メタルマックス3 登場人物

メタルマックス3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/12 06:22 UTC 版)

登場人物

登場人物の大半は廣岡政樹がデザインを手がけ、一部の主役級キャラクターとハンター男は山本貴嗣が担当している[5]

主要人物

主人公
声:鈴木達央(MM4)
記憶を失くした赤毛の青年。デフォルトの名前は存在しない。物語冒頭に死体で発見され、Dr.ミンチによって蘇生される。レベル1から腕力・体力・速さが突出しており、高い戦闘力を持つ[3]。しかしそのアドバンテージは長くは続かず、冒険が進むにつれて平均的な性能になっていく。また、扱いはハンターだが、汎用ハンターとはHPが高く素早さが低いなど、多少差別化がされている。開始時に名前を設定するが、記憶がないため最初のイベントで「ドラムカン・〜」(メニューではドラムカン)の偽名を使うことになり、ある程度ストーリーを進めると、設定した名前に変えるかどうかを選べる。序盤でのイベント後は怪物に変身する能力を獲得。変身すると能力が格段に上昇するが、使用回数は極少数かつ使用後は操作できなくなり、変身が解けると瀕死状態になる。
台詞は全て選択肢によるものだが、中には現代の若者的な口調になるものもある。
その正体はクラン・ナンバー3の賞金首ブレードトゥースである。本来は一介のハンターであったが冷血党に拉致され、実験体1313号として人体実験の対象となり、メタモーフ細胞を移植され洗脳されたことでブレードトゥースとなる。加えてメタモルフィン(後述)の副作用で意識が混濁してしまっていた。記憶喪失となった原因はメタモルフィンの副作用の影響か蘇生時の電撃によるもの(改造以前の記憶については不明)。メタモーフアクティベータがあったためか常時変身していたらしく、クランナンバーズですら彼を見てブレードトゥースだとは気付かなかった。
自らを怪物に変貌させたグラトノスを憎悪しており、洗脳が解けたことを契機とし、グラトノス打倒をオズマに誓う。しかし力およばず敗北。この際メタモーフアクティベータ無しで変身した主人公にグラトノスは驚愕し、メタモーフ細胞を除去された上で研究対象として拘束される。のちに脱走するが、追っ手によって殺されティア湖に沈む[16]。これを蘇らせたのがDr.ミンチであった。
メタモーフ細胞除去後も変身可能であった理由としてグラトノスは「細胞核がメタモーフ細胞を逆転写したのではないか」との推測を立てている。要は、彼の細胞自体がメタモーフ細胞化しているということ。このためか、顔の赤いラインを除けば、メタモーフ細胞を移植された人間の中では唯一完全に人間の姿を保っている。
コーラ・ギンスキー
声:釘宮理恵(MM4)
本作のヒロイン。リチャード・ギンスキーの娘で、誰もが認める美貌の持ち主。気が強く我侭。下に弟が一人いる。政略結婚を迫られており、主人公に自らを連れて駆け落ちするよう要求する[12]
その姿は亡き叔母アリーゼと瓜二つであり、そのためにグラトノスら冷血党から狙われることとなる。ベイビーロックにおける襲撃事件後、自由な身になろうと主人公が気絶している間にバイク(チョッパー)を勝手に持ち出して逐電してしまい、その行方を捜すことが中盤までの目的となる。ちなみに、本作のパッケージデザインはその時のワンシーン。序盤で彼女との駆け落ちに応じることも可能で、その場合は早々にエンディングを迎えることとなる(アナザーエンド扱いのため、周回引き継ぎは不可)。
主人公と別れた後は、色仕掛けで関所を通過したりバイクを換金したりして旅を続けていたが、プエルト・モリの街を彷徨っていた所をカスミに拾われる。彼女の家で家事や野良仕事を教わる中で人を思いやる気持ちや素直さを兼ね備えた性格へと成長し、主人公のことも本当に愛するようになる。崖っぷち海岸では主人公に則り「ドラム子」と名乗っていた。これは主人公のように自由に生きたいという願望から名乗ったもの[16]。主人公と再会した時は記憶喪失も装っていたが、こちらは気恥ずかしさやバイクを勝手に売ったことによる気まずさによるところが大きい。
