バレーボールネーションズリーグ バレーボールネーションズリーグの概要

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バレーボールネーションズリーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/02 07:36 UTC 版)

バレーボールネーションズリーグ
競技 バレーボール
開始年 2018年
主催 FIVB
参加チーム 男女とも16
前回優勝 男子: ポーランド
女子: トルコ
最多優勝 男子: ロシア(2回)
女子: アメリカ合衆国(3回)
公式サイト
www.volleyball.world/vnl/
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歴史

2017年10月12日パリで開催されたFIVB70周年記念式典で、男子のバレーボール・ワールドリーグと女子のバレーボール・ワールドグランプリに取って代わる大会として、アリ・グラサ会長が発表した[1][2]IMGなど22の組織と提携して、オリンピックのスポーツプレゼンテーションに基づいてこれまでにないスタイルでバレーボール大会を開催すると発表。リーグ構成についても、男女とも、コアチーム12チームとチャレンジャーチーム4チームの計16チーム構成となり、該当16チームについてもそれぞれ発表された。

2018年5月15日第1回女子大会が開幕し、第1回男子大会も同25日に開幕。決勝ラウンドは、男子はフランスリールで、女子は中国南京市でそれぞれ開催され、男子はロシア、女子はアメリカ合衆国がそれぞれ初代チャンピオンとなった。また、男子はアメリカ合衆国が2019年からの3大会で決勝ラウンドを開催することとなり[3]、女子は2018年度に引き続き中国が2019、2020年度も決勝ラウンドを開催することとなった。

2019年は、男子はロシア、女子はアメリカ合衆国がともに連覇を果たした。同年10月14日、次年度とその次年度も男子決勝ラウンド開催となっていたアメリカ合衆国が独立記念日を懸念して開催を辞退したことがFIVBより発表された[4]。後の12月20日に、翌年度の決勝ラウンドはアメリカ合衆国に代わりイタリアトリノで開催されることが発表された[5]

2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、男女大会とも中止となった[6]

2021年、これまで予選ラウンドは5週に渡って世界各国を転戦する方式だったが、新型コロナウイルス感染症の流行を警戒し、当年度は1ヶ国の集中開催に変更した[7][8]。一方、2021年チャレンジャーカップは中止となり、2022年度も2021年度の16チームがそのまま出場することとなった[9]

2022年は男女それぞれ2プールに分かれ、それぞれ3週に渡って世界各国を転戦する方式となった(男女合計12都市で開催される)[10]。しかし、2022年3月1日、FIVBは、ロシアのウクライナ侵攻を受けて男女共にロシアの出場権を剥奪したと発表した[11]

大会方式

初年度の2018年大会は、男女とも共通の大会形式で、予選ラウンドと決勝ラウンドの二段階方式[12]

予選ラウンド

出場16チームによる1回戦総当たり(ラウンドロビン方式)で行う。5週に渡って行い、各週4チームずつ4プールに分かれ、それぞれのプールで1回戦総当たりを行う。また、それぞれのプールにおいて所属チームのいずれかが開催国となる。5週合わせて16チームの1回戦総当たりとなる形式で行う方式である。決勝ラウンド開催国とそれ以外の上位5チームが決勝ラウンドに進出する。

チャレンジャーチーム(後述)4チームのうち最下位のチームは同年度チャレンジャーカップ優勝者と入れ替えとなり次年度大会には出場できなくなる[2][13]

なお、2024年はパリオリンピックの出場選考のための予選も兼ねており、開催国枠のフランス、2023年9-10月で行われる世界予選(24カ国を8カ国×3組。各組2位までの6カ国が内定)で出場が確定した国以外で、当予選リーグ終了時の世界ランキング上位5カ国(但し、世界予選で各大陸ごとの出場国が1カ国も確定していない場合は、その大陸の最上位国を最優先)に出場権を付与する。

決勝ラウンド

出場6チームが3チームずつの2グループに分かれて1回戦総当たりを行い、各グループ上位2チームが準決勝に進出しメダルを争う。


  1. ^ a b "FIVB announces the Volleyball Nations League" [FIVBが新大会バレーボールネーションズリーグについて発表] (Press release) (英語). FIVB. 12 October 2017. 2019年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月18日閲覧
  2. ^ a b c 世界21カ国が参加する「バレーボールネーションズリーグ」、2018年から始動』(プレスリリース)日本バレーボール協会、2017年10月14日http://www.jva.or.jp/index.php/topics/20171014-12017年10月18日閲覧 
  3. ^ "USA TO HOST NEXT THREE EDITIONS OF MEN'S FIVB VOLLEYBALL NATIONS LEAGUE FINALS" (Press release). FIVB. 8 July 2018. 2020年8月7日閲覧
  4. ^ "FIVB OPENS BIDDING PROCESS FOR 2020 VNL MEN'S FINALS" [FIVBが2020年VNL男子決勝ラウンドの開催国募集を開始] (Press release) (英語). FIVB. 14 October 2019. 2020年8月7日閲覧
  5. ^ "TURIN CONFIRMED TO HOST THE 2020 MEN'S VNL FINALS" [2020年VNL男子決勝ラウンドのトリノ開催を承認] (Press release) (英語). FIVB. 20 December 2019. 2020年8月7日閲覧
  6. ^ "FIVB ANNOUNCES CANCELLATION OF VNL 2020" [FIVBがVNL 2020の中止を発表] (Press release) (英語). FIVB. 8 May 2020. 2020年8月7日閲覧
  7. ^ "SECURE BUBBLE CONCEPT APPROVED FOR VNL 2021" [VNL2021で承認された安全なバブル構想] (Press release) (英語). FIVB. 26 January 2021. 2021年1月28日閲覧
  8. ^ ネーションズリーグ2021 一国に全チームを集めて開催』(プレスリリース)日本バレーボール協会、2021年1月28日https://www.jva.or.jp/index.php/topics/20210128-12021年1月28日閲覧 
  9. ^ FIVB ANNOUNCES CANCELLATION OF VOLLEYBALL CHALLENGER CUP 2021” [FIVBが2021年バレーボールチャレンジャーカップの中止を発表] (英語). Volleyball Challenger Cup. FIVB (2021年4月16日). 2021年5月22日閲覧。
  10. ^ New Volleyball Nations League Format Announced”. FIVB (2021年8月13日). 2021年8月21日閲覧。
  11. ^ FIVB Declares Russia And Belarus Not Eligible For International And Continental Competitions”. FIVB (2022年3月1日). 2022年3月11日閲覧。
  12. ^ Formula” [大会方式] (英語). Volleyball Nations League 2020. FIVB. 2020年8月7日閲覧。
  13. ^ Formula” [大会方式] (英語). FIVB Volleyball Challenger Cup 2019 - Formula. FIVB. 2020年8月7日閲覧。


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