レミントンM700 派生モデル

レミントンM700

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 06:56 UTC 版)

派生モデル

40X

レミントンがM700をベースに同社カスタムショップにて製造する競技用ライフル。最近では法執行機関向けのバリエーションもラインナップされている。

M24

M24 SWSアメリカ陸軍用狙撃銃。レミントンがM700ロングアクション(.300ウィンチェスターマグナムの使用を想定したため)をベースに製作した狙撃銃アメリカ陸軍の他、陸上自衛隊でも採用されている。アクセサリー類をセットしてM24 SWS (Sniper Weapon System) として法執行機関向けに販売されている。

M40

M40A3

M40アメリカ海兵隊用狙撃銃。アメリカ海兵隊がレミントンM700ショートアクションをベースに改良、開発した狙撃銃。

レミントン・カスタムショップにて40X(M700ベースの競技用ライフル)をベースに製作されたごく初期のもの以降は、レミントンより調達したアクションをベースに海兵隊内で製作している内部モデルなので、基本的に外部流通はない。

なお、陸軍のM24シリーズはレミントン社が制作しているので、公的機関がオーダーすることは可能である。陸上自衛隊でも採用されている。

レミントン社の2007年のカタログに M40 USMC Vietnam Era Rifle というモデルが掲載されたが、これはM40の雰囲気を楽しむためのマニア向けモデルで、海兵隊使用のM40とは別のものである。

アメリカ内外のミリタリーマニアにとって垂涎のモデルであるため、外部コンストラクター、カスタムビルダーによってレプリカが多く製作されている。

初期タイプのM40は、レミントンM700 (40X) のレシーバーに弾薬装填用のクリップスロットを追加工、バーミントバレル(レミントン製10-1ツイスト)を組み合わせ、スポータータイプ木製ストック、レッドフィールド社製3 - 9倍率のスコープを搭載していた。

その後、M40A1、M40A3、M40A5等の改良型を経て、2010年代前半に海兵隊内でアトキンソン社製25インチステンレスバレル(12-1ツイスト)、レミントン社製RACSストック/シャーシ、シュアファイア社製マズルブレーキ、M70用スチール製トリガーガードと着脱式10連マガジンとハリス社製バイポッドなどの改修を受けM40A6となる。A6モデルではスコープが、Schmidt and Bender社製PM II 3–12×50スコープに変更される。

同じレミントン社製RACSストック/シャーシを使用するアメリカ陸軍のM24E1 ESR (XM2010) と外見は似ているものの、機関部は異なり使用弾丸7.62x51mm NATO弾であるが、より精度を高めたM118やM852などのマッチ・アモ(競技用弾)が使用される。

現在ではさらにマイナーチェンジが進み、現在ではM40A7というモデルも存在する。

ケースは携行時には専用のキャリング・ケースに収められるのが一般である。

Mk 13

Mk 13 Mod 5

アメリカ特殊作戦軍 (USSOCOM) は、.300ウィンチェスターマグナム弾を使用する長距離狙撃銃として、Mk 13狙撃銃を2001年に導入している。現在のMk 13 Mod 5は、M700/M24用レシーバーのロングアクションボルトを利用し、銃床としてAccuracy International社のAICSシャーシシステムの折り畳み式後部銃床モデルを使用、Mk 11サプレッサーを取り付け可能な精密バレルを備えている。上部に光学部品を装備し両側にピカティニーレール用アクセサリーを装備するための3面モジュラーアクセサリーレールシステム (MARS)、折り畳み式バイポッドを持つ。

米海兵隊は2018年4月、M40狙撃銃をMk 13 Mod 7狙撃銃に置き換えると発表した。M40は1966年から海兵隊に配備されており、最新のM40A6は2014年にアップグレードされているが、.300ウィンチェスターマグナム弾を使用するMk 13は、M40で1,000メートルの有効射程範囲を1,300メートルに増加させ、米陸軍のM2010 ESR狙撃銃と同様の能力を海兵隊狙撃手に与えることになった。

なお、2021年予算において米陸軍および米海兵隊は、.338ノルマ・マグナムを使用するMk 22 ASR(バレットMRAD) を今後の正式なボルトアクション方式狙撃銃として予算申請している。


注釈

  1. ^ 薬室内含む。口径により異なる
  2. ^ 銃身長によって異なる
  3. ^ Xはモデルにより各種アルファベット

脚注

  1. ^ a b Takano 2004.
  2. ^ Takano 2004, p. 28.
  3. ^ a b c Takano 2004, p. 30.
  4. ^ Takano 2004, pp. 28, 39.


「レミントンM700」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「レミントンM700」の関連用語

レミントンM700のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



レミントンM700のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのレミントンM700 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS