バイオハザードIII キャスト

バイオハザードIII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 05:21 UTC 版)

キャスト

詳細はバイオハザードシリーズの登場人物やリンク先の個別項目を参照。

主人公

アリス・アバーナシー(Alice)
演 - ミラ・ジョヴォヴィッチ
実写映画版バイオハザードシリーズの主人公。
元アンブレラ社特殊部隊員で、ハイブとラクーンシティで発生したバイオハザードを生き延びたが、前作でアンブレラ社の「アリス計画」の実験材料とされてしまう。その実験の過程で生まれた後述するクローン達のオリジナルに当たる。
T-ウイルスによって驚異的な身体能力を保持していたが、今作では更にテレキネシスのような特殊能力が覚醒、睡眠中の無意識(悪夢)では周辺の岩石を浮かべるどころか乗って来たオートバイまで破壊してしまうほどである。この能力によって、カラスのクリーチャー「クロウ」に襲われ窮地に陥っていたクレア車団(前作の仲間であったカルロスやL.J.が参加していた)を救出する。
「アリス計画」を遂行するアイザックス博士によって狙われている身であり、一緒に行動すると巻き込んでしまい危険だからと言う理由でクレア車団に同行することを一度は拒否するが、カルロス達の説得に押し負けて同行することになり、アリスが以前放浪中に見つけたノートに書かれていた「まだ感染者のいない地域」であるアラスカを目指すことになる。
しかし、アイザックスはアリスを監視しており、オリジナルのアリスを捕獲するためにラスベガスで罠を張っていた。アラスカに向かう道中、ラスベガスに立ち寄ったクレア車団は、道を塞ぐコンテナ車に配置されていた大勢のアンデッドに襲われ、メンバーの大半を喪うことになる。
共に多くの死線を潜り抜けたL.J.やカルロスもT-ウイルスに感染してしまう。これに責任を感じたアリスは、アンブレラ社施設を急襲してヘリコプターを奪取するものの、アラスカへ向かうクレア達と別れ、ホワイト・クイーンの要請も請けて、一人アイザックスとの決着に赴く。
アイザックスとの戦いに勝利した後、アンブレラ社東京総本部に潜むアルバート・ウェスカーにホログラム通信で宣戦布告する場面があり、これが次作バイオハザードⅣアフターライフへの布石となっている。

クレア車団(クレア・レッドフィールド・コンボイ)

