バディ・コンプレックス 用語

バディ・コンプレックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 21:07 UTC 版)

用語

国家

自由条約連合
西暦2088年の世界を二分する大国の一つ。通称「連合」。主にアメリカ(アラスカは除く)や日本、ヨーロッパ、オセアニア地域で構成される国家。ゾギリアとは対立している。自由主義の下に相互安全保障を結んでいる[16]。上層部はあまりカップリングシステムを重要視していない。ネクトオリビウムの産出地域はオーストラリアが主流で、他に北米や日本の山中などでも取れるが、ゾギリアと比べると少量である[10]
大ゾギリア共和国
西暦2088年の世界を二分する大国の一つ。通称「ゾギリア」。主にロシアや中国、東南アジア地域で構成される国家。かつては中央アジアの小国だったが、2014年にネクトオリビウムを発見して以降、周辺国のロージナ連邦や大華国を飲み込み、版図を拡大した[16]。軍では「スラーヴァ・ゾギリア(ロシア語でゾギリアに栄光あれ[21])」と挨拶し合う習慣がある。

地名・施設

誠應高校
西暦2014年の世界で青葉や雛が通っていた高等学校。都立高校で東京都渋谷区笹塚にあると設定されている[9]。2088年の世界では約8年前に戦禍に遭い校舎は大破、閉鎖されたままになっているところを青葉・まゆかが訪れている。
高等戦術システム研究開発ラボ
太平洋上に建造された自由条約連合の秘密研究施設[13]。ここでルクシオンとブラディオン、シグナスが開発された。第2話にてゾギリア軍の襲撃を受ける。青葉がタイムスリップしてきた場所でもある。
千歳基地
日本の北海道にある極東方面では最大の連合軍基地。民間空港の千歳空港と隣接し、ギガ・ライナーやエア・ライナーなどの民間機が運航している。ディオが父親や妹と再会した場所。後にアルフリード率いるゾギリアの大軍勢の攻撃を受ける。
レイク・ルイーズ
カナダのアルバータ州の山地に置かれた連合軍の特殊作戦学校。カップリングシステムの研究と、カップラーの養成のために極秘裏に設立された機関で、ディオやフロムが訓練を受けていた場所。
無人島
第8話で暴風雨に巻き込まれた青葉とヒナが不時着した孤島。人は住んでいない。二人は雨を避けるため洞窟へ避難するが、土砂崩れが起きて閉じ込められてしまった。
ハワイ基地
第10話でシグナスが入港した連合軍の重要拠点。オアフ島のホノルルにあり、フェルミの研究所も置かれている。後にゾギリアの工作部隊に潜入され、ルクシオンとブラディオンが強奪されてしまう。
アラスカ基地
巨大ネクター砲のガラプーシカやハーンの研究施設を擁するゾギリア軍基地。司令官はカガン中将。諜報部の誤情報のせいでろくな戦力が残っていなかった。
香港基地
エフゲニー・ケダールことビゾンのクーデター政権が本部を置いたゾギリア軍基地。行政府兵士を中心とした政権は一般兵の支持を得られず、まもなく瓦解した。

