ワッサースタイン計量 性質

ワッサースタイン計量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/24 03:07 UTC 版)

性質

距離構造

Wp は、Pp(M) 上の距離公理をすべて満たすことが示される。さらに、Wp についての収束は、通常の測度の弱収束英語版に初めの p 次モーメント収束を加えたものと同値である。

W1 の双対表現

次に挙げる W1 の双対表現は、カントロヴィチとルビンスタインの双対定理(1958年)の特別な場合である:μν有界を持つとき、

が成立する。ここで Lip(f) は f に関する最小のリプシッツ定数を表す。

これを、ラドン計量の定義と比較する:

もし計量 d がある定数 C によって抑えられているなら、

が得られる。したがって、ラドン計量における収束(Mポーランド空間であるときの全変動収束に等しい)は、ワッサースタイン計量における収束を意味する。しかしその逆は一般には成り立たない。

可分性と完備性

任意の p ≥ 1 に対し、計量空間 (Pp(M), Wp) が可分および完備であるための十分条件は、(M, d) が可分および完備であることである。




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