バディ・コンプレックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 21:07 UTC 版)
登場兵器
ヴァリアンサーや航空艦などはネクトオリビウムを利用した技術により地球上のみならず宇宙空間でも運用が可能となっている[11]。ただし、その際は機体や艦を宇宙仕様に換装せねばならず、活動宙域も地球の衛星軌道上付近に限られている。
自由条約連合軍の兵器
連合軍の機動兵器
ルクシオン LUXON | |
---|---|
型式番号 | XV-7001 |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 自由条約連合 |
頭頂高 | 18.0m |
武装 | アサルトライフル「M252A2ランスヘッド」 ネクターソード「M10Nストライドエッジ」 シールド |
搭乗者 | 渡瀬青葉 |
ルクシオンネクスト LUXON NEXT | |
型式番号 | NXV-7101[12] |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 自由条約連合 |
頭頂高 | 18.0m |
武装 | ネクターライフル「TNML-06Rラピッドランサー」 ネクターブレード「M10NWオーバーエッジ」 シールド |
搭乗者 | 渡瀬青葉 |
- ルクシオン
- 連合軍内で極秘に開発が進められていた試作ヴァリアンサー。メインカラーは白と青。青葉が搭乗する。カップリングシステムを搭載し、兄弟機であるブラディオンとの連携により真価を発揮する。
- 武装はフォアグリップをバレル下に折りたためるアサルトライフル「M252A2ランスヘッド」とグリップをたたんだ状態でシールドに収納されているネクターソード「M10Nストライドエッジ」[13]、左肩部のシールド。カップリングシステム起動時は背中に移動し、鱗状のエネルギーが結合して形成された翼「エアロスケイル」が展開されて機動力が強化される。また、ブラディオンと共にエアロスケイルを干渉させることで発動させる防御機能「コードT2ライズ(通称:ユニゾライズ[10])」によって、前方から放たれる攻撃を即座に弾き無効化しつつ、特攻を仕掛けることができる(ただし、ウイングの耐久性の都合上発動時間が30秒程度と極めて短いという欠点がある)。
- シグナスがハワイ基地に到着後、ゾギリアの潜入作戦でブラディオンと共に強奪されてしまう。なお、最初の時間転移が行われた際は雛の搭乗機だった。
- ルクシオンネクスト
- 連合軍内で次世代カップリング機として極秘に開発が進められていたルクシオンの制式機。メインカラーは白と青と黄。青葉が搭乗する。新型動力を搭載し、機動性が上昇している。アラスカ基地攻防戦にて初投入された。従来の特定機のみとのカップリングから、より広くカップリングができるように調整されており、ブラディオンだけでなくゾギリア軍のカルラともカップリング可能である。システム起動時は背部や肩部、脚部に青色の「エアロスケイル」が展開される[14]。
- 武装は背部左に接続される(カップリングモード時は左腕に移動する)武器パックに収納され、射撃時にバレルが延伸するネクターライフル「TNML-06Rラピッドランサー」、大小の二刀へと分割もできるネクターブレード「M10NWオーバーエッジ」、背部右に接続されエアロスケイル発生器を内蔵するシールド[12]。
ブラディオン BRADYON | |
---|---|
型式番号 | XV-7002 |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 自由条約連合 |
頭頂高 | 18.0m |
武装 | アサルトライフル「M252A2ランスヘッド」 ネクターソード「M11Nソードアマクニ」 シールド |
搭乗者 | 隼鷹・ディオ・ウェインバーグ |
ブラディオンネクスト BRADYON NEXT | |
型式番号 | NXV-7102[12] |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 自由条約連合 |
頭頂高 | 18.0m |
武装 | ネクターライフル「TNML-06Eソリッドランサー」 ネクターソード「M12NLソードハバキリ」 シールド |
搭乗者 | 隼鷹・ディオ・ウェインバーグ |
- ブラディオン