クレア・レッドフィールド(Claire Redfield)
演 - アリ・ラーター
バイオハザードから生き残った人々が集った「クレア車団」のリーダー。美人で行動力と責任感に溢れ、仲間からの信頼も高い。カルロス同様、ヘビースモーカーである。
アリスを仲間に入れるのは、異常な身体能力や超能力の不気味さやアンブレラ社から狙われていることから不安を感じていたが、クロウ襲撃の絶体絶命の危機を救ってもらったことに加え、カルロス達からの説得もあって受け入れる。この際、アリスの情報提供により感染のないアラスカを目指すこともメンバーらの多数決で決定した。しかし後に、ラスベガスにて多くの車団のメンバーを失うことになる。
それでも今も生き延びているのはアリスのおかげであると考えて、アリスと協力しラスベガスで待ち受けていた「スーパー・アンデッド」を退ける。最後はアリスと別れ、生き残ったメンバーと共にヘリコプターでアラスカへと旅立った。
小説版では車団で旅を続ける理由として、アンデッドから逃れるだけでなく、世界規模でのバイオハザードの発生によって音信不通になってしまった兄のクリス・レッドフィールドを探すという目的が追加されている。
カルロス・オリヴェイラ(Carlos Olivera)
演 - オデッド・フェール
前作で生き延びた人物の一人。元U.B.C.S.(アンブレラ社バイオハザード対策部隊)隊長で、アリスと離れた後はクレア車団の一員となっている。根っからのヘビースモーカーである。
物語序盤の「クロウ」の襲撃の際に、制御されていない火炎放射に飲み込まれそうになるが、駆けつけたアリスの超能力によって難を逃れる。離ればなれになっていたアリスとの再会を喜び、アリスの同行をクレアに提案する。ラスベガス到達時、アイザックスによって「スーパー・アンデッド」の待ち伏せに遭い善戦するも、アンデッド化した仲間のL.J.に二の腕を噛まれ感染してしまう。
もう助からないと悟ったカルロスは、アンブレラ社施設内に駐機するヘリコプター奪取のため、その施設を取り囲む大勢のアンデッドらを引き寄せる囮となる決心をする。生き残ったクレア達に別れを告げ、責任を感じていたアリスを励まして、必ずアイザックスを倒すことを約束させて口づけを交わした。
タンクローリー車にて単身突っ込みダイナマイトに点火した際、横転したショックで車内に隠されていたL.J.の煙草を見つけ、まだ人間としての意識がある内に、人生最後の喫煙を愉しむ。その直後、大勢のアンデッドを巻き込んで大爆発の中に散る。
Kマート(K-Mart)
演 - スペンサー・ロック
クレア車団の一員で14歳。本名は別にあるが気に入っておらず、クレア達と「Kmart」で出会ったことからそう名乗るようになった。クレアを除いて唯一生き残った名前の出ている車団メンバーで、次作『IV』にも引き続き登場する。
ロイド・ジェファーソン・ウェイド(L.J.)
演 - マイク・エップス
前作で生き延びた人物の一人。アリスと離れた後はカルロスと共にクレア車団の一員となっていた。メンバーのムードメーカー的存在で、ベティとは恋人同士。廃モーテルにてアンデッド化した宿泊客に噛まれたが、他のメンバーには秘密にしていたが、ラスベガス到着後暫くしてアンデッド化する。Kマートとカルロスに襲い掛かり、カルロスを噛んだ際に撃たれた。
ベティ・グリア(Betty)
演 - アシャンティ
クレア車団のメンバーで救護担当。元看護師。恋人のL.J.との仲は睦まじく、カルロスが敬遠するほど。多数の「クロウ」に襲われた時に一人バスに残り応戦するも敵わず殺害される。
マイケル・ファーバー(Mikey)
演 - クリストファー・イーガン
クレア車団の一員。愛称はマイキー。コンピュータの扱いに長けている。対アンデッド用にカメラやセンサーによる防衛線を張ったり、生存者に無線を使って呼びかけるなど、重要任務を任されており、クレアからも右腕的存在として信頼されている。ラスベガスにて「スーパー・アンデッド」によって無惨に喰い殺された。
チェイス・マラヴォイ(Chase)
演 - リンデン・アシュビー
クレア車団の一員。常にカウボーイハットを被っている。物資の不足をシニカルさを交えて語るなど、少々皮肉屋の気がある現実主義な性格だが、正義感も持ち合わせている。L85が愛銃。ラスベガスではエッフェル搭を模した展望台に登って警戒にあたり、車団メンバーを襲う「スーパー・アンデッド」達を狙撃する。しかし搭を登って来た「スーパー・アンデッド」に噛まれてしまったため、道連れにして飛び下り死亡した。
オットー・ワレンスキー(Otto)
演 - ジョー・ハースリー英語版
クレア車団の一員。メンバーの乗るバスの運転手。ラベルのない未開封の缶詰を振った音や感触で中身を言い当てるという、変わった技能(本人曰く「廃れつつある技術」)を持つ。冗談好きで、子どもたちに対しても陽気に接している。「クロウ」襲撃時にベティと共に身を挺してメンバーらを庇うように戦い、ベティ同様「クロウ」らに喰い殺され死亡した。

