バニラ・スカイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 07:54 UTC 版)
ストーリー
殺人容疑で逮捕された仮面の男・デヴィッドと、精神分析医マッケイブの取り調べ室での会話を軸に、ストーリーは進む。
出版界の王様と讃えられていた父が亡くなり、大手出版社を引き継いだ若き富豪でプレイボーイのデヴィッドは、自分のド派手な誕生日パーティーで親友・ブライアンの恋人のソフィアに一目惚れしてしまう。それに気付いたデヴィッドのセックスフレンド・ジュリーは、嫉妬のあまり彼と共に自動車事故による無理心中を図る。
運転していたジュリーは死亡し、助手席にいたデヴィッドも重体で3週間の昏睡から目覚めると、ハンサムだった彼の顔は、事故のせいで見るも無惨なものになっていた。この事故を契機に、デヴィッドの部下である7人の老いた重役たちは会社を乗っ取ろうと策略をめぐらす。一方でデヴィッドは醜くなった顔のせいで自棄になり、ソフィアやブライアンとも酒の勢いで喧嘩別れを起こしてしまう。
翌朝、泥酔し路上に倒れ込んでいたデヴィッドは、彼を心配したソフィアに助け起こされ彼女と正式に恋人となる。ソフィアの支えによってデヴィッドは自棄から立ち直り、顔の傷も最新技術で元通り修復され、ブライアンや役員会とも良い関係を修復し順風満帆の日々を送る。事故を完全に乗り越えたかに見えたデヴィッドだったが、次第に奇妙な悪夢に悩まされるようになっていく。
一緒に寝ていたソフィアが、死んだはずのジュリーと入れ替わり、驚愕するデヴィッド。何度もジュリーの幻を見て混乱したデヴィッドは、ジュリーを殺したつもりでソフィア殺害犯として逮捕された。精神分析医マッケイブは、裁判を控えたデヴィッドを精神鑑定していたのだ。
取り調べ室の外の廊下で看守が見ているテレビから、「LE(ライフ•エクステンション)社」のCMが流れて来た。死亡直後の遺体を低温保存し、科学技術が整った未来に蘇らせる会社だが、それが気になり、LE社への訪問を願い出るデヴィッド。警官やマッケイブの同伴の上だが、なぜか願いは聞きとどけられた。
自分がLE社と契約し、150年も眠っていたことを知るデヴィッド。ソフィアとの幸せな日々も、逮捕されている現在も、全て冷凍睡眠中に見ている夢なのだ。それに気づいたデヴィッドは、LE社が顧客の夢の中に用意している「救護員」ヴェンチュラを呼び出した。
ジュリーを死なせた罪悪感が悪夢を生み出したが、そのバグは改善されたと説明するヴェンチュラ。このまま幸せに眠り続けることも、目覚めて現実世界で生きることも可能だという。150年後の世界では知人は全て物故し、莫大だった会社の資産も底をついていたが、デヴィッドは敢えて目覚める道を選択した。
- ^ a b c “Vanilla Sky (2001)”. Box Office Mojo. 2010年8月29日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)620頁
- ^ “Vanilla Sky”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年8月14日閲覧。
- ^ “Vanilla Sky Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年8月14日閲覧。
バニラスカイ
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バニラスカイ (Vanilla Sky) はイタリアのポップ・パンク・バンド。
- 1 バニラスカイとは
- 2 バニラスカイの概要
固有名詞の分類
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