カスミ
崖っぷちの海岸に一人で暮らす中年女性。持ち金も尽きて彷徨っていたコーラを保護し、一緒に暮らし始める。かつては「爆音のカスミ」の渾名で知られた女ソルジャーであり、オズマとはチームを組んでいた[17][18]。現在は病気がちだが往年の威勢はまだ衰えていない。
父はカスミが生まれる前に家を出たまま消息不明であり、母によって育てられた。現在はその母親も他界している。開発段階では、カスミの父はイービル不動産の原野商法にだまされた男であるというアイディアも考えられていた[19]
『双銃身の魔女』ではハビエルの知己でもあり、若い頃はパーティーを組んでいたことが明かされる。ガンドに敗れ傷ついたテッカたちを保護した。
オズマ
「魔犬のオズマ」の名で知られる老ハンター。数多くの犬を従えており、犬との連携を活かした戦闘を得意とする。父親はかつてジャガンナートに関わる士官であり、父から受け継いだ「双子の蓮」を守っていた。これを奪取しに現れたブレードトゥースと死闘を繰り広げたが、正気に戻ったブレードトゥースとグラトノスを倒すという約束を交わす。のちにビーカップのポスターでブレードトゥースが死んだことを知り、自棄酒を呷る日々を送っている。カスミとはかつてチームを組んでいた仲[17][18]
リチャード・ギンスキー
ワラと仲が悪いと言われるシエルタを治める権力者。コーラの父親。町を階級制度と武力で統制するなど、圧政を敷いている。ディーパー街に自分の屋敷を構えている。
冷徹な合理主義者でもあり、無能者には容赦ない。ヤマダニンゲン家の政略結婚もラスティメイデンにあるスカラー電源誘導装置を入手するための判断でしかなく、コーラの悲報を聞いても涙ひとつ見せることはない。
アンティークコレクターらしく、色々古いものを集めているらしい。また、それ以外にも「鉄のブラジャー」など女物の装備品を集めてコレクションルームに納めているという一面がある。
ニックマン
プエルト・モリ地下に幽閉されている老人。オルガ・モードの実の父親である。かつては遺伝物理学の科学者であり、グラトノスの研究に協力させられていた。残酷な実験に反発し脱走を企てるが、ほかならぬ娘の裏切りにより目論みは失敗。以後長年にわたり地下牢に監禁されている。未だオルガのことを気にかけているが…。
ダフネ
「地獄耳のダフネ」の二つ名で知られる腕利きの情報屋。金さえ払えばどんな相手にでも情報を売るが、払わなければ命に関わる状況に陥ったとしても絶対に相手に教えない。主人公の正体に関する情報も把握しているが、正体が明白でないという理由で教えてくれなかったりする。ホアキンがシセに熱を上げているという些細な情報すら把握していた。
グラトノス
冷血党の首魁。超人を自称し感情を取るに足らないものと一蹴する。極めて冷酷な性格であり、目的のために他者を実験材料にすることを厭わない。アリーゼと瓜二つのコーラに目をつけ、その身柄を付け狙う。最終的には彼女の遺伝子からアリーゼを復活させるつもりであった。
元々はグレイという名の科学者であり、キング・ギンスキーの下でメタモーフ細胞の開発に従事していた。しかしキングの娘であるアリーゼと密通、駆け落ちをしようとするがキングの追っ手によりアリーゼは殺され、グレイ自身も重傷を負う。自らの体にメタモーフ細胞を注入することで一命は取り留めるが、恋人の遺体が目の前で腐敗していく様を見続けるしかなかった経験はグレイの人格を激しく歪めた。以後グレイはグラトノスと名乗り、シエルタとギンスキー家への激しい憎悪を秘めて行動するようになる。
外見は背よりも長いドレッドヘアを蓄えた優男であるが、メタモーフ細胞の力により体の各所を変質させることができる。体がダメージを受けても首だけになって行動することが可能。また最終決戦では三つ首の竜脚下目型恐竜の姿をした「グラトノサウルス」に変貌する。主人公と同じく、体に赤い3本のラインをもつ。これはどちらも「バイオテクノロジーによる改造」を示している[20]。なお、その長い髪は触手の様に伸ばして相手を絡め取ることができる。