技術・兵器

ヴァリアンサー
西暦2088年の世界で連合・ゾギリア両軍が使用している人型機動兵器。単独で空中の飛行が可能。ネクトオリビウムを動力源とし、現在のベリルやクーゲルといった主力機は第三世代にあたる。多脚型作業機から派生した「ヴァリアトラス」、「ギガース」と呼ばれるものが第一世代、ゾギリアが開発し初めて飛行を可能とした「ドーブリェスヌィ」が第二世代であり、その後人型機動兵器は全て「ヴァリアンサー」と呼称されるようになる[16]。現在は超高速戦闘機動が可能な第四世代の開発が行われている。武装は実弾兵器が主流であり、飛行を前提とした機体のため装甲もそれ程厚くない。それ故、小口径の弾丸であっても致命的な損傷となってしまう[10]。それを運動性・機動力で回避するのがパイロットの腕の見せ所と言える。
カップリングシステム
連合がゾギリアに対抗すべく実用化した新システム。2人のヴァリアンサー搭乗者の感覚を脳だけでなく全てを共有(リンク)させ、互いの戦闘能力を劇的に向上させることができる。「SSV計画」という超音速のヴァリアンサーを生み出すための計画が元であり、2機の機体と2人のパイロットを同期させて超高速戦闘に必要な処理能力を得ることを目的としていたが、システム開発初期は技術が不十分で、被験者に深刻な後遺症をもたらす欠陥があった[16]。西暦2088年時点では大幅に改善されている。ただし、システムの強制終了はパイロットの脳に負担を与え、最悪人格を崩壊させかねない事態に陥る場合がある。カップリング可能領域を広げることでバディ機の位置特定や、遠隔起動すらも可能となる(反面、エネルギーの消費が激しい)。なお、システムの起動は「プロポージング」、解除は「デカップリング」、システムの適合者は「カップラー」と呼称される。
青葉とディオの場合、当初のシステム持続時間は300秒だったが、戦闘経験の蓄積や2人の強いシンクロ率によってさらに時間が延長している。フェルミ曰く「素粒子レベルでタイムリープを行うことで情報伝達を行っている」とのこと。
完結編では、単独でのカップリングや3機同時のカップリングも可能なことが明かされた。単独での起動は「スタンドアローンモード」と呼ばれ、システム内に疑似人格を作り、それと仮想リンクすることで可能になるが、本来の使い方とは異なるために、パイロットへの負担も大きく、稼動時間も少ないという欠点がある。また、このモードはデータの受信の必要が無いため、余った送信データを他で稼働しているカップリングシステムへのジャミング(ノイズ)攻撃として利用できる。
最初期のカップリングマシンの前身となる概念実証実験では、弓原雛が西暦2088年の未来にタイムリープした現象が起きた。第一カップリング理論はJ.J.カップリング教授(公式BD試し読み)が提唱している。
ガラプーシカ
ゾギリア軍がアラスカ基地で秘密裏に建造していた超長距離戦略重要塞砲。全長420mもの大きさを誇る巨大なネクター砲で、連合側の呼称は「ゴーゴン」。レーネ曰く、「都市を一撃で破壊できる」。エネルギー源はネクトオリビウムそのものであり、一発撃つたびにゾギリアのネクトオリビウム採掘量一年分を消費するという、非常に燃費が悪い兵器である。連合のアラスカ基地攻略部隊に向けて放たれた際は、射線軸上の山脈を消しとばし艦隊の半分以上を撃沈した。その後、カップリング中の青葉とヒナへ向け第二射を放つが、戦場の上空に特異点を発生させてしまう。最後は戦線を連合軍に突破され、基地ごと接取される。その後、完結編にて軍事衛星の砲撃によりアラスカ基地もろとも消滅した。
ゴーゴン / 宇宙用ガラプーシカ
完結編に登場。アラスカ基地のガラプーシカをベースにゾギリア軍が宇宙で建造していた軍事衛星[注 4]。ガラプーシカの4倍から5倍はある超巨大なネクター砲を搭載している。倉光によれば完成には数週間から数カ月程度はかかる未完成兵器と見られていたが、実際には既に完成していた。そして連合とゾギリアの戦闘中、ビゾンの命令により味方の犠牲すら厭わず発射され、砲撃は両軍の大半を飲み込んだ上に、地球のアラスカ基地を直撃し、消滅させた。その後、ビゾンが死の寸前に再起動させ、内部に貯蔵されていた3年分のネクトオリビウムを解放。地球環境を破壊するために世界有数のネクトオリビウム産出地帯が目標と定められる。装備されている強固なネクターカーテンで艦砲射撃すら無効化していたが、青葉とディオの時間跳躍による連携近接攻撃で破壊された。

