 深谷駅南口~ふかや花園プレミアム・アウトレット 路線バス運行開始のお知らせ|お知らせ|国際十王交通
- ^ スマホ定期券を発売開始します!|お知らせ|国際十王交通
- ^ 路線バス(乗合バス)の運賃改定について(7月20日更新)|お知らせ|国際十王交通
- ^ a b “羽田空港線 ダイヤ改正・運賃改定について(2024年3月22日実施)”. 国際十王交通. 2024年2月21日閲覧。
- ^ “【2024年5月24日実施】ダイヤ改正のお知らせ|お知らせ|国際十王交通”. kokusai-juo.co.jp. 2024年5月23日閲覧。
- ^ 一般社団法人 埼玉県乗用自動車協会 加盟事業者
- ^ ラッピングバスの運行開始/鴻巣市
- ^ 国際十王交通フォトコンテスト2018のツイート(2018年2月8日11時45分)、国際十王交通フォトコンテスト2018のツイート(2018年2月8日12時45分)
- ^ かつては八木橋送迎でも定期利用していた。また、他路線でも運用上の都合で使用することは稀にあった。
- ^ ラグビーワールドカップ2019™気運醸成ラッピングバスの運行について~ラグビーワールドカップデザインのバスが県内を走ります~(埼玉県県民生活部ラグビーワールドカップ2019大会課/埼玉県・県政ニュース)(2017年10月31日、2017年11月7日閲覧)
- ^ ゆうゆうバス「ほたる号」「直実号」完成記念式典:熊谷市ホームページ
- ^ a b “熊谷市ゆうゆうバス 路線図と時刻表、運行情報”. 熊谷市ホームページ. 2022年4月8日閲覧。
- ^ yokohamahiruのツイート(1408771444956295179) 2022年4月8日閲覧。
- ^ 国際十王交通 バス定期券発売所一覧
- ^ バスマップ(ゆうゆうバス 路線バス)
- ^ 観光交通マップ熊谷駅発時刻表(国際十王交通)
- ^ 熊谷市議会 令和元年 6月定例会(第3回) 06月18日-一般質問-04号(議事録127ページ)
- ^ 熊谷市地域公共交通会議 第32回会議資料(熊谷市ホームページ)(2ページ目)
- ^ 行田市地域公共交通機関プロジェクトチーム 開催協議結果(行田市ホームページ)(3ページ目)
- ^ また、立正大学で平日が休校日などの日は一部ダイヤが変更になるため、各停留所等に案内が掲載される。
- ^ “熊谷駅~犬塚・葛和田・新島車庫・箱田車庫線 ダイヤ改正のお知らせ|お知らせ|国際十王交通”. web.archive.org (2024年3月28日). 2024年5月25日閲覧。
- ^ “2024年4月1日ダイヤ改正のお知らせ|お知らせ|国際十王交通”. web.archive.org (2024年3月28日). 2024年5月25日閲覧。
- ^ “【2024年5月24日実施】ダイヤ改正のお知らせ|お知らせ|国際十王交通”. kokusai-juo.co.jp. 2024年5月17日閲覧。
- ^ 回送でJAくまがや秦支店(天王店 - 葛和田上宿間に所在)で折り返し、天王店停留所を発着地とする。以前は、JAくまがや秦支店に臨時の「秦農協」停留所を設けていた。
- ^ 始発終着地は県道弥藤吾行田線上。
- ^ 立正大学終着ではないRU01も一旦ここに乗り入れており、同熊谷駅発はロータリーを1周することになる。降車場及び各方面別にのりばが設置されており、周辺の駅ロータリーと同等の規模となっている。
- ^ 【運行情報】高速バス羽田空港線 一部再開のお知らせ(11/1更新)(国際十王交通)
- ^ 【運行情報】高速バス羽田空港線 4往復運行のお知らせ(12/7更新)|お知らせ|国際十王交通
- ^ 【運行情報】高速バス羽田空港線 全便運休のお知らせ(1/25更新)|お知らせ|国際十王交通
- ^ 【運行情報】高速バス羽田空港線 一部再開のお知らせ(4/15更新)|お知らせ(国際十王交通)
- ^ 【運行情報】高速バス羽田空港線 4往復運行のお知らせ(6/17更新)|お知らせ|国際十王交通
- ^ 【運行情報】高速バス羽田空港線 全便再開のお知らせ|お知らせ|国際十王交通
- ^ 2019年は大丈夫か? 熊谷スポーツ文化公園のアクセス問題を考える(大島和人) - 個人 - Yahoo!ニュース
- ^ 熊谷市地域公共交通会議 第25回 交通会議資料 | 熊谷市
- ^ 熊谷市地域公共交通会議 第25回 交通会議概要 | 熊谷市(第25回交通会議の概要・資料を参照)
- ^ 場合によっては遠方の他営業所から来る場合もある。
- ^ それでもピーク時は数十分待ちの行列が伸びてしまうようである。
- ^ “j_bus_koboによるツイート(1509357401476005889)”. Twitter. 2022年5月17日閲覧。
- ^ 近鉄バス株式会社 ウイングライナー(大阪・京都~川越・熊谷・深谷)の廃止について
- ^ 参考として周辺のバス事情として、熊谷市内の区間は熊谷市ゆうゆうバスと重複していた(停留所位置は調整されている)。また、運行開始後に沿道に開業した東都医療大学(現東都大学)の利用を見込み、一時増発の上、同大学前に「東都医療大学前」停留所を設置するなとしたが、同大学は別途、籠原駅・深谷駅などからスクールバスを無料運行しており、利用者増には繋がらなかった。なお、深谷駅からのアリオ深谷無料送迎バスも同大学を経由しており、更に深谷駅からの武蔵観光県北都市間路線代替バスが経路変更して、深谷日赤を発着するようになった。深谷市くるリンでも深谷日赤も同大学も利用可能となっていた。この為、当該エリアのバス路線は充実していると言え、当路線は熊谷・深谷市境を跨いでいること以外に優位性が無い状態となっていた。
- ^ 国際十王交通 東松山駅 時刻表
- ^ 「深谷駅南口~ふかや花園プレミアム・アウトレット線」廃止について(国際十王交通、2023年7月10日)
- ^ 「今市」バス停留所廃止のお知らせ|お知らせ|国際十王交通
- ^ 2019年2月21日 路線廃止の公示
- ^ なお、深谷市からの要請により当初の減便予定よりも多少緩和されている[1]。
- ^ 2023年10月以降は、花園観光バスの路線バス(熊谷駅には乗り入れない)。
- ^ 熊谷駅~新島車庫~籠原駅~深谷駅|国際十王交通(2018年3月31日まで)、熊谷駅~新島車庫~籠原駅~深谷駅|国際十王交通(2018年4月1日から)
- 1 国際十王交通熊谷営業所とは
- 2 国際十王交通熊谷営業所の概要
- 3 沿革
- 4 車両
- 5 輸送人数
- 6 参考書籍
- 国際十王交通熊谷営業所のページへのリンク