ベクトル量子化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 07:35 UTC 版)
概要
通常の(スカラー)量子化は連続値を有限個の代表値へと集約する。例えば標本化したアナログ音声信号の各サンプルを、最も近いビット/デジタル符号に置き換える。サンプルと代表値はともに1次元/スカラーである。
これに対してベクトル量子化はN次元空間内のベクトルを対象として量子化をおこなう。例えばステレオ2chの信号を各チャンネルごとでなく左右セット (=2次元ベクトル) で扱い、このベクトルをまとめて有限個の代表値へ符号化する。ベクトル単位での量子化であることからベクトル量子化と呼ばれる。
アルゴリズム
ベクトル量子化(の推論)では、K個の代表ベクトル および同次元の入力連続ベクトル が与えられ、次の手順で操作が行われる。
- と の距離を、K個全てに関して計測:
- 距離の比較による距離最小代表ベクトルの選択:
- 代表ベクトルによる置き換え:
すなわちベクトル量子化とは で表される数学的操作である。
目的
ベクトル量子化には様々な利用目的がある。
- ^ Oord, et al. (2017). Neural Discrete Representation Learning. NISP 2017. arxiv: 1711.00937
- 1 ベクトル量子化とは
- 2 ベクトル量子化の概要
- 3 学習
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