ツンデレ 歴史

ツンデレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/03 08:12 UTC 版)

歴史

1972年小池一夫芳谷圭児の漫画『高校生無頼控』第2話「薩摩守ただのり」で登場人物が「卓子の奴!おれたちにはツンツンしてるくせに あんなイモ野郎とデレデレしやがって!」と発言しているのをツンデレの初出だとする向きがあり、小池はこれを肯定しているが、それに対して「今の言葉とは違うが影響があった可能性は低くない」や「意味が違う」「言葉が略されていない」と賛否分かれている[18]

ネット上での最初期の用例として2002年8月29日の『あやしいわーるど@暫定』における投稿に、『君が望む永遠』の大空寺あゆについて「ツンツンデレデレが良い[19]、」またその後(2002年12月26日の『2ちゃんねる』)『秋桜の空に』の佐久間晴姫に対して「ツンデレ」とした記述が確認されており[20]、この時期すでに用いられていたことが窺われる。

流行とその後

上記の2人きりのようなきちんとした条件は次第に緩くなり、ツンとデレのギャップやツンからデレへの経過を表現した言葉になった[21]

2006年にかけて、週刊誌などマスメディア上で「ツンデレ」の語が用いられた[22]。これは例えばティーン向けファッション雑誌で理想の恋愛像や魅力的な女性像などとして紹介するものであった。

ツンデレキャラにはまっている人たちを「ツンデレラ(ツンデレラー)」または「ツンデラー[3]」とも呼ばれた。「ツンデレラ」は2006年の新語・流行語大賞にノミネートされたが入賞はしなかった。

2007年1月末に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた新作おもちゃの流通関係者向け展示会「トイフォーラム2007」で、使い込むにつれ音声ガイダンスの態度が軟化するという「ツンデレ」ナビゲーションモードを搭載したワンセグ携帯テレビがタカラトミーから発表された。これは同年、関連会社のイー・レヴォリューションより発売された。2007年から2009年にかけて、DEARSからツンデレカルタ、ツンデレ百人一首、ツンデレタロットといった商品が発売されている。

また、気性が激しかったり強い女性を示す言葉として使われるようになった[23]


  1. ^ a b 『イミダス2006』、958頁、「『萌え』ロジー」(監修:株式会社虎の穴峯嶋敦)の記事中、「主な萌えの属性とキャラクター」の項より
  2. ^ 『現代用語の基礎知識2007』、1238頁、「さまざまなことば」(文:コラムニスト稲垣吉彦)の記事中、「ツンデレラ」の項より
  3. ^ a b c 『知恵蔵2007』、125頁、「2006年の流行語・世相語」(文:社会学者稲増龍夫)の記事中、「ツンデレ」の項より
  4. ^ 『ダ・ヴィンチ』2007年2月号、67頁、「ハルヒとキョンの関係から探る〈ハルヒ〉人気の秘密」(文:精神科名越康文)より
  5. ^ 堀あきこ 『欲望のコード―マンガにみるセクシュアリティの男女差』 臨川書店、2009年、227頁。ISBN 978-4653040187
  6. ^ ツンデレ大全 2005, p. 2.
  7. ^ 例えば声優アワード:「ツンデレの女王」釘宮理恵さんが主演女優賞に 神谷浩史さん二冠達成(毎日jp 2009年3月7日)やツンデレカルタ:「私の気持ちも知らないで…」“女王”釘宮理恵が読み手 緊急発売へ(毎日jp 2007年12月10日)など。
  8. ^ a b ツンデレ大全 2005, p. 11
  9. ^ ツンデレ大全 2005, p. 8.
  10. ^ a b ツンデレ大全 2005, p. 9
  11. ^ a b ツンデレ大全 2005, p. 10
  12. ^ ツンデレ大全 2005, p. 31.
  13. ^ a b c d e f g ツンデレ大全 2005, p. 94
  14. ^ a b 杉浦由美子 『コスプレ女子の時代』 ベストセラーズ、2008年、48頁。ISBN 978-4584121801
  15. ^ 『コスプレ女子の時代』77頁。
  16. ^ 小森健太朗 「モナドロギーからみた〈涼宮ハルヒの消失〉」『探偵小説のクリティカル・ターン』 南雲堂、2008年、183頁。ISBN 978-4523264699
  17. ^ 榎本秋 『ライトノベル文学論』 エヌ・ティ・ティ出版、2008年、58頁。ISBN 978-4757141995
  18. ^ “「ツンデレ」は約40年前に生まれた?小池一夫さんのツイートが話題に”. はてなニュース. (2011年2月10日). https://hatenanews.com/articles/201102/2501 2020年4月8日閲覧。 
  19. ^ ツンデレ属性と言語表現の関係―ツンデレ表現ケーススタディ―」、13頁
  20. ^ 「ツンデレ属性と言語表現の関係―ツンデレ表現ケーススタディ―」、14頁
  21. ^ a b ツンデレ大全 2005, p. 92
  22. ^ PINKY 2006年3月号』集英社「ホレさせ最強テクの「ツンデレ女」登場」、『Seventeen 2006年20・21号』集英社 「モテキャラづくりしてみようっ」など。
  23. ^ 『百舌谷さん逆上する(1)』(篠房 六郎)”. 講談社コミックプラス (n.d.). 2020年4月8日閲覧。
  24. ^ “二次元のツンデレキャラが男性に人気な理由”. マイナビニュース. (2012年3月4日). オリジナルの2012年3月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120304200017/http://news.mynavi.jp/c_cobs/jijinews/trend/2012/03/0410pt1.html 2020年4月28日閲覧。 
  25. ^ 齋藤勇『面白いほどよくわかる!「女」がわかる心理学』西東社、2013年、pp.29、81。
  26. ^ 五百田達成堀田秀吾「第3章 26 ツンデレとマインドコントロール」『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』クロスメディア・パvブリッシング、2012年。
  27. ^ 堀田秀吾「第1章 性格・気質編 08 完璧主義」『科学的に自分を変える39の方法』クロスメディア・パvブリッシング、2019年。
  28. ^ 例えば「ツンデレ属性と言語表現の関係―ツンデレ表現ケーススタディ―」では、『美味しんぼ』の海原雄山や『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウをツンデレとして解釈することも可能であるとしている。
  29. ^ 杉浦由美子 『101人の腐女子とイケメン王子 ~腐女子<恋愛観>研究』 原書房、2009年、151頁。ISBN 978-4562045358
  30. ^ ツンデレ大全 2005, p. 3.
  31. ^ ツンデレ大全 2005, p. 6.
  32. ^ ツンデレ大全 2005, p. 7.
  33. ^ ツンデレ大全 2005, p. 55.
  34. ^ 『現代用語の基礎知識2007』、1247頁、「趣味と萌えのことば」(はてなダイアリーより)の記事中、「素直クール」の項より
  35. ^ 荒井悠介 『ギャルとギャル男の文化人類学』 新潮社、2009年、145-146頁。ISBN 978-4106103346
  36. ^ ヒロヤス・カイ 『オタクの考察』 シーアンドアール研究所、2008年、131頁。ISBN 978-4903111728




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