加群の層 層の拡大

加群の層

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/05 13:00 UTC 版)

層の拡大

(X, O) を環付き空間とし,F, HX 上の O 加群の層とする.HF による拡大 (extension) とは,O 加群の短完全列

である.

群の拡大と同様,FH を固定すれば,HF による拡大の同値類全体はアーベル群をなし(cf. Baer和英語版),この群は Ext 群 と同型で,単位元は自明な拡大と対応する.

HO のとき次が成り立つ.すべての i ≥ 0 に対して

なぜならば両辺とも同じ関手 の右導来関手だからである.

注意:著者によっては(特にハーツホーン),添え字 O を書かない.

X をネーター環上の射影スキームとする.F, GX 上の連接層とし,i を整数とする.するとある n0 が存在して

となる[13]


  1. ^ Vakil, Math 216: Foundations of algebraic geometry, 2.5.
  2. ^ Hartshorne, Ch. III, Proposition 2.2.
  3. ^ このコホモロジー関手はアーベル層の圏における大域切断関手の右導来関手と一致する; cf. Hartshorne, Ch. III, Proposition 2.6.
  4. ^ 標準的な準同型
    が存在し,F が有限表示のときこれは同型である (EGA, Ch. 0, 5.2.6.)
  5. ^ 連接層に対し,テンソル逆を持つことは階数 1 で局所自由であることと同じである;実は,次が成り立つ: である; F が連接であれば,F, G は階数 1 で局所自由である.(cf. EGA, Ch 0, 5.4.3.)
  6. ^ Hartshorne, Ch III, Lemma 2.4.
  7. ^ See also: http://math.stackexchange.com/questions/447220/hartshornes-weird-definition-of-right-derived-functors-and-prop-iii-2-6/447234#447234
  8. ^ Hartshorne, Ch. II, Proposition 5.1.
  9. ^ EGA I, Ch. I, Proposition 1.3.6.
  10. ^ a b EGA I, Ch. I, Corollaire 1.3.12.
  11. ^ EGA I, Ch. I, Corollaire 1.3.9.
  12. ^ Hartshorne, Ch. II, Proposition 5.11.
  13. ^ Hartshorne, Ch. III, Proposition 6.9.





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「加群の層」の関連用語

加群の層のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



加群の層のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの加群の層 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS