パーティション パーティションの種別

パーティション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/06 17:13 UTC 版)

パーティションの種別

UNIX機でのパーティション種別

  • 物理パーティション
  • 論理パーティション(仮想パーティション) - 論理ボリュームと呼ぶ場合が多い

PC/AT互換機のパーティションの種類

  • 基本パーティション (Primary Partition) - 基本区画と呼ぶ場合もある
  • 拡張パーティション (Extended Partition) - 拡張区画と呼ぶ場合もある
  • 論理パーティション (Logical Partition) - 論理区画と呼ぶ場合もある

パーティションの制限

Unix系
物理パーティションとしては1ディスク当り7つ(実質6つ)であり、仮想パーティションの場合、それぞれのLVMの上限によるが、1仮想ディスク (VG) に対して256-1024程度となっている。仮想パーティションにて作成できるパーティション総数は、Linuxのディストリビューションによって上限がかけられる場合がある[注釈 2]
実際の仕様では、Linuxで採用されているVERITAS社(HP-UX互換)互換LVMにおいては、ソフトウェア的な制限は256(HP-UX11.0ベースのため、1024にはなっていない)となっている。
PC/AT互換機(WindowsやLinuxなど)
BIOSを基準としたPC/AT互換機においては、ベースのIBM機の制限が残っており、基本パーティションは、1つのハードディスクに合計4個しか作成できない。これは、ハードディスク先頭セクタに配置されているマスターブートレコード (MBR) 内のパーティションテーブルが、4個の領域分しか無いからである。
また、1ドライブ当たりの最大容量は、2TiBとなっており、その定義可能な値の上限から、1パーティションの最大値も、先頭から、この上限にあたる2TiBである。
拡張パーティションは、1つのハードディスクに1つだけ作成できる、特殊な基本パーティションである。ここにドライブレターが割り当てられることは無く、直接データを保存することも出来ない。論理パーティションを入れるためだけの、いわば容器のようなものである。
論理パーティションは、拡張パーティション内にのみ作成が可能な再帰的な構造を持つパーティションであり、理論的には作成できる総数に制限は無い。
但し、再帰的な構造で、入れ子のような形で、パーティションが定義され、起動領域としての仕様は基本的にできない。また、作成できる数は、その構造から、本体側のメモリ容量や、システム側の認識可能なパーティション数などに依存するため、作成できる総数はOSによって異なり、基本パーティションを含めて概ね16-60程度とされていることが多い。
UEFIとともに登場したGPT形式のパーティションテーブルでは、これらパーティションの個数や容量の制限が緩和されている。
PC-9800
設計上は32GiBのドライブまで管理可能であるものの、BIOSの設計に起因した制限により、多くの機種で、ドライブ当たりの最大認識容量は、4GiBとなっている機種が多い。
パーティションテーブルは16あり、MS-DOSの設計に起因する制限を引き継いでいるため、同時にアクティブにできるのは、そのうち4つ。

ファイルシステムの作成

基本パーティションおよび論理パーティションはファイルシステムを持つことが出来る。通常はファイルシステムを作成しない限り、そのパーティションを利用することが出来ない。

Solarisを除くUnix系の場合、論理ボリュームマネージャを使用するのが一般的である。インストール時にrootvgを定義し、その中に論理ボリュームを定義してマウントする。論理ボリュームマネージャを使用しない場合、Format系コマンドにてFormat後にパーティションを定義し、それぞれのマウントポイントを設定する。

Windows 2000Windows XP では、パーティションの作成と同時にファイルシステムを作成することが可能であるが、Windows 9x系Linuxではパーティション作成後に別途ファイルシステムを作成する必要性がある。


  1. ^ スティッキービットなどと関連してハードリンクできるとセキュリティ上問題のある場合が過去にあった。
  2. ^ (例):Vine Linux 3.2の場合はデバイス番号16まで、Fedora Core 5の場合はデバイス番号15までという制限がある場合がある。





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