化石鳥類の一覧 化石鳥類の一覧の概要

化石鳥類の一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/29 15:02 UTC 版)

始祖鳥のベルリン標本のレプリカ。もっとも有名な先史時代の鳥類
現在の調査では始祖鳥は現生鳥類の祖先ではなく、近縁であったと思われる

当記事では、化石となった完全標本のみしか知られていない先史時代の鳥のタクサの一覧を記載した。それらの絶滅は第四紀後半以前より発生し、人類の活動によるものはなかった。人類は、鳥類とりわけそのタマゴを食用としていたが、後期旧石器時代まで鳥の個体数に深刻な影響を与えるほどの人口や技術はなかった。むしろ、ここで一覧にあげた鳥類の種は、彗星の大爆発、軌道シフト、大規模な噴火などによる気候変動のような生物以外の原因により絶滅したものである。つまり、それは、先祖あるいはより優れたタクサにより進化による置き換えにより絶滅に至ったものである。非常に多くの種の海鳥が第四紀にかけて絶滅したのは有名である。これはおそらく、少なくとも当時代に海に生きる哺乳類が出現によるものであろう。それらのタクサの関連は、しばしば、断定するのは困難である。というのも、多くは、大変部分的な遺構からしか知られておらず、DNA、RNA、たんぱく質配列からの情報分析を除き、完全な化石によってしか知られていない。

19世紀後半以前、鉱物はまだ、生物学ののひとつとして考えられ、化石はしばしば、並行分類学として扱われていた。化石を動物あるいは植物に割りあてるよりむしろ、それらは、鉱物種として扱われ、Osteornis(骨の鳥類)あるいはOrnitholithus(鳥類の化石)を学名に使用された。後者の学名は、卵化石に割り当てる属名(oogenus)に使用されている。

先史時代の化石鳥類の分類学による一覧

系統学の分類において、目以上のタクサが与えられているかどうか疑わしい。属より下位グループにおいて、年代順で並べている。

新鳥類以外の上位グループは、Luis Chiappe[2]により提案された系統発生に基づいて配置され、最近の研究結果も、この一覧表を改訂あるいは追記することにより反映している[3]

鳥群 (絶滅種)

最も原始的な鳥類は、通常、一般に脊椎は融合しておらず、長い骨尾を持つ。これらの原始的な鳥のすべてが鳥の祖先の系統にあるかもしれないとは限らない。それらが、鳥群より他の獣脚竜類に近縁ではないことは、検証されている(Xiaotingiaを参照)。

尾端骨類 (絶滅)

現生の尾端骨をもつ最古の鳥類であり、尾椎骨が減少し融合している。おそらく側系統群とされる。尾端骨の二つのタイプが知られており、ひとつは、Confuciusornithidae、エナンティオルニス類などやノミンギアようないくつかの非鳥類獣脚類に、見られる棒のような形状であり、もうひとつは、現生鳥類につながる系統でのみ知られているすきの刃のような形状である。鳥類で見られる尾端骨が、実際に子孫で共通の表現形態である共有形質であることは確実とは言えない[4]


  1. ^ Sereno (2005)
  2. ^ Chiappe (2001, 2002)
  3. ^ See e.g. Mortimer (2004), Sereno (2005)
  4. ^ Clarke et al. (2006)
  5. ^ a b Holtz, Thomas R. Jr. (2012) Dinosaurs: The Most Complete, Up-to-Date Encyclopedia for Dinosaur Lovers of All Ages, Winter 2011 Appendix.
  6. ^ Kurochkin, E.N. et al. (2006)
  7. ^ O’Connor, J. K.; Zhang, Y.; Chiappe, L. M.; Meng, Q.; Quanguo, L.; Di, L. (2013). “A new enantiornithine from the Yixian Formation with the first recognized avian enamel specialization”. Journal of Vertebrate Paleontology 33: 1. doi:10.1080/02724634.2012.719176. 
  8. ^ Li Li, En-pu Gong, Li-dong Zhang, Ya-jun Yang and Lian-hai Hou (2010). “A new enantiornithine bird (aves) from the 白亜紀前期 of Liaoning, China”. Acta Palaeontologica Sinica 49 (4): 524–531. http://en.cnki.com.cn/Article_en/CJFDTotal-GSWX201004012.htm. 
  9. ^ Gareth J. Dyke, Attila Ősi (2010). “A review of 白亜紀後期 fossil birds from Hungary”. Geological Journal 45 (4): 434–444. doi:10.1002/gj.1209. 
  10. ^ Fernando Emilio Novas, Federico Lisandro Agnolín and Carlos Agustín Scanferla (2010). “New enantiornithine bird (Aves, Ornithothoraces) from the Late Cretaceous of NW Argentina”. Comptes Rendus Palevol 9 (8): 499–503. doi:10.1016/j.crpv.2010.09.005. http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6X1G-51M4Y6T-1&_user=10&_coverDate=12%2F31%2F2010&_rdoc=5&_fmt=high&_orig=browse&_origin=browse&_zone=rslt_list_item&_srch=doc-info(%23toc%237242%232010%23999909991%232788736%23FLA%23display%23Volume)&_cdi=7242&_sort=d&_docanchor=&_ct=12&_acct=C000050221&_version=1&_urlVersion=0&_userid=10&md5=c591c4e9494068e425f1f26dbfa33dc8&searchtype=a. 
  11. ^ Kurochkin (2006)
  12. ^ O’Connor, J.K. (2012)
  13. ^ Fide Chiappe (2002)
  14. ^ Federico L. Agnolin and David Varricchio (2012). “Systematic reinterpretation of Piksi barbarulna Varricchio, 2002 from the Two Medicine Formation (Upper Cretaceous) of Western USA (Montana) as a pterosaur rather than a bird”. Geodiversitas 34 (4): 883–894. doi:10.5252/g2012n4a10. オリジナルの2013年1月7日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20130107012637/http://www.mnhn.fr/museum/foffice/science/science/DocScientifique/publications/presentation/publicationAP/ficheContenu.xsp?CONTENU_ID=4592&PARUTION_ID=2966&PUBLICATION_ID=21&idx=6&nav=listeParution. 
  15. ^ Similar to Urocolius and Limnatornis (if distinct): Mlíkovský (2002)





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