チョー・ヨンピル 経緯

チョー・ヨンピル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 07:06 UTC 版)

経緯

チョー・ヨンピルは1950年、華城郡松山面双井里(ソンサンミョン・サンジョンリ)のその里きっての素封家の三男として生まれた。高校時代にギターを始めて、プロの音楽家を目指した[4]

1968年、カントリーグループ「エトキンズ」のリーダーとしてデビュー。エトキンズでの担当楽器はギターだった[5]1975年にソロに転向し[1]1976年に『釜山港へ帰れ돌아와요 부산항에)』が韓国で30万枚を売り上げる大ヒットとなる[6]。 ところが77年に、米軍のステージに立っていたころに大麻を吸ったことが明らかになり、一時期芸能活動を自粛。79年に、現在もメンバー交替を経て続くバックバンド「偉大な誕生」を率いて 1979年、アルバム『窓の外の女 (창밖의 여자)』で再デビュー。同アルバムは韓国でミリオンセラーを記録する[7]

1980年代には、1970年代まで賞レースを牽引した南珍羅勲児に代わり各種賞レースを独占する。

1982年には日本でもデビューし、「釜山港へ帰れ」(CBSソニー発売)や「想いで迷子」(ポリスター発売)などがヒットした[1]。1987年、『NHK紅白歌合戦』に韓国人歌手として初めて出場を果たし、1990年まで連続で出場した[7]

2005年には韓国で活動する歌手として、イ・ミジャ以来2人目の北朝鮮での公演「チョ・ヨンピル平壌公演」を開催する[8]

これまでに『KBS歌謡大賞』歴代最多の5回、『MBC10大歌謡祭』を歴代最多の6回受賞している。また、『ミュージックバンク』の前番組である『歌謡トップ10』では番組開始以来初の10週連続1位を達成した。これ以後、番組では5週連続1位の楽曲は6週目以降ランキング集計に入れないという特別ルールができた。

1990年代初めにテレビ番組への出演を中断し、現在はコンサート中心に活動。韓国にコンサート文化を定着させた人物としても評価されている。

アルバムの総売上は累計で1500万枚[9]

2013年に19枚目のアルバム『Hello』を発表し、韓国で25万枚を売り上げた[5]。今迄に無い軽快なナンバーを集めているのが特徴で、YouTube等の動画サイトに流れたこともあり、新たなファンを増やしている。


  1. ^ a b c d チョー・ヨンピル、TOWER RECORDS ONLINE(音楽出版社)、2013年9月11日、2013年10月10日更新。
  2. ^ a b c Tudor, Daniel (2012). Korea: The Impossible Country: South Korea's Amazing Rise from the Ashes: The Inside Story of an Economic, Political and Cultural Phenomenon (English ed.). Tuttle Publishing. p. 212. ASIN B009CH9FA8. https://books.google.co.jp/books?id=BA_QAgAAQBAJ&pg=PT212&dq=Cho+Yong+Pil+folk+pop&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwiO8c6e18jtAhUOMd4KHcTwDNMQ6AEwAnoECAYQAg#v=onepage&q=Cho%20Yong%20Pil%20folk%20pop&f=false 
  3. ^ a b S. Heijin Lee; Monika Mehta; Robert Ji-Song Ku (2019). Pop Empires: Transnational and Diasporic Flows of India and Korea. University of Hawaii Press. p. 274. ISBN 0-8248-8000-5. https://books.google.co.jp/books?id=w1nGDwAAQBAJ&pg=PA274&dq=Cho+Yong+Pil+folk+pop&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwiO8c6e18jtAhUOMd4KHcTwDNMQ6AEwA3oECAMQAg#v=onepage&q=Cho%20Yong%20Pil%20folk%20pop&f=false 
  4. ^ チョー・ヨンピル 趙 容弼、Cho Yong-pil(コトバンク)(注:漢字が間違っている)
  5. ^ a b INTERVIEW - チョー・ヨンピル「日本語のレコーディングをした時、とても心配でした」、Kstyle、2013年10月8日 18:12。
  6. ^ チョー ヨンピルコトバンク(出典:日外アソシエーツ「現代外国人名録2012」)。(2016/5/10閲覧)
  7. ^ a b c “生きる伝説”チョー・ヨンピルの生きている足跡、Kstyle(@STYLE)、2013年6月9日 15:20。
  8. ^ 国民歌手チョ・ヨンピル、公演のため北朝鮮へ、innolifeニュース、2005年8月23日 7:22。
  9. ^ チョー・ヨンピル(趙容弼)、KBS WORLD。(2013/1/27閲覧)
  10. ^ 조용필 가수 이름 크게 알린 정식데뷔곡 ‘창밖의 여자’” (朝鮮語). 엠디저널 (2019年4月29日). 2023年10月15日閲覧。
  11. ^ チョーヨンピルが結婚した妻とは?
  12. ^ チョーヨンピルの結婚話
  13. ^ 歌手・趙容弼さんの(二番目の)妻が死去(中央日報)
  14. ^ 堀内孝雄とのデュエットシングル。






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