冷血党

ドミンゲス
冷血党遊撃隊長。
コーラの護送任務中に襲撃してくる、ホッケーマスクを被った男。主人公が最初に倒す事になる冷血党の幹部。幹部の中では唯一メタモーフ細胞を移植された様子が見られず、さらに懸賞金も1万にわずか1G足りないという扱いを受けている。
とあるトレーダーを全滅させ、メリーアンという少女をさらっている。
アルメイダ 【狂騒のアルメイダ】
冷血党でも注目されている男。巨大な爪を持つ。メタモーフ細胞で超人化した幹部の一人[21]だが、他の幹部に比べほぼ人型を保っている。元仲間のトレド曰く「チャラい奴」。
かつてはレジスタンス組織「煮えカカシ」のメンバーであった。イヴリンに恋していたが、それが叶わぬことから嫉妬に狂い、仲間を裏切って襲撃情報を冷血党に売る。結果煮えカカシは壊滅的なダメージを受けた。
その爪はゼインを殺しにやってきたブレードトゥースの圧倒的な力に憧れた結果。ゼインに憧れ煮えカカシに入りブレードトゥースに憧れ改造した自身の人生を自嘲している。倒された直後にも「待たせやがって、やっと俺にも天罰が下ったか」とつぶやくため、そんな人生に何かしら思うところがあった模様。なお、(仮に戦闘中に変身しても)自分を倒した主人公が他ならぬブレードトゥースだと認識した描写はない。
ムガデス 【百銃のムガデス】
冷血党現ナンバー3。
重火器で武装したムカデ人間。メタモーフ細胞で超人化した幹部の一人。プエルト・モリを拠点としている。以前はナンバーズの幹部候補で、ナンバー3のブレードトゥースが倒されたため後釜に入った[22]。本人もそのことを気にしており、指摘されると機嫌を損ねる。頭部のカーボンナノ触角からの電撃と、多数の腕から放たれる銃撃が主な攻撃手段。主な移動手段は5輪のバイク型車両「ムガデス号」。
オーロック 【漆黒のオーロック】
冷血党ナンバー2。
黒い野牛の頭を持つ巨漢。メタモーフ細胞で超人化した幹部の一人。武器は牛の角と、ガトリング砲「猛牛罵流管」、そして自らの巨体。エルルースの町を制圧しエルルースタワーの屋上に鎮座している。猪突猛進な性格。水陸両用の専用戦車を持つ。なお本人はこれを「黒鋼猛牛号」と呼ぶが、あくまで本人が個人的に呼んでいるだけらしく戦闘中の表記は「オーロック号」である[18]
死後、どういう訳か部下とともにゾンビ化して復活し、生前よりパワーアップを遂げる。
オルガ・モード
冷血党ナンバー1。
正体を知ったものは生きておらず、女性であること以外はハンターオフィスでも情報が掴めない。変装の達人であり、サブロミオの姿に化けラスティメイデンを影で支配していた。グラトノスに心酔し絶対的な忠誠を誓っている。
ニックマンの娘であり、幼い頃からグラトノスを慕っていた。のちに父を裏切り完全にグラトノスの側につく。作中において、父のニックマンに対する言及は一切ない。メタモーフ細胞を移植されており、右腕には触腕のようなものが巻き付いている。また戦闘時にはこの触手が発達し、巨大なタコに身をうずめた「オクトパス・モード」の姿に変身する。体を硬質化させた防御形態と軟質化させた攻撃形態の2つを使い分けることができる。
ブレードトゥース
冷血党元ナンバー3。メタモーフ細胞で超人化した幹部の一人。赤い鬣と剣歯猫のごとき巨大な犬歯を持つ獣人。主人公のかつての姿。気に入らないものは味方ですら殺すという凶暴な性格であり、クランの他の連中からも恐れられていた。無理矢理改造されたために忠誠心がなく、メタモルフィンで意識を奪われた状態である。ただ、そのような状態でもバイクの操縦は可能であった。ハンターキラーとしてその悪名を轟かせており、掛けられていた賞金額はナンバー1のオルガ・モードを凌ぎクランナンバーズではトップであった。