- ルクシオンと同時開発された試作ヴァリアンサー。メインカラーは白と赤と黄色。ディオが搭乗する。武装はルクシオンと共通のアサルトライフル「M252A2ランスヘッド」とシールドに収納するネクターソード「M11Nソードアマクニ」[15]、右肩部のシールド。ソードは引き抜く際に刀身がスライドして延伸し、敵を溶断する。シグナスがハワイ基地に到着後、ゾギリアの潜入作戦でルクシオンと共に強奪されてしまう。
- ブラディオンネクスト
- ルクシオンネクストと同時開発されたブラディオンの制式機。メインカラーは白と赤と紫。ディオが搭乗する。出力上昇と共に電子系を新型に更新し、各種新型武装を使用可能としている。アラスカ基地攻防戦にて初投入された。ルクシオンネクストと共に広くカップリングができる。システム起動時は背部や肩部、脚部に赤色の「エアロスケイル」が展開される[14]。
- 武装はルクシオンネクストと共通の武器パックに収納され、射撃時にジャケットが開いてバレルが二段階へと延伸するネクターライフル「TNML-06Eソリッドランサー」、刀身がスライドしロングソードに変化するネクターソード「M12NLソードハバキリ」、背部左に接続されエアロスケイル発生器を内蔵するシールド[12]。
ベリル BERYL | |
---|---|
型式番号 | AG-6 |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 自由条約連合 |
頭頂高 | 18.0m |
武装 | マシンガン「Mk138Cクルタロス」 ネクターソード「M6Aラピッドエッジ」 ネクターナイフ「M2ファイティングバヨネット」 |
搭乗者 | 連合軍兵士 |
ベリルアサルト BERYL ASSAULT | |
型式番号 | AG-6A |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 自由条約連合 |
頭頂高 | 18.0m |
武装 | マシンガン「Mk138A1コブラバイパー」 ネクターソード「M6Hアサルトソード」 |
搭乗者 | ヤール・ドゥラン |
ベリルコマンダー BERYL COMMANDER | |
型式番号 | AG-6C |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 自由条約連合 |
頭頂高 | 18.0m |
武装 | マシンガン「MP24ピットバイパー」 グレネードランチャー(マシンガンに装備) ネクターソード「M6Cリーサルソード」 |
搭乗者 | リー・コンラッド |
ベリルエクスプローラ BERYL EXPLORER | |
型式番号 | AG-6E |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 自由条約連合 |
頭頂高 | 18.0m |
武装 | マシンガン「Mk138Cクルタロス」 ネクターソード「M6Aラピッドエッジ」 ネクターナイフ「M2ファイティングバヨネット」 |
搭乗者 | フロム・ヴァンタレイ |
- ベリル
- 連合軍の主力機である量産機。連合軍の第二世代ヴァリアンサー「AG-1 ゴーシェナイト」をベースに開発された[15]。互換性や拡張性が高く、アサルト(突撃型)、コマンダー(指揮官型)、エクスプローラ(偵察型)、ボンバー(攻撃型)、ディフェンダー(拠点防衛型)など、数多くのバリエーション機が開発されている[16]。一方でゾギリアのクーゲルを始めとする機体群に対しては性能差が目立ってきている。武装は汎用装備として扱い易い実弾マシンガン「Mk138Cクルタロス」[注 3] や白兵戦用の短剣「M6Aラピッドエッジ」、同じく白兵戦用のナイフ「M2ファイティングバヨネット」[15]。
- ベリルアサルト
- ゾギリア軍のクーゲルに対抗するため出力を向上させたベリルの改造機。脚部ブースターや複合高出力ユニットを組み込んだ高機動強襲用機体。「ベリルA」の通称がある。ステルス素材を採用し特殊部隊で使われたベリルAU型、センサーを強化したベリルA-RS型などの派生機も作られた[13]。武装はマシンガン「Mk138A1コブラバイパー」とネクターソード「M6Hアサルトソード」[13]。主なパイロットはヤール・ドゥラン。
- ベリルコマンダー
- 指揮官用にベリルの性能を総合的に向上させた機体。強化出力ネクトオリビウム動力部を持ち、指揮通信能力と装甲を強化させ、簡易的な前線警戒管制機としても運用できる。「ベリルC」の通称がある。電子戦能力を上げたベリルCEなどの派生機も作られた[13]。武装はグレネードランチャーをバレル下部にマウントしたマシンガンの「MP24ピットバイパー」と峰にセレーションを持つネクターソード「M6Cリーサルソード」[13]。主なパイロットはリー・コンラッド。
