中国の仏教 中華人民共和国

中国の仏教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/21 08:40 UTC 版)

中華人民共和国

第二次世界大戦が終わり、中国国民党台湾に逃れて、中国共産党により中華人民共和国が成立すると、政府が宗教活動を統制するために中国仏教協会が設立されてダライ・ラマは名誉会長を務めた。1960年代文化大革命では極端な弾圧と破壊が行われ、中でもチベット地域では、多数の寺院が破壊され、多数の僧侶が虐殺され、ダライ・ラマを初めとするチベット政府インドへ逃れざるを得なかった。

21世紀現在では、中国政府は仏教文化を破壊した文化大革命の非を認め、再び仏教文化の保護政策に戻っている。日本との国交正常化直後には中国国内の仏教寺院は荒れ果てていたが、現在では華僑などの援助によって沿海部を中心に復興を遂げている。

備考

  • 中国に伝来して以降、中国化したとされる仏教だが、漢訳仏典については、その逆の現象をたどっており、初期の漢訳仏典の方が中国的要素を多分に含み[4]、当初は中国人に分かりやすくしていた。例えば、「生き物」とするべき語訳を「人間」としたり、儒教に見られる人間中心主義の影響が見られる[5]。当時の中国人に人以外の生物が人と共に救済されるべきとした説は難しかったものとみられる。つまり仏教の神髄ともいえる教えを初期の布教者は避けていた傾向があり、後世になって仏典のインド化が進んだ[6]

関連項目

参考文献

  • 岡部和雄、田中良昭・編編 『『中国仏教研究入門』』 大蔵出版、2006年12月。ISBN 9789264219519 
  • 『支那佛教史』宇井伯寿著(〈岩波全書〉 岩波書店、1936年)
  • 『中国仏教通史』1 塚本善隆著(春秋社、1979年)
  • 『中国史における仏教』アーサー・F・ライト著、木村隆一,小林俊孝訳(第三文明社、1980年)
  • 『中国仏教史』1-5 鎌田茂雄著(東京大学出版会、1982年-1994年)
  • 『中国仏教の寺と歴史』鎌田茂雄著(大法輪閣、1982年)
  • 『中国仏教制度史の研究』諸戸立雄著(平河出版社、1990年)
  • 『仏教の中国伝来』エーリク・チュルヒャー著、田中純男,成瀬良徳,渡会顕,田中文雄訳(せりか書房、1995年)
  • 『支那佛教史研究 北魏篇』塚本善隆著(弘文堂書房、1942年)
  • 『支那中世佛教の展開』山崎宏著(法藏館、1971年)
  • 『隋唐仏教史の研究』山崎宏著(法藏館、1980年)
  • 『唐代仏教史論』滋野井恬著(平楽寺書店、1973年)
  • 『五代宗教史研究』牧田諦亮著(平楽寺書店、1971年)
  • 『宋代仏教史の研究』高雄義堅著(百華苑、1975年)
  • 『宋代仏教の研究』佐藤成順著(山喜房仏書林、2001年)
  • 『遼金の佛教』野上俊静著(平楽寺書店、1953年)
  • 『元史釋老傳の研究』野上俊静著(朋友書店、1978年)
  • 『モンゴル朝の道教と仏教』窪徳忠著(平河出版社、1992年)

外部リンク




  1. ^ 岡部和雄、田中良昭・編 2006, p.97-p.98.
  2. ^ a b c 岡部和雄、田中良昭・編 2006, p.98.
  3. ^ 「光和二年十月八日。河南洛陽孟元士口授。天竺菩薩竺朔仏時伝言者訳。月支菩薩支讖時侍者南陽張少安南海子碧。勧助者孫和周提立。正光二年九月十五日洛陽城西菩薩寺中沙門仏大写之。」(道行経後記第二)
  4. ^ 陳舜臣 『中国の歴史 (三)』 講談社文庫 11刷1997年(1刷1990年) ISBN 4-06-184784-8 p.322.
  5. ^ 陳舜臣 『中国の歴史 (三)』 p.323.
  6. ^ 陳舜臣 『中国の歴史 (三)』 p.325.


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