その他

シセ
父と共にワラの滝つぼに住む美少女。家庭的な性格。ダニエルと言う兄がいたが、既に亡くしている。ある事件で主人公に好意を抱くようになる。主人公に対する呼び名は複数の候補からプレイヤーが選択することになる。彼女と結婚することも可能で、その場合もコーラと駆け落ちした時同様、エンディングを迎えることとなる。ただし、これらのエンディングは本来のエンディングよりも簡素な内容で、引継ぎ要素も無い。
シセにも服をプレゼントする要素が構想されていたが、開発の段階でお蔵入りになっている[19]
ホアキン・スクータロ
ワラの町にある屋敷の一人息子。コーラの恋人。駆け落ちして欲しいと言うコーラの頼みを聞き入れきれず、愛想を付かされてしまう。シセの兄ダニエルとは友人だった。身長はシセより低いが見た目通りの年齢なのか不明。惚れっぽい性格で、コーラにふられた後はシセにちょっかいを出すようになる。
シエルタのギンスキー家を嫌っており、小さな嫌がらせを繰り返すのが日課。但しその被害は街の人々が被るだけでギンスキー家にはまったく届いていない。シエルタガードに捕まった際、父に反発したコーラの手によって逃がされ、それがきっかけで恋人同士となる。しかし二人の関係は恋愛ごっこに過ぎず、コーラから駆け落ちを求められた際には決断を下すことが出来なかった[22]
ベルモンド
シセの父。腕のよい修理工である。重度の親バカ。かつてスクータロ家の奥方とは恋愛関係にあったが、それが元でトラブルとなり、現在は滝つぼで暮らすようになったという[22]
シセと主人公との結婚は相当乗り気。
ルーシー
殺し屋集団「ルーシーズ」のリーダー。ブレードトゥース(=主人公)を倒したという虚偽の報告で賞金をせしめた。しかし主人公が生きていたため、嘘の発覚を恐れて主人公の命を狙う。一度敗れてからは体をサイボーグに改造して再戦を挑んでくる。改造後は目からビームを放ったりできるようになる。
ミグ
ルーシーズの一人で、ルーシーの弟。リボルバー拳銃を携えている。主人公の正体を明白にする為にメタモルフィンを無理やり飲ませた。のちに、両肘から火炎放射ができるように改造する。
アトゥク
ルーシーズの一人だが、ルーシーとの関係は不明。銃を仕込んだ仕込杖を持つ。改造により、左腕をガトリングガンに変形させることができるようになった。
トレド
ギンスキーの命により、コーラを連れ戻しに来たハンター。フリーランスのモンスターハンターだが、おもにギンスキーからの依頼を中心に活動している。ゼインと同郷で、煮えカカシの創設メンバーでもある。イヴリンに惚れていたが、彼女がゼイン一筋であることに加え、当のゼインがかつて死んだ恋人を忘れられずイヴリンに見向きもしなかったために大喧嘩となり、煮えカカシを抜けた。
その後、ドミンゲス襲撃を企てたゼインが現れ、協力を要請されたが断っている。それからゼインがどうなったかは把握していなかった。
Dr.ミンチ
シリーズで御馴染み。主人公を蘇らせた怪しい科学者。電気蘇生学の権威を自称する。
イゴール
Dr.ミンチの助手。継ぎ接ぎだらけの緑色の肌をした、フランケンシュタインの怪物のような男。ミンチの手によって作られた生命体である[16]
ヌッカ
ヌッカの酒場を営む元ソルジャー。外見は屈強な黒人男性だが、なぜかオネエ言葉で喋る。ハンターたちに仕事や仲間を斡旋している。
イヴリン
「煮えカカシ」の現リーダーである女性。煮えカカシの規模が縮小した現在でも残ったメンバーを纏め上げ活動を続行している。ゼインに想いを寄せており、これが間接的にはアルメイダが裏切るきっかけとなった。なお、ゼインがハイファを忘れられないことを承知の上で愛を貫いていた。裏切りの一件以降、メンバー共々アルメイダを心の底から蔑んでおり、彼を撃破した後のパーティの乾杯の音頭にそれが見て取れる。