- ベリルエクスプローラ
- ベリルの電子戦・偵察仕様。低速滞空能力を向上した大型翼と巨大なセンサーブレードが特徴[17]。「ベリルE」の通称がある。電子戦用ではあるが、通常のベリルと同様の戦闘能力を持ち、指揮官機として使われる場合もある。武装はベリルと共通のマシンガン「Mk138Cクルタロス」、ネクターソード「M6Aラピッドエッジ」、ネクターナイフ「M2ファイティングバヨネット」[17]。主なパイロットはフロム・ヴァンタレイ。第6話ではディオがフロム機に一時的に搭乗した。
スカイナイト SKYKNIGHT | |
---|---|
型式番号 | XV-5001L[14] |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 自由条約連合 |
武装 | ネクターランス シールド |
搭乗者 | 渡瀬青葉 |
- スカイナイト
- かつてフェルミが開発したカップリングシステムの初期開発試作零号機で、ルクシオンとブラディオンの前世代機にあたる。カラーリングは白と緑。
- 武装は腕部小シールドにマウントできるネクターランスやエアロスケイル発生器を内蔵するシールド[12]。後継機に部分継承された部位はあるものの、搭乗者の意識・記憶までも共有するほどのカップリングシステムの強度ゆえに、過去に搭乗したパイロットを何人も廃人にした。役目を終えた後はハワイ基地にて資料保管されていたが、奪取されたルクシオンとブラディオンを追うべく青葉が搭乗した。
ファイヤブランド FIREBRAND | |
---|---|
型式番号 | XV-5001R[14] |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 自由条約連合 |
武装 | ネクターランス シールド |
搭乗者 | 隼鷹・ディオ・ウェインバーグ |
- ファイヤブランド
- スカイナイトと同時開発された初期の試作機。カラーリングは白とオレンジ。
- 武装はスカイナイトと共通。スカイナイトと同様に資料保管されていたが、ルクシオンとブラディオン強奪の際はディオが搭乗した。
連合軍の艦艇
シグナス CYGNUS | |
---|---|
分類 | 機動打撃航空艦 |
所属 | 自由条約連合 |
全長 | 450m[13] |
武装 | CIWS 単装速射砲 ネクター砲 |
防御装備 | ネクターカーテン |
艦長 | 倉光源吾 |
- シグナス
- 自由条約連合軍が新造した機動打撃航空艦。ルクシオンとブラディオンの母艦。カップリングシステムの実戦運用を前提に開発された[10]。最新の技術が導入されているため、連合軍内でも高い機動力と戦闘力を誇る。武装は甲板・翼部に対空防御用のCIWS(ファランクス)や単装速射砲、主砲となる6門のネクター砲を装備する。また、防御用バリアとして「ネクターカーテン」の展開が可能。ヴァリアンサーの搭載数は8機[13]。カラーリングは白。ゾギリア側からは「白鳥」と呼称される。完結編では宇宙仕様へと改装され、大気圏離脱時は艦尾にブースターを装着し、離脱後にはブースターを切り離して放熱板を兼ねた背翼を大きく解放させエアロスケイルを展開する。その際は正に白鳥のようなシルエットとなる。なお、主翼形状やカラーリングが違う同型艦も建造されている(ゴスホーク、ケストレルなど)[11]。
- 連合軍中型強襲航空艦
- 連合軍の主力航空艦。多数が量産されている。全幅が広い双胴艦で、カラーリングはクリーム色。ヴァリアンサー搭載数は8機。武装はネクター砲4門、中火力砲2門、小火力砲2門、単装CIWS5基、連装CIWS2基[15]。
- 連合軍大型重戦闘航空艦
- 連合軍の大型航空艦。主に艦隊旗艦を務める。艦首左右に計16基のヴァリアンサー発進口、後部に発着デッキを持つ。離着陸時はエンジンナセルが回転してリフト兼降着装置となる[15]。
- クレイン
- エア・ライナーをベースとするカップリングシステムの実験艦。フェルミがシグナスへ来る際に乗艦していたが、その後のアルフリード隊との戦闘でシグナスを狙ったミサイル攻撃を受け中破し、フェルミも死亡した。
大ゾギリア共和国軍の兵器
ゾギリア軍の機動兵器
アルシエル ALSIER | |
---|---|
型式番号 | ZEH-N-131 |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 大ゾギリア共和国 |
武装 | ネクターライフル「VNG-16Nゲー・ヒンノム」 ネクターソード「STE5リヒトシュヴェーアト」 シールド |
搭乗者 | アルフリード・ガラント |