その他の用語

ネクトオリビウム
21世紀の前半(2014年)に発見された画期的な新エネルギー資源。濃緑色の結晶状の物質で高温高圧下にて非常に強いエネルギーを発する。既存の化石燃料を駆逐し、軍事面ではヴァリアンサーや航空艦、ネクター砲といった技術革新をもたらした。当初はラテン語でオリーブを意味する「オリビウム」と呼ばれていたが、後に研究者がギリシア神話の霊薬「ネクタル」に例えて「ネクトオリビウム」という名称になった[10]。産出する地域はゾギリアを中心に偏っている[16]

注釈

  1. ^ 通学には津田沼駅を利用している描写がある[9]
  2. ^ 危険が伴うカップリングシステムを極秘運用していたことに対し世論からのバッシングを避けるため、連合軍上層部が製作を決定した。
  3. ^ 第2話でブラディオンが武器パックから取り出したのもこの銃である。
  4. ^ ゴーゴンは連合側の呼称で、ガラプーシカの呼称も同名であったが、アラスカ基地が連合の手に落ちたために、こちらに名が移行したと思われる。
  5. ^ 2013年12月29日 23:00 - 23:30に第1話を先行放送。
  6. ^ 2013年12月29日 23:00 - 23:30に24時間限定で第1話を先行配信。

出典

  1. ^ 「ヴァルヴレイヴ」と「バディコン」トークショーも 今夏もサンライズフェスティバルが熱い アニメ!アニメ!公式サイト・2014年5月31日、2015年5月15日観覧。
  2. ^ a b c d e f 「バディ・コンプレックス」2014年1月TV放送開始 バンダイナムコグループ6社が届けるロボットアニメ”. アニメ!アニメ!. 2013年12月29日閲覧。
  3. ^ スタッフ&キャスト”. アニメ公式サイト. 2013年12月29日閲覧。
  4. ^ 制作実績”. オレンジ 公式サイト. 2014年1月12日閲覧。
  5. ^ a b c d コミカライズ”. アニメ公式サイト. 2013年12月29日閲覧。
  6. ^ a b c d e バディ・コンプレックス 戦場のカップリング”. バディ・コンプレックス for スマートフォン公式サイト. バンダイナムコゲームスLAB. 2013年12月29日閲覧。
  7. ^ a b バディ・コンプレックス 番組紹介”. TOKYO MX. TOKYO MX. 2013年12月29日閲覧。
  8. ^ a b バディ・コンプレックス特集”. BANDAI CHANNEL. BANDAI CHANNEL. 2013年12月29日閲覧。
  9. ^ a b c d 第1話「出会い」より。
  10. ^ a b c d e f 『グレートメカニックDX.28』第28巻、双葉社、2014年3月、単行本 ISBN 978-4-575-46480-1 
  11. ^ a b c 『グレートメカニックDX30』、双葉社、2014年9月、54-59頁、ISBN 978-4-575-46483-2 
  12. ^ a b c d e f g スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.6」。
  13. ^ a b c d e f g h スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.1」。
  14. ^ a b c d e f g h 『グレートメカニックDX.29』第29巻、双葉社、2014年6月、単行本 ISBN 978-4-575-46481-8 
  15. ^ a b c d e スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.2」。
  16. ^ a b c d e f g 電撃ホビーマガジン』、アスキー・メディアワークス、2014年3月、JAN 4910164650347。 
  17. ^ a b c d e スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.3」。
  18. ^ a b c d e f g スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.4」。
  19. ^ a b c d e f g h スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.5」。
  20. ^ a b 電撃ホビーマガジン』、アスキー・メディアワークス、2014年5月、JAN 4910164650545。 
  21. ^ a b スペシャルブックレット「BC ARCHIVES FINAL」。
  22. ^ 双葉社「Great Mechanics DX」27号インタビューより。
  23. ^ バディ・コンプレックス”. アニマックス. アニマックスブロードキャスト・ジャパン. 2015年4月1日閲覧。
  24. ^ 「バディコン・カップリングRADIO」30日より配信開始!”. SUNRISE. 2014年6月4日閲覧。
  25. ^ BD「バディ・コンプレックス」第6巻にガチャピンの雄姿が収録決定”. アニメイトTV (2014年7月8日). 2016年3月17日閲覧。





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