ゼイン
「煮えカカシ」の初代リーダー。幼馴染であり恋人のハイファを故郷ごと冷血党に殺され、打倒冷血党のためトレドと共に煮えカカシを立ち上げた。
彼の行方に関するクエストを進行させると、あるキャラに殺されていたことが明らかになる。なお、ドミンゲス襲撃計画がうまく行ったらゼインはイヴリンと結婚する予定だったらしい。しかし、結果的にイヴリンへの嫉妬に狂ったアルメイダによって情報が流され壊滅する結果となった。
サブロミオ・ヤマダニンゲン
ヤマダニンゲン家の三男。長男タロミオの死後、当主になった。ラスティメイデンを本拠地とする新興宗教「ハッピー教団」の教祖でもある。胡散臭い人物で、ハッピーと名の付いた怪しげな商品を販売する、信者たちに「ハッピーリング」を装着させて服従を強要する、実の兄ジロミオを幽閉するなどの所業を繰り返している。配下の兵士たちの評判もよろしくなく、悪名高い冷血党との関わりを疑われている上、タロミオが冷血党に襲撃されたのも、サブロミオの仕業だとまで囁かれている。しかし、彼の身にはそれらのこと以上に重要なある秘密が隠されている。
ジロミオ・ヤマダニンゲン
ヤマダニンゲン家の次男。弟サブロミオに反逆され幽閉される。弟とは対照的に周囲からは無欲と評される人物。フラグ管理次第では悲惨な末路をたどることもある。
キングズレー・“キング”・ギンスキー
アリーゼとリチャード・ギンスキーの父。コーラの祖父に当たる。アメリカ政財界の大物にしてブラド・コーポレーションの大株主の一人であった。ジャジメントバレー一帯の土地を購入し再開発によって富を得ようとしていた。
大破壊が起こると、ノアを打倒しその後の人類社会において世界連合の大統領に納まるという野望を抱く。ノアに対抗するため数多くの研究を行わせていたが、ノアの軍団が襲来し劣勢に陥ると巨大シェルターの建設を敢行。シェルターへの入居を餌に多くの人々を作業に借り出したが、いざ完成すると一族とわずかな関係者だけを引き連れシェルターを閉ざした[23]。最終的には野望を実現しないままシェルターの中で没した。
極めて自己中心的な人物であり、自身の意に逆らったアリーゼさえ容赦なく殺すよう命じている。これがグラトノス、ひいては冷血党を生み、更にある賞金首をも生み出す遠因となった。また、カスミの父の恨みを買っていることが日記から読み取れる。
レモン大佐
元アメリカ軍大佐。東海岸からジャジメントバレーへ退却してきたアメリカ軍残存兵の指揮官であった[23]。キングの言葉を信じ数少ない兵士から人手を捻出するなどシェルターの建設に協力するが、裏切られ怨嗟の言葉を残して没した。グレートキャノンにはその骸が遺されている。
タンクレディ博士
バイオキングダムに住む研究者。従来シリーズのバトー博士に当たるキャラ。やや甘ったるい喋り方をする。
大量の鉄くずとぬめぬめ細胞を渡すことで、バイオタンクを作ってくれる。
ドール博士
テッペンタウン南西にあるドールハウスに住まう博士。チューブというアイテムを使い、量子ドールの効果を変更してくれる。量子ドールに過度な愛情を注いでいる。
パッツィ・パツキントッシュ
スパインブリッジという橋の先に存在する、マスドライバー研究所に住む教授。マイペースで、寝ているとなかなか起きない。
電磁レールを使ったマスドライバーの研究をしていたが、現在は頓挫したことで何もしていない。なお、この技術は潜水艦「ジャガン・ナート」の主砲に使用されており、アラモ=ジャックの頭部を抉るほどの威力を持つ。
ラッキーナ
ビーカップ南部のキャンプにいる女性トレーダー。自分を不幸だと嘆き、主人公に「青いワニのしっぽ」を持ってくるよう依頼するが・・・。
ヌッカと同じく以降の作品において常連キャラクターとなる一人。