- アルシエル
- アルフリード・ガラントの専用機。ゾギリアの最新鋭機で、大隊指揮官機として開発され、バックパックを大型化して出力を強化し、従来機よりも運動性と機動性を大幅に向上させている。航空艦の武装であるネクター砲の使用を前提に設計された機体で、各所の装甲に耐熱処理が施されている。武装は遠距離射撃が可能で、発射の際はバレルが延伸して6基のシリンダーがポップアップするネクターライフル「VNG-16Nゲー・ヒンノム」、直刀型のネクターソード「STE5リヒトシュヴェーアト」[16][18]、左腕部のシールド。ソードはシールド裏面に収納する。完結編ではネクターライフルが連装式に変更された。
ネビロス NEBIROS | |
---|---|
型式番号 | ZEH-N-121 |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 大ゾギリア共和国 |
武装 | ガトリングガン「GV-3-35ザルニーツァ」 ネクターソード「ST6-2リットゥ」 腕部ミサイルランチャー「R-91M1グラート」 |
搭乗者 | ビゾン・ジェラフィル |
- ネビロス
- ビゾン・ジェラフィルの専用機。一部のパイロット向けに重装甲と高機動を両立させようと、大型バックパックを装備した機体。後にネビロスで得たデータを元にアルシエルが生み出された。武装は右腕に装備する三銃身の実弾ガトリングガン「GV-3-35ザルニーツァ」、ネクターソード「ST6-2リットゥ」、両腕部の6発のミサイルランチャー「R-91M1グラート」[19]。ガトリングガンは腰後部にマウントでき、ミサイルランチャーの内側にはソードのラックを装着可能。
クリシュナ KRISHNA | |
---|---|
型式番号 | ZEH-N-122 |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 大ゾギリア共和国 |
武装 | シールドマシンガン「GV-23Lイェジノローク」 ネクターハルバート「Bsh-16-Nバルディッシュ」 ハンドグレネード「RG-141ルーク」 空間機雷「RMS-2リアースカ」 シールド |
搭乗者 | ラーシャ・ハッカライネン |
- クリシュナ
- ラーシャ・ハッカライネンの専用機。軽量化と出力向上の改造が施された汎用格闘型ヴァリアンサー。コスト面の問題から量産化は行われていない。武装は左腕部に装備するシールドマシンガン「GV-23Lイェジノローク」、柄が伸縮するネクターハルバート「Bsh-16-Nバルディッシュ」、投擲するハンドグレネード「RG-141ルーク」、空間機雷「RMS-2リアースカ」[17]、シールド。グレネードや機雷を搭載するバックパックは通常の武装コンテナとも換装可能。
オーガ OGRE | |
---|---|
型式番号 | ZEH-N-125 |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 大ゾギリア共和国 |
武装 | グレネード砲「VRG-129Vヴォルコラク」 二連装機関砲(グレネード砲に装備) 大型ネクターアックス「TP2ベゲモート」 小型ネクターアックス「TTP1-2ソロヴェイ」 |
搭乗者 | タルジム・ヴァシリー |
- オーガ
- タルジム・ヴァシリーの専用機。航空艦との戦闘を想定した、高い攻撃力と重装甲を合わせ持つ機体。機動性もそこまで悪くなく、重突撃突破用機として運用される。武装はバックパック右のラッチにマウントされ、近中距離戦闘用の二連装機関砲も搭載する専用グレネード砲「VRG-129Vヴォルコラク」、大型ネクターアックス「TP2ベゲモート」、スカート内に多数収納する小型ネクターアックス「TTP1-2ソロヴェイ」[17]。完結編ではグレネード砲が連装式になっている。
フォルトナ FORTUNA | |
---|---|
型式番号 | ZEH-N-126 |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 大ゾギリア共和国 |
武装 | ネクターブレード「ST8コルヌ・コピア」 多目的汎用高機動ミサイルランチャー アサルトライフル「SVZ-58サバーカ」 |
搭乗者 | ヒナ・リャザン |
- フォルトナ
- ヒナ・リャザンの専用機。女性的なラインを持ち、高速で飛行する敵ヴァリアンサーに接近できるように、大幅な出力強化が行われた高機動近接格闘型。武装は両腰に携えた2本のネクターブレード「ST8コルヌ・コピア」とバックパック中央部に備えた8連装の多目的汎用高機動ミサイルランチャー[17]。ブレードは連結して1本の長刀とすることが可能。その際はハンドガードが伸びて双方を固定する。第7話ではクーゲル用のアサルトライフル「SVZ-58サバーカ」を装備していた。
