プリンス・セダン 派生型

プリンス・セダン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/30 00:08 UTC 版)

派生型

プリンス・コマーシャルバン(AIVE-II型)
プリンス・コマーシャルピックアップ(AIPC-II型)

1956年(昭和31年)6月、プリンス・セダンを基にした商用車である、プリンス・コマーシャルバン(AIVE-I型)プリンス・コマーシャルピックアップ(AIPC-I型)が発売された[3][4]。 ここでの「ピックアップ」とは、日産ダットサン・トラックの車種の呼称と同様、前後2列の座席を持つトラックを指す、ダブルピックアップのことである。

これらは、それまで発売されていたプリンス・ライトバン(AFVB型)や、プリンス・ピックアップ(AFPB型)が、プリンス・トラック(AFTF型)を基にしたトラック・ベースの車両であるのとは違い、純然たる乗用車(セダンAISH型)ベースのライトバンとトラックである。

乗用車ベースの商用車としては、他社でもすでに日産自動車のダットサン110型セダンを基にしたダットサン・トラック120系(1955年=昭和30年1月発売)や、トヨタ自動車トヨペット・マスター(RR型)を基にした初代トヨペット・マスターラインRR10系(1955年=昭和30年12月発売)が登場していた。

コマーシャルバンAIVE型と、コマーシャルピックアップAIPC型は、初代スカイラインALSI型の派生型で商用車版であるスカイウェイ・ライトバン(ALVG型)と、同じくピックアップ(ALPE型)に、1959年(昭和34年)4月に交代した。つまり、プリンスとしては、初代スカイラインALSI型が先代プリンス・セダンと交代してから2年間近く、乗用車ベースの商用車に限っては、プリンス・セダンを基にしたライトバンとピックアップが継続販売されていた事になる[4]。よって、プリンス・セダン系列の車両は、延べ7年間の命脈を保ったことになる。

年譜

  • 1956年(昭和31年)6月 コマーシャルバン AIVE-I型、コマーシャルピックアップAIPC-I発売 52馬力
    • 10月 - マイナーチェンジAIVE-II型、コマーシャルピックアップAIPC-II発売 60馬力 サイドモール(AISH-VIと同一)の形状へ変更

  1. ^ プリンス・セダン AISH-II型(自動車技術会公式サイトより)
  2. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第46号7ページより。
  3. ^ a b c 『「プリンス」荻窪の思い出 - II』
  4. ^ a b c d e f 『プリンス自動車の光芒』
  5. ^ a b c 『スカイラインとともに』
  6. ^ 『ノスタルジックヒーロー別冊 プリンス&スカイライン』
  7. ^ 日本交通公式サイト 沿革ページ


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