賞金首

ユムボマ
知能を持った自立行動クレーン[24]。八足の脚部で歩行する。最初の賞金首。ワラの西にある廃工場をうろついている。
ベヒムース
ヘラジカのような姿をした戦車。クライング・ママの南をうろついている。クルマに乗っていないと、ツノの一撃で吹っ飛ばされ戦闘から離脱させられることがある。
ドミンゲス
超流動デカプリン
巨大なプリンのようなモンスター。極楽谷を徘徊していて、いくつかある谷のいずれかにランダムで出現する(最初だけは固定)。
クラウドゴン
意思を持った雲型生命体。雹や竜巻など気候に関連する戦法を使う。熱エネルギーを食料として取り込むという。クレーターウェイスト東部では抜きん出た戦闘力を持つ上に、あるイベントを進めないと必ず逃げられる。撃破時には雲が晴れ虹が掛かる。このアニメーションは設定画の時点で起こされていたもの[25]
サルモネラス
ヌッカの酒場の北東を走っているホウルトラック型のモンスター。トラックを破壊すると、荷台に積んであるパーツが合体しサル型ロボットとなって襲ってくる。シリーズ恒例のサルモネラ系モンスターに連なる賞金首。
マユラー
プエルト・モリ下水道にひそむ繭型モンスター。触手を伸ばし地上の人間を手当たり次第に引きずりこんでいる。ちなみに、戦闘グラフィックも触手で人を捕まえている状態。
ガウーマン
マユラーから孵化した蛾型モンスター。体と羽根に髑髏状の模様を持つ。飛行状態であるため対空用装備を用いないと攻撃を命中させることが困難。孵化する絵コンテも用意されていたが、イベントの関係から削除されている[26]
その凄まじい回避率と様々な状態異常攻撃、さらにはHPが減ると逃走する行動パターンにより、懸賞金詐欺[27]とすら言われる賞金首の一体。
アルメイダ
火星クラゲ
ラスティメイデン付近の海を徘徊する謎のマシン。古いSFを髣髴とさせるデザインであり、三足歩行、細長いアーム、透明カバー越しに見える脳漿という奇怪な外見をもつ。胴体を回転させることで、砲弾・ビーム・ミサイルと攻撃パターンが変化する。
バオバーブンガー
樹海中心に鎮座するバオバブの木の化け物。イービル不動産へ続く道を塞いでいる(戦車から下りて徒歩で回避することは可能)。上部に営巣しているB52アホウドリとは共生関係にある。
アクアヒドラ
地底水脈を根城とする、長い首を持つモンスター。胴体部分は出現しないため、どうなっているか不明。光のささない地下にいるせいか、目がない。
地底水脈の水中から首を一本ずつ出して襲いかかって来た後、本体を含めた六本が最深部に待ち構えている。本体を倒さない限り首は復活できるため、首を倒しただけのハンターによる、アクアヒドラを討伐したとの誤報が相次いでいる。
ヨージンボーグ
イービル不動産地下を徘徊する人型マシン。元々は警備用ロボットだったが、ノアに乗っ取られた結果人類を敵として認識している。当初の設定ではアラモ=ジャックの役としてデザインされていた[28]
ムガデス
スピードキング
高速道路をテリトリーとするバイク型賞金首。鳥のようなフロントカウルと、六本の大型マフラーをもつ。自分よりスピードの遅いものには目もくれない。ある人物の愛車を破壊しており、この賞金首の撃破が、その人物が作ったバイクを入手する必須条件にもなっている。
冥界エクスプレス
ハラヘリ砂漠の廃路線を走る装甲列車。先頭車両には鋭い衝角と巨大な髑髏があしらわれている。線路上をある程度の時間ごとに出現して通過する。
カジキエフ
カジキマグロ型のマシン。摩天楼アイランズのビル地下に潜む。その体当たりは他の攻撃と比べ非常に強力。