アンブレラ社

サミュエル・アイザックス博士(Dr.Isaacs)
演 - イアン・グレン
前作終盤に登場したアンブレラ社の科学者。アンブレラ北米支部に在籍する科学部門のヘッドであり、「アリス計画」の中心人物。
アンブレラ社の東京本部に在籍するウェスカー議長から、「アンデッドの飼い慣らし」研究を一任されている。研究の中でアンデッドに栄養が不要であることや、生前の記憶が多少残っていること等を突き止めるも、肝心の「飼い慣らし方法」に関しては、クローンではないオリジナルのアリスが必要であるためになかなか成果が出ない。
研究の成果を出すために、ウェスカーの命令に背いたり、杜撰な計画で部下を危険に晒しては見捨てるなど、性格は極めて身勝手かつ冷酷である。
荒廃したラスベガスにて、アリスを捕獲するため、変異したウイルスを宿す「スーパー・アンデッド」を放って場を混乱させ、衛星システムを用いてアリスをコントロールしようとするが、失敗してしまい、逃げ出す際に「スーパー・アンデッド」に噛まれてしまう。
計画の失敗とウェスカー議長の命令に背いた責任を問われ、アレクサンダー・スレイターによって銃殺されるが、治療のための抗ウイルス剤を大量に接種した影響で、急激にクリーチャー「タイラント」へと変異しており死なず、スレイターはじめアンブレラ北米支部の施設内にいた全員を惨殺する。その後、決着を付けようとやって来たアリスと戦う。
触手と再生力を用いた戦闘でアリスを圧倒するが、アイザックスが大量に生産していたアリスのクローンの一体が、オリジナルのアリスに味方してレーザートラップを起動、レーザーグリッドによって全身を格子状に焼き斬られ絶命する。
後に、本物のアイザックスは生存しており、ここで死亡したのはクローン体であったことが判明した。
アレクサンダー・スレイター(Slater)
演 - マシュー・マースデン
アンブレラ社の科学部門部長。アイザックスの分を弁えない研究内容とその手段に対し、不信感を抱いている。
アルバート・ウェスカー(Albert Wesker)
演 - ジェイソン・オマラ
アンブレラ社の上級幹部。アンブレラ社東京総本部に所属している。各支部長達から構成される委員会の議長で、自身はホログラム通信を介してアイザックスや各支部長達と接している。
ホワイト・クイーン(White Queen)
演 - マデリン・キャロル
アンブレラ北米支部の施設を管理する人工知能。白い服を着た少女のホログラムを介し、アイザックスのサポートをしている。
アリスと邂逅した際に、第1作のハイブに登場した「レッド・クイーンの妹」とアリスが指摘しており、自身もこの時はそれについては反論していない(が、小説版において、姉であるレッドクイーンと同一の存在とのこと。アイザックス排除に至っては、姉とは対照的にアリスと協力関係を築いた。
「タイラント」と化してからのアイザックスに対しては、「小さい問題」として施設内に閉じ込め、アリスに排除を要請している。
アリスのクローン達
前作までの間にアンブレラ社の施設に捕らえられていた頃のアリスから採取した血液のDNAを元に、大量複製されたクローン。オリジナルのアリスが持つテレキネシスは今作では描写が見られないが、次作アフターライフの序盤、アンブレラ東京総本部襲撃には使用されている。

  1. ^ Resident Evil: Extinction”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年2月21日閲覧。
  2. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)670頁
  3. ^ 書籍「ゾンビ映画大全」161ページより
  4. ^ a b c 本作の特典映像「ラクーンシティの果て、バイオハザードIIIの検証」の解説より
  5. ^ 書籍「BIOHAZARD CASE RECORDS映画『バイオハザード』全記録」内の『III』の解説ページより
  6. ^ 書籍「BIOHAZARD CASE RECORDS映画『バイオハザード』全記録」内の「20thスペシャルインタビュー」より引用
  7. ^ 『日曜洋画劇場』放映時には8年後とクレジットされた。
  8. ^ 本作の音声解説00:11:45あたりの発言より
  9. ^ 本作の特典映像「進化するゾンビ」より
  10. ^ 本作の小説版338~339ページより






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バイオハザードIII」の関連用語

バイオハザードIIIのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バイオハザードIIIのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバイオハザードIII (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS