兼山ダム 愛知用水との関係

兼山ダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/21 09:15 UTC 版)

愛知用水との関係

兼山ダムは発電専用ダムであるが、ダム湖の左岸に、水資源機構(旧・愛知用水公団)によって愛知用水の「兼山取水口」が設置されており(北緯35度27分58.3秒 東経137度6分23.1秒 / 北緯35.466194度 東経137.106417度 / 35.466194; 137.106417 (愛知用水兼山取水口))、水源ダムの牧尾ダム味噌川ダム阿木川ダムから供給された水を取り入れている。ここを起点として、知多半島の最南端(愛知県知多郡南知多町)へ至る延長112.2キロメートルの愛知用水幹線水路が伸びる[10]

用水建設にあたり、兼山上流で取水する案のほかにも下流今渡ダムの上流から揚水ポンプで取水する案、今渡ダム下流から自然取入れを行う案があったが、工事費と維持管理費の比較検討から兼山取水案に決定された[10]。取水口は、兼山ダム調整池の水位変動が大きく取水量も季節変動が大きいため手動操作が難しいことから、取水口の入口部の下流約90メートルの地点に水位観測所を設け、ゲート開閉を自動制御するように設計されている[10]

関連項目

脚注

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参考文献

  • 愛知用水公団 編 『愛知用水史』愛知用水公団、1968年。 
  • 関西地方電気事業百年史編纂委員会(編) 『関西地方電気事業百年史』関西地方電気事業百年史編纂委員会、1987年。 
  • 関西電力二十五年史編集委員会(編) 『関西電力二十五年史』関西電力、1978年。 
  • 大同電力社史編纂事務所(編) 『大同電力株式会社沿革史』大同電力社史編纂事務所、1941年。 
  • 『日本発送電社史』 技術編、日本発送電株式会社解散記念事業委員会、1954年。 
  • 『日本発送電社史』 業務編、日本発送電株式会社解散記念事業委員会、1955年。 

外部リンク


  1. ^ a b c d e 水力発電所データベース 発電所詳細表示 兼山」 一般社団法人電力土木技術協会、2018年7月9日閲覧
  2. ^ ダム便覧 兼山ダム [岐阜県]」 一般財団法人日本ダム協会、2018年7月9日閲覧
  3. ^ a b c d e 『日本発送電社史』技術編巻末附録11頁
  4. ^ 東海電力部・東海支社の概要 今渡電力所の紹介」関西電力、2017年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月9日閲覧
  5. ^ a b c 『大同電力株式会社沿革史』79-86頁
  6. ^ a b c d e f g h i j k 『日本発送電社史』技術編77-78頁
  7. ^ 『関西地方電気事業百年史』939頁
  8. ^ 『関西地方電気事業百年史』504・606頁
  9. ^ 『関西電力二十五年史』555頁
  10. ^ a b c 『愛知用水史』378-385頁


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