カミカゼクイーン
シリーズ伝統のカミカゼタイプの賞金首。口紅を塗り網タイツを履いている。ハンドレッド・ネイルズを走り回っており、接近時にはカットイン挿入、逃げる行動に専用のアニメーションまで用意されている。回避率が高いほか、大抵の主砲をはじくほどの防御力を持つ。
スクラヴードゥー
ゴミ置き場に生息する屑鉄の巨人。肉体はスクラップで構成されており、両手や頭部を破壊しても小さい分身となって分離してしまう。また、分離した後はランダムで元の姿に戻る。
オーロック
アメーバブラザーズ
ジャック、トニー、ビルの3兄弟。見た目こそただの殺人アメーバ(作中最弱クラスの雑魚)だが桁違いの強さをもち、更には一体につき一本ずつまんたんドリンクを使用する[29]。なお、それぞれ使用する特殊攻撃が違う。
外見の所為かその攻撃力・耐久力と比べると明らかに懸賞金が安く、ガウーマン同様懸賞金詐欺と言われる賞金首。
ギガンテリオン
悪党ミュージアム東をうろつく巨大戦車。車体中央に巨大ドリルを装備しており、破壊されると最終手段としてドリルそのものを射出し最後の一矢を浴びせてくる。ゲーム画面では判別しにくいがデザインのモチーフはモグラ[30]
凶鳥デスデモーナ
マップの北全域を縄張りとするバイオニック鳥。戦闘開始直後はやる気がないのか攻撃が多少弱い。特に樹海周辺を餌場としている。地面に映るその影は凶兆として人々から恐れられている。とあるイベントでもその姿が確認できるが、このイベントはストーリー上必須のためそれ以前に倒してしまっていても発生する。
AH666バズズ
ネツィブ・メラハを防衛する飛行機械。冷血党幹部が移動する際の足としても使われる。AHとは攻撃ヘリコプターを意味するが、実際のデザインはV-22のようなティルトローター機である。また当初の設定の名称も「オスプレー」とそのままであった。なおメタルマックスの世界では乗用の飛行機械は地球全体規模で見ても非常に希少な存在である[21]。これは、ノアによって多くの飛行機械が奪われ、また残ったものもノアとの戦闘で破壊されてしまったため。
オルガ・モード
ブレードトゥース
ダイコンデロガ
大根の怪物。ワナナバニ研究所における遺伝子組み換え実験の結果誕生した。大雨が降って晴れた後、虹がかかっているときのみに活性化し、それ以外は地面に潜っていて遭遇してもすぐ逃げる。初稿段階では「ダイコング」という名称で大根とゴリラの要素を併せ持つモンスターであった[31]。撃破後、小型の子供が出てくる。一人の女性職員の懇願で見逃すことになるが…。
アラモ=ジャック
シエルタの守護神ともいえる巨大ロボット。ジャガンナートの砲撃により頭部を損傷した結果、暴走するようになった。頭部・胸部・腹部から繰り出される3種のビームと両肩のミサイルに加え、両腕部の盾とバリアによる鉄壁の防御力を誇る。名称はアラモの戦いからであり、戦いに敗れた人類が再起を図るという意気込みによる[32]
ダイコンデロガ2
ダイコンデロガの子供。子供に罪はないとしてワナナバニ職員が育てたが、結局親と同じように人間を襲うようになった。ちなみに、これを倒しても全く同じ展開になる
土星クラゲ
火星クラゲと同じ外観を持つが、攻撃回数と威力が強化されている。また、ギガンティーガーもそうだが、火星クラゲがシンボルエンカウントだったのに対してこちらはランダムエンカウント。
ギガンティーガー
ギガンテリオンの色違い。実弾系の攻撃に対し高い迎撃能力を誇るため、並みの戦車ではまったく歯が立たず特殊砲弾もまず当たらない。