クーゲル KUGEL | |
---|---|
型式番号 | ZEH-N-110 |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 大ゾギリア共和国 |
武装 | マシンガン「AZ-103ドゥエーリ」 ネクターソード「ST3シトゥイーク」 ネクターナイフ「STK3ザサーダ」 ミサイルランチャー(オプション) |
搭乗者 | ゾギリア軍兵士 |
クーゲル指揮官型 KUGEL COMMANDER TYPE | |
型式番号 | ZEH-N-110S |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 大ゾギリア共和国 |
武装 | アサルトライフル「SVZ-58サバーカ」 ネクターソード「ST3シトゥイーク」 ネクターナイフ「STK3ザサーダ」 ミサイルランチャー(オプション) |
搭乗者 | ゾギリア軍兵士 |
- クーゲル
- ゾギリア軍の主力機である汎用量産機。連合のベリルに対抗して設計された。突出した部分はないが、バランスがとれた機体。後に武装やパーツが組み込まれた後期生産型、改良型のS型、衛星国向けのM型、攻撃型のB1型など、多数の派生機が作られている[18]。武装は射撃用の実弾マシンガン「AZ-103ドゥエーリ」、白兵戦用のネクターソード「ST3シトゥイーク」、ソードと同型のグリップを持つ汎用ネクターナイフの「STK3ザサーダ」[18]。また、オプションとして両肩に4連装ミサイルランチャーを搭載できる。
- クーゲル指揮官型
- クーゲルの指揮官機で、主に頭部と肩部形状が変更されている。第4話でディオのブラディオンと激しく切り合っていた機体などが本機である。武装は通常型のクーゲルが持つ「AZ-103ドゥエーリ」と機関部や弾倉が共通している実弾ライフル「SVZ-58サバーカ」を新規に装備している[18]。
グバルディア GWARDIA | |
---|---|
型式番号 | ZEH-N-112 |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 大ゾギリア共和国行政局 |
武装 | マシンガン付き槍「KC-11ストレレッツ」 ミサイルランチャーシールド「SR4ミドゥーザ」 空間機雷「RMS-2リアースカ」 |
搭乗者 | 親衛師団兵士 マルガレタ・オキーフ(第9話) |
グバルディアS GWARDIA S | |
型式番号 | ZEH-N-112S |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 大ゾギリア共和国行政局 |
武装 | ネクターバレットライフル「M991ドラグーン」 ネクターサーベル「ST3シトゥイーク」 ミサイルランチャーシールド「SR4ミドゥーザ」 空間機雷「RMS-2リアースカ」 |
搭乗者 | ネストル・ヴィクトロヴィチ・ドルジエフ |
- グバルディア
- ゾギリア行政局直属の親衛師団が運用している量産機。クーゲルをベースに、強化バックパック、高性能レーダー、電子装置などを取り付けて開発された。操縦はピーキーであり、一般兵では操作が難しい。武装は二又槍の「KC-11ストレレッツ」とミサイルランチャーシールド「SR4ミドゥーザ」、空中に浮遊する空間機雷「RMS-2リアースカ」[18]。槍の先端部にはマシンガンを内蔵しており、トリガーは穂の付け根にある。また、シールドからはミサイルだけでなく空間機雷も投射できる。第9話では、マルガレタが本機に搭乗した。
- グバルディアS
- ゾギリア行政局の親衛師団の団長であるドルジエフ専用機。別名「グバルディア師団長型」。グバルディアのエンジンを大出力型へと換装し、部隊指揮用に大型センサーと電子装置を搭載した機体。武装はボルトアクション式の試作型ネクターバレットライフル「M991ドラグーン」、専用のネクターサーベル「ST3シトゥイーク」、ミサイルランチャーシールド「SR4ミドゥーザ」、空間機雷「RMS-2リアースカ」[18]。ライフルの弾薬は右腰のポーチに収納し携行する。
カルラ KARURA | |
---|---|
型式番号 | CVP-014A |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 大ゾギリア共和国 |
頭頂高 | 18.4m |
武装 | 大鎌付きネクターバレットライフル「VNG-18Nスパルナ」 |
