タルシス タルシスの概要

タルシス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 15:40 UTC 版)

タルシス
Tharsis
地形性の雲が火山の山頂付近に見られるタルシス地域のカラー画像。左上部はオリンポス山、中央はタルシス三山である。三山のうち、上はアスクレウス山、中央はパヴォニス山、下はアルシア山である。
種類 台地
天体 火星
座標 北緯0度 東経260度 / 北緯0度 東経260度 / 0; 260座標: 北緯0度 東経260度 / 北緯0度 東経260度 / 0; 260
名の由来 聖書タルシシュ

概要

タルシス地域とその周辺の標高図

この地域は、太陽系で最大規模の火山の幾つかがあるタルシス台地を含む。その中のオリンポス山は、35 - 38億年前のノアキス代のうちの1億年間にマントルプルームの上昇によってできた[要出典]

タルシス台地の巨大さは、火星地質学に大きな影響を及ぼした。タルシス地域は、タルシスの谷 (trough) と呼ばれる、環状の低地に囲まれている。そして、このタルシスの東側にはタルシスより小規模なアラビア大陸英語版があるが、これはタルシスの重みの結果形成された可能性がある。これらの特徴は、ノアキス紀後期の火星の渓谷の形成における主要な影響であった。タルシスのマグマから噴出した大量の二酸化炭素水蒸気は、火星が湿潤だった時代に重要な働きをしたと考えられる。ロジャー J. フィリップスの2001年の計算では、火星表面が1500ヘクトパスカルの二酸化炭素の大気と、平均120mの深さの液体の水で覆われたことを示している。

火山

タルシス台地の主要な火山を以下に示す。

火星地図

アキダリア平原アルバ・パテラアマゾニス平原アルカディア平原火星の人面岩エリシウム山エリシウム平原ゲールクレーターヘラス平原ジェゼロクレーターオリンポス山アウストラレ高原タルシス三山ユリシーズ・トーラスユートピア平原マリネリス峡谷
火星の世界的な地形のインタラクティブな画像地図。画像の上にマウスを置くと、60を超える著名な地理的特徴の名前が表示され、クリックするとリンクする。ベースマップの色は、NASAのマーズグローバルサーベイヤーのマーズオービターレーザー高度計からのデータに基づいて、相対的な標高を示す。白色と茶色は最も標高が高い。(+12 to +8 km); ピンクと赤が続く。(+8 to +3 km)。黄色は0 km。緑と青は標高が低い(down to −8 km)。軸は緯度と経度。

画像




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