夢見るカルメンの登場人物

タロミオ・ヤマダニンゲン
ラスティメイデンを統治するヤマダニンゲン家の現当主にして、コーラの結婚相手。婚約者コーラを迎えに行く際、冷血党の待ち伏せに遭い死亡する。なお、性格は気障だが好青年である。
カルメン
タロミオを護衛する女ソルジャー。護衛任務終了後は郷里に帰って結婚すると語っていた。しかしそれは本音を隠すための虚勢であり、本心ではタロミオに想いを寄せていた。カロンを仕留めるも瀕死の冷血党員に撃たれ死亡。
迅雷のカロン
冷血党の幹部候補。名前はギリシャ神話における冥界の河の渡し守カローンから。攻撃ヘリと水中翼ミサイル哨戒艇を組み合わせたカスタムマシン「ハイドロコブラ」を駆る。元の名はマガリといい、かつてはヤマダニンゲン家の使用人だったが、素行の悪さで解雇されたことを根に持ってタロミオの一行を強襲した。

  1. ^ 衝撃! 棚橋弘至選手がニンテンドーDS「メタルマックス3」のイメージキャラに就任!”. 新日本プロレス (2010年4月27日). 2010年4月28日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。 
  3. ^ a b c d e f 『メタルマックス3』17年ぶりの最新作!クルマ、兵器、電撃もアリ!/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム”. ジーパラドットコム (2010年4月2日). 2010年4月26日閲覧。
  4. ^ グラビアアイドル杉原杏璃とプロレスラーの棚橋弘至が『メタルマックス3』の新キャラに - ファミ通_com”. ファミ通コム (2010年4月27日). 2010年4月28日閲覧。
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  6. ^ 桝田省治のtwitter
  7. ^ どんな名前にしても内部データ的には「量子ドール」という名称らしく、五十音順にソートするとら行のあたりになる。
  8. ^ a b c d e f g 4Gamer_net ― NDS「メタルマックス3」では三つの新職業が登場。シリーズ初のパーティーメンバーを入れ替えての冒険が可能に(メタルマックス3)”. 4Gamer.net (2010年4月19日). 2010年4月26日閲覧。
  9. ^ a b c 新たに判明した職業を公開 『メタルマックス3』 - ファミ通_com”. ファミ通コム (2010年4月9日). 2010年4月26日閲覧。
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  26. ^ 『公式』43頁。
  27. ^ 対策のための投資が賞金額を上回るケースが多い。
  28. ^ 『公式』49頁。
  29. ^ 正確には、いくらダメージを受けていてもHP39000回復という効果。
  30. ^ 『公式』45頁。
  31. ^ 『公式』44頁。
  32. ^ a b c d 『公式』90頁。
  33. ^ 『公式』60頁。
  34. ^ a b c d e 『公式』91頁。
  35. ^ 『公式』62頁。
  36. ^ 『公式』61頁。
  37. ^ 『公式』63頁。
  38. ^ 『公式』64頁。
  39. ^ 『公式』69頁。
  40. ^ 『公式』68頁。
  41. ^ 『公式』5頁。
  42. ^ 『公式』4頁。
  43. ^ 『公式』84頁。
  44. ^ なお、ラスティメイデンは暗に冷血党に支配されている
  45. ^ a b c d e 『公式』80頁。
  46. ^ 『公式』7頁。
  47. ^ a b c d e f g h i j 『公式』81頁。
  48. ^ a b 『メタルマックス3』には奇妙な施設が盛りだくさん - ファミ通_com”. ファミ通コム (2010年6月25日). 2010年7月6日閲覧。
  49. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『公式』82頁。
  50. ^ 『公式』85頁。
  51. ^ そのためか、到達不可能な位置に木箱が置かれているなど、構造上の不整合が見られる
  52. ^ 『公式』75頁。
  53. ^ MetalMax3 -メタルマックス3- 【製品情報】”. 角川ゲームス (2010年6月4日). 2010年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月17日閲覧。
  54. ^ 山本貴嗣 (2010年6月16日). “『メタルマックス3』未完成ROMプレイ中♪”. 2010年6月17日閲覧。






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