搭乗者 | ヒナ・リャザン |
- カルラ
- ハーンが開発を行い、新たにヒナへと与えられたカップリングシステム搭載の新型機[20]。コクピットブロックは強奪したルクシオンのものを流用している。高速高機動を主眼においた、一撃離脱型の機体。武装は白兵戦時には柄の基部が180度反転してサブブレードが開く、大鎌付きネクターバレットライフル「VNG-18Nスパルナ」[12]。切断力が高い大鎌とライフルが合体した複合武装である。システム起動時は背部にピンク色の翼のような「エアロスケイル」が展開される。
ネルガル NERGAL | |
---|---|
型式番号 | CVP-015A |
分類 | ヴァリアンサー |
所属 | 大ゾギリア共和国 |
頭頂高 | 18.4m |
武装 | ネクターバレットバズーカ「NG-29イディブトゥ」 ネクターランス「STM1シャラブドゥ」 シールド |
搭乗者 | ビゾン・ジェラフィル |
- ネルガル
- カルラと共に開発され、新たにビゾンに与えられたカップリングシステム搭載の新型機[20]。コクピットブロックは強奪したブラディオンのものを流用している。カルラとは対照的に重装甲重武装の機体だが、カップリングシステムにより高機動を行える。武装は両腕部に装備した巨大なネクターバレットバズーカ「NG-29イディブトゥ」とシールド内に収納されダガーとしても使えるネクターランス「STM1シャラブドゥ」[12]、両肩部のシールド。バズーカはネクターバレットと榴弾の切り替えが可能。システム起動時は背部に紫色の蝶の羽のような「エアロスケイル」が展開される。
カルキノス KARKINOS | |
---|---|
型式番号 | ZTA-N-101 |
分類 | ヴァリアトラス |
所属 | 大ゾギリア共和国 |
武装 | ネクター砲「VNG-22Nシレーナ」 キャノン砲「DN-174アクーラ」 拡散ネクター砲「VND-11Nディオドン」 ハンドマシンガン「GV-47-3スコルピオス」 サイドマシンガン「SVZ-72ライア」 ミサイルランチャー |
搭乗者 | ビゾン・ジェラフィル |
- カルキノス
- 完結編に登場。ハーンの手で開発されたビゾン専用機。ヴァリアトラスと呼ばれる大型機動要塞型の機体[11]。ゾギリアの技術の粋を集めた新鋭機で、飛行形態に変形も可能。カップリング機に対抗するためカップリングジャマーを搭載しており、スタンドアローンモード限定でカップリングシステムが起動できる。
- 武装は腹部のネクター砲「VNG-22Nシレーナ」、背部スラスター基部に内蔵するキャノン砲「DN-174アクーラ」、背面バルジがポップアップして全方位に放てる拡散ネクター砲「VND-11Nディオドン」、両腕先端部の3連装ハンドマシンガン「GV-47-3スコルピオス」、2門装備するサイドマシンガン「SVZ-72ライア」、両腕部に内蔵したミサイルランチャー[21]。
ゾギリア軍の艦艇
- ガルテン級通常輸送艦
- ゾギリア軍の垂直離着陸型小型強襲輸送艦[19]。甲板上の露天繋留部分を含め、最大でヴァリアンサーを18機搭載可能。建造コストは比較的安価で、潜入作戦や強襲上陸用として運用されている。
- コルタナ級汎用戦闘航空艦
- ゾギリア軍の重突撃航空艦[14]。全長400m[19]。広くゾギリアに配備されている。大出力エンジンを持ち、高速機動性を生かして目標へ突撃し、搭載機を展開する。カラーリングは深緑基調の迷彩色。
- フランベルク級通常戦闘航空艦
- ゾギリア軍の巡航突撃艦[14]。全長300m[19]。コルタナ級と共に多数が量産されている。哨戒や偵察、通商破壊などに用いられ、艦隊では補助戦力として護衛に使われる万能艦。カラーリングはモスグリーン基調の迷彩色。
- マリーニン級中型潜水艦
- ゾギリア軍の戦術突撃潜水艦。全長230m[19]。水中発射型ヴァリアンサー射出管6基やVLSを持つ。敵拠点に隠密裏に近づきヴァリアンサーを射出する奇襲攻撃や破壊工作に使われる。単艦戦闘能力はそれほど高くない。カラーリングは緑。
- トライデント
- アルフリード隊が母艦としている戦術両用邀撃母艦。ヴァリアンサー搭載数は10機。船体の一部を航空艦として分離することも可能。隠密裏に敵に接近して奇襲攻撃を仕掛けるなど、特殊任務のために用いられることが多い[19]。カラーリングは紫。
- ゲイボルグ
- ゾギリア行政局直属の親衛師団が運用する親衛戦略突撃航空艦。フランベルク級をベースに大幅な設計変更をし、戦意高揚のために威圧効果を高めた親衛隊専用艦として建造された[19]。カラーリングは紫を基調に金色の装飾が施されている。
