ブラチスラヴァ
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経済
2007年の県別国内総生産で見ると、国内8県でもっとも小さいブラチスラヴァ県は国内総生産全体の26%を占め、経済的にもっとも繁栄している。一人あたり国内総生産は3万3124ユーロ(2005年)で欧州連合(EU)域内平均を47.9%上回っており、EU新規加盟国の都市ではプラハ(チェコ)に次ぐ高い水準である。またパリを除くフランス全土の一人あたり国内総生産を上回っている。
2008年第一四半期のブラチスラヴァ県内の平均給与は1015.47ユーロ(3万0592スロバキアコルナ)であった。また2007年12月現在のブラチスラヴァ市の失業率は1.83%である。
ブラチスラヴァ市には多くの政府機関や民間企業の本社が立地しており、市内人口の75%以上が貿易、金融、IT通信、観光などの第三次産業に従事している。
フォルクスワーゲンは1991年にスロバキア工場をブラチスラヴァ市に置き、現在はすべてのフォルクスワーゲン・トゥアレグを生産している。またポルシェ・カイエン、アウディ・Q7の部品も生産している。
西ヨーロッパに近く、大学や研究施設などが多く優秀な人材を確保しやすい環境から、IT関連企業の進出も目立っており、IBM、Dell、Lenovo、AT&Tなどの国際企業も近年進出している。このほかスロバキアテレコム(旧スロバキア通信国有会社)、タトラ銀行、ヒューレット・パッカード・スロバキア、クラフトフーヅ・スロバキア、テスコストア・スロバキアなど国内外資本の大企業の本社が置かれている。また2007年3月にはブラチスラヴァ証券取引所が開設された。
またブラチスラヴァ市は、市内の軌道線およびバスを運営するブラチスラヴァ交通企業株式会社(Dopravný podnik Bratislava, a.s.)など17の公共サービス企業の株式を保有している。
2000年以降、スロバキア経済の急成長にともなう再開発が盛んに行われて高層ビルの建設ラッシュとなり、ドナウ川河畔では旧市街区のリバーパーク、アポロ橋付近のユーロヴェアの2計画が進行中である。このほか主要鉄道駅、バスターミナル周辺およびペトルジャルカ、新市街、ルジノウの各街区で再開発計画が進行中で、すべての再開発計画の投資額は12億ユーロに上る見通しである。
- ^ 「スロバキア人移住続々 村民『冷戦時代、夢にも思わなかった』」 『読売新聞』東京本社版朝刊、2009年11月26日付。
- ^ “デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2018年7月21日閲覧。
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