ブラチスラヴァ 政治と行政

ブラチスラヴァ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 02:03 UTC 版)

政治と行政

ブラチスラヴァ大司教宮殿
ブラチスラヴァの街区区分
人口約1000人のジェヴィーン街区とジェヴィーン城跡
フビェズドスラフ広場
中央広場

市庁(Mestská samospráva)の現行組織は民主化後の1990年に制定されたもので、市長(Primátor)、市委員会(Mestská rada)、市議会(Mestské zastupiteľstvo)、市協議会(Komisie městského zastupitelstva)および市民判事(Magistrát)で構成されている。

市長は執行機関の最高責任者であり、任期は4年。旧市街中心部の大司教宮殿(Primaciálny palác)で執務する。2006年12月地方選では、旧市街区元区長でキリスト教民主運動・スロバキア民主キリスト教連合・民主党(KDH-SDKÚ–DS)のアンドレイ・ジュルコウスキー(Andrej Ďurkovský)が再選を果たしたが、2010年11月地方選では無所属で立候補した元教育相のミラン・フターチュニク(Milan Ftáčnik)が、方向・社会民主主義(SMER-SD)の支援を受けて当選した。

市議会は市の立法府で、定例会は毎月1回開催。任期は4年で、議員定数は80人。市協議会は市長諮問機関の一つで、委員定数は28人。市長、市内各区長および10人以内の区議会議員で構成されている。

街区

ブラチスラヴァ市はコシツェ市とともに法律に基づく特別市として、通常Mesto(市・町)の上位にある地区(Okres)が市の下位に設けられており、市域に合わせて5区が設置されている。各区はさらに街区(Mestské časti)に分かれており、現在17街区が設置されている。各街区には自治組織として住民の直接選挙によって選出された区長(Starosta)と区議会が置かれている。

  • ブラチスラヴァ1区(Bratislava I)
    • 旧市街(Staré Mesto)
  • ブラチスラヴァ2区(Bratislava II)
    • ポドゥナイスケー・ビスクピツェ(Podunajské Biskupice)
    • ルジノウ(Ružinov)
    • ウラクニャ(Vrakuňa)
  • ブラチスラヴァ3区(Bratislava III)
    • 新市街(Nové Mesto)
    • ラチャ(Rača)
    • ヴァイノリ(Vajnory)
  • ブラチスラヴァ4区(Bratislava IV)
    • ジェヴィーン(Devín)
    • ジェヴィーンスカ・ノヴァー・ヴェス(Devínska Nová Ves)
    • ドゥーブラウカ(Dúbravka)
    • カルロヴァ・ヴェス(Karlova Ves)
    • ラマチュ(Lamač)
    • ザーホルスカー・ビストリツァ(Záhorská Bystrica)
  • ブラチスラヴァ5区(Bratislava V)
    • チュノヴォ(Čunovo)
    • ヤロウツェ(Jarovce)
    • ペトルジャルカ(Petržalka)
    • ルソウツェ(Rusovce)

人口構成

ブラチスラヴァ市の人口は2008年12月31日現在で42万8791人である。これまでの最高は1996年の45万2278人で、それ以降は漸減傾向にある。

2008年末現在でもっとも人口の多い街区は、首都のベッドタウンとして社会主義時代の1960年代から大規模な団地開発が行われている5区のペトルジャルカ(11万5450人)で、次いで2区ルジノウ(7万0050人)、1区旧市街(4万2300人)と続く。もっとも人口が少ない街区はハンガリーおよびオーストリアに隣接する5区のチュノヴォ(950人)で、次いで4区ジェヴィーン(1020人)、5区ヤロウツェ(1300人)となっている。

1990年の人口と比較した街区別の推移を見ると、中心部の旧市街(1区)、新市街(3区)、ルジノウ(2区)と、郊外の農業地帯や山間部にあたるポドゥナイスケー・ビスクピツェ(2区)、ヴァイノリ(3区)、ジェヴィーン、リャマチュ(以上4区)、ヤロウツェ、ルソウツェ(以上5区)の9街区で人口が減少している。一方、旧市街に隣接する4区のカルロヴァ・ヴェスは1万4581人増(増加率77%)、フォルクスワーゲンスロバキア工場が進出したジェヴィーンスカ・ノヴァー・ヴェスは3998人増(同30.8%)となった。

2008年現在の市内人口の民族比率は、スロバキア人が88.9%でもっとも多く、ハンガリー人5.8%、チェコ人2.2%、ドイツ人0.5%、その他2.6%。宗教はローマ・カトリック56.7%、無宗教29.3%、プロテスタント6%、不明4.7%となっている。


  1. ^ 「スロバキア人移住続々 村民『冷戦時代、夢にも思わなかった』」 『読売新聞』東京本社版朝刊、2009年11月26日付。
  2. ^ デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2018年7月21日閲覧。






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