ホワット・ウィー・ディド・オン・アワ・ホリデイズ ホワット・ウィー・ディド・オン・アワ・ホリデイズの概要

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ホワット・ウィー・ディド・オン・アワ・ホリデイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/28 00:48 UTC 版)

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ホワット・ウィー・ディド・オン・アワ・ホリデイズ
フェアポート・コンヴェンションスタジオ・アルバム
リリース
録音 1968年6月 - 10月 於 キングズウェイ&オリンピックスタジオ No. 1
ジャンル フォーク・ロック, フォーク[1]
時間
レーベル アイランド ILPS 9092 (UK)
A&M SP 4185 (US)
Hannibal (reissue)
プロデュース ジョー・ボイド
フェアポート・コンヴェンション アルバム 年表
フェアポート・コンヴェンション
(1968年)
ホワット・ウィー・ディド・オン・アワ・ホリデー
(1969年)
アンハーフブリッキング
(1969年)
『ホワット・ウィー・ディド・オン・アワ・ホリデイズ』収録のシングル
  1. 「Meet on the Ledge」 b/w 「Throwaway Street Puzzle」
    リリース: 1968年12月、アイランド WIP 6047
  2. 「I'll Keep It with Mine」 b/w 「Fotheringay」
    リリース: 1969年、アメリカ限定
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歴史

ジュディ・ダイブルが脱退した後、バンドは新たな歌手のオーディションを実施し、サンディ・デニーが選ばれた。サイモン・ニコルは、「それは本当に一頭だけで行われる競馬みたいなものでした……彼女は汚れた皿でいっぱいの流し台のなかのキレイなガラスのように目立っていました」と語っている。文筆家ののリッチー・ウンターバーガーによればデニーの「心に長く残る、エーテルのようなボーカルがフェアポートに大きな後押しを与えた」という[1]

ウンターバーガーによれば、このアルバムは、「伝統的なフォークソングを想像力豊かに作り直し、現代のフォークロック・シンガーソングライターの楽曲の質の高いカバー、よくわからないもの、そしてさまざまなメンバーによるオリジナルのフォークロック素材の理想に近いバランス」と解説されている。サイモン・ニコルはこのアルバムを彼のお気に入りであると2008年に評し、またコリン・ラーキンの「オールタイムトップ1000アルバム」(2000年)で281番に選ばれた。

アルバムジャケットとしては演奏中のバンドのスケッチが用いられている。クレジットには「フェアポート・コンヴェンションに襲撃された黒板より」と記されている。オリジナルジャケットの裏面は演奏中の写真が用いられている。

1990年にアイランド・マスターとして再リリースされたIMCD 97のジャケットにはサンディ・デニーのポートレイト写真も含まれている。

アメリカ合衆国ではA&Mレコードからリリースされた(SP-4185)。その際、曲目はイギリス版と同一だったが新しいカバーアートが用いられ、タイトルも『Fairport Convention』に変更されていた。

オーストラリアとニュージーランドではフェスティバル・レコードからリリースされたが、ジャケット表面は「黒板」デザイン、裏面はイギリス版ともアメリカ版とも異なるデザインとなっている。

このアルバムのジャケットデザインとしては少なくとも54種類のものがDiscogsのウェブサイトで紹介されている。

受容と影響

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
オールミュージック[1]
ローリング・ストーン(favourable)[2]
ヴィレッジ・ヴォイスA−[3]
ポピュラー音楽百科事典[4]

ヴィレッジ・ヴォイス』誌のコンテンポラリー・レビューにおいて、アメリカの評論家ロバート・クリストガウは、フェアポート・コンヴェンションを彼がしばらく聴いた中で「最も興味深い未知のグループ」と見なし、「ペンタングル・スタイルのバラード」とボブ・ディランの「アイル・キープ・イット・ウィズ・マイン」にハイライトをあてた[3]。ライアン・アダムス・アンド・カージナルスのニール・カサルは後に、『ホワット・ウィー・ディド・オン・アワ・ホリデイズ』を彼のお気に入りのアルバムの1つとして挙げた[5]Pitchfork.comによる2008年再発盤アルバムのレビューでは、「このアルバムは、ここではほとんどラーガのようにレンダリングされた「ノータム・タウン」のような伝統的なバラードの新しい解釈と、ディランの「アイル・キープ・イット・ウィズ・マイン」やジョニ・ミッチェルの「イースタン・レイン」のどっしりとしたバージョンなどの新しい曲の混合です。ただし、ホリデイズの最高の楽曲は足を踏み鳴らすブルースロックの「ミスター・レイシー」、足早な「ノー・マンズ・ランド」、感動的な死後の賛歌の「ミート・オン・ザ・リッジ」などです」と述べている[6]




  1. ^ a b c Unterberger, Richie. "Fairport Convention: What We Did on Our Holidays > Review" - オールミュージック. 2011年10月7日閲覧。
  2. ^ Mendlesohn, John (6 September 1969). “Fairport Convention”. Rolling Stone (San Francisco: Straight Arrow Publishers, Inc.) (41): 28. 
  3. ^ a b Christgau, Robert (1969年7月10日). “Consumer Guide (1)”. The Village Voice. https://www.robertchristgau.com/xg/cg/cg1.php 2017年10月20日閲覧。 
  4. ^ Larkin, Colin (2011). Encyclopedia of Popular Music (5th ed.). Omnibus Press. p. 3074. ISBN 978-0857125958 
  5. ^ Interview: Neal Casal (Ryan Adams & the Cardinals)”. stereokill.net. 2010年5月19日閲覧。
  6. ^ Fairport Convention: What We Did on Our Holidays / Unhalfbricking”. Pitchfork. 2020年3月24日閲覧。
  7. ^ What We Did on Our Holidays - An Introduction to Fairport Convention”. mainlynorfolk.info. 2020年3月24日閲覧。
  8. ^ Archived copy”. 2014年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月13日閲覧。


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