- ヴァジュラ
- アルフリード隊に新たに与えられた、重装巡洋攻撃航空艦。全長450m[18]。武装は10門のネクター砲、多数のミサイル発射管、対空機銃など。長い航続距離と重装甲を持つ。艦長はシロヤンコ少佐。カラーリングはワインレッド。
その他のメカ
- ギガ・ライナー
- 民間で運用されているB&W社の超大型航空艦。形式番号BW888。全長1km[19]。1万人を超える乗客を乗せることが可能で[14]、無着陸無補給で世界を一周できる。
- エア・ライナー
- B&W社製の中型汎用貨客機。形式番号BW808。多数の機体が民間航空会社に採用されており、ウェインバーグ家も所有している(機首には装飾があり、翼の形状も違う)[14]。
注釈
出典
- ^ 「ヴァルヴレイヴ」と「バディコン」トークショーも 今夏もサンライズフェスティバルが熱い アニメ!アニメ!公式サイト・2014年5月31日、2015年5月15日観覧。
- ^ a b c d e f “「バディ・コンプレックス」2014年1月TV放送開始 バンダイナムコグループ6社が届けるロボットアニメ”. アニメ!アニメ!. 2013年12月29日閲覧。
- ^ “スタッフ&キャスト”. アニメ公式サイト. 2013年12月29日閲覧。
- ^ “制作実績”. オレンジ 公式サイト. 2014年1月12日閲覧。
- ^ a b c d “コミカライズ”. アニメ公式サイト. 2013年12月29日閲覧。
- ^ a b c d e “バディ・コンプレックス 戦場のカップリング”. バディ・コンプレックス for スマートフォン公式サイト. バンダイナムコゲームスLAB. 2013年12月29日閲覧。
- ^ a b “バディ・コンプレックス 番組紹介”. TOKYO MX. TOKYO MX. 2013年12月29日閲覧。
- ^ a b “バディ・コンプレックス特集”. BANDAI CHANNEL. BANDAI CHANNEL. 2013年12月29日閲覧。
- ^ a b c d 第1話「出会い」より。
- ^ a b c d e f 『グレートメカニックDX.28』第28巻、双葉社、2014年3月、単行本 ISBN 978-4-575-46480-1。
- ^ a b c 『グレートメカニックDX30』、双葉社、2014年9月、54-59頁、ISBN 978-4-575-46483-2。
- ^ a b c d e f g スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.6」。
- ^ a b c d e f g h スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.1」。
- ^ a b c d e f g h 『グレートメカニックDX.29』第29巻、双葉社、2014年6月、単行本 ISBN 978-4-575-46481-8。
- ^ a b c d e スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.2」。
- ^ a b c d e f g 『電撃ホビーマガジン』、アスキー・メディアワークス、2014年3月、JAN 4910164650347。
- ^ a b c d e スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.3」。
- ^ a b c d e f g スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.4」。
- ^ a b c d e f g h スペシャルブックレット「BC ARCHIVES vol.5」。
- ^ a b 『電撃ホビーマガジン』、アスキー・メディアワークス、2014年5月、JAN 4910164650545。
- ^ a b スペシャルブックレット「BC ARCHIVES FINAL」。
- ^ 双葉社「Great Mechanics DX」27号インタビューより。
- ^ “バディ・コンプレックス”. アニマックス. アニマックスブロードキャスト・ジャパン. 2015年4月1日閲覧。
- ^ “「バディコン・カップリングRADIO」30日より配信開始!”. SUNRISE. 2014年6月4日閲覧。
- ^ “BD「バディ・コンプレックス」第6巻にガチャピンの雄姿が収録決定”. アニメイトTV (2014年7月8日). 2016年3月17日閲覧。
- バディ・コンプレックスのページへのリンク