ジョク・ピーダーソン 経歴

ジョク・ピーダーソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/01 16:27 UTC 版)

経歴

プロ入りとドジャース時代

2010年MLBドラフト11巡目(全体352位)でロサンゼルス・ドジャースから指名されプロ入り。

2012年は、A+級ランチョクカモンガ・クエークスで110試合に出場し、打率.313、18本塁打、70打点、26盗塁などの成績を残した。オフに開催された第3回WBC予選のイスラエル代表に選出された[4]

2013年はAA級チャタヌーガ・ルックアウツで123試合に出場し、打率.278、22本塁打、58打点、31盗塁などの成績を残した。

2014年はAAA級アルバカーキ・アイソトープスで121試合に出場し、打率.303、33本塁打、78打点、30盗塁などの成績を残した。9月1日にメジャー昇格し、同日のワシントン・ナショナルズ戦で代打でメジャーデビューした。昇格から閉幕までの1ヶ月の間に先発起用3試合を含む18試合に出場した。

2015年5月20日

2015年スプリングトレーニング中のプレシーズン・ゲームで26試合に出場し、打率.338、6本塁打、13打点、3盗塁などの成績を残した。開幕から中堅手のレギュラーとして起用され続けた。当初の打順は7番または8番だったが、好調を維持したため、4月29日以降は1番で起用された。ルーキーながら前半戦だけで20本塁打を記録し、オールスターゲーム及び本塁打競争に選出された。しかし後半戦からは不振に陥り、8月以降は再び7番や8番での先発や、スターティングメンバーから外れる機会が増えた。最終的に151試合に出場し、クリス・ブライアントと並びこの年の新人最多となる26本塁打を記録したが、打率.210は規定打席到達者の中では最も低かった。さらにリーグワースト3位の170三振を喫したが、リーグ5位の92四球を選んだ。またマイナーリーグでは30盗塁を記録したが、メジャーでは4盗塁(7盗塁死)に留まった。

2016年は主に先発出場したが、6月28日のミルウォーキー・ブルワーズ戦の守備で肩関節を負傷し、故障者リスト入りした。7月19日に復帰した。この年は151試合に出場し打率.246、25本塁打、68打点だった。新人から2年連続で25本塁打放った初のドジャースの選手となった。

ロサンゼルス・ドジャース時代
(2017年7月18日)

2017年の開幕戦で満塁本塁打を放った[5]。5月23日のセントルイス・カージナルス戦で負傷し、7日間故障者リスト入りした。8月19日、カーティス・グランダーソンが移籍してきたことに伴いマイナーに降格した。102試合で打率.212、11本塁打、35打点だった。ポストシーズンでは球団記録となる5試合連続長打を記録し[6]ワールドシリーズでは得点と本塁打がチームトップだった。

2018年9月19日に球団記録を更新するシーズン8本目の先頭打者本塁打を放った。自己最多の148試合に出場して打率.248、25本塁打、56打点だった。守備面では左翼手としてリーグ3位の守備率.992を記録した。

2019年5月14日のサンディエゴ・パドレス戦で通算100本塁打に到達した。本塁打競争に選出され、準決勝ではブラディミール・ゲレーロ・ジュニアと2度のサドンデスまでいく熱戦を繰り広げたが敗れた[7]。 シーズンでは149試合に出場し、いずれもキャリアハイとなる打率.249、36本塁打、74打点の成績を残した。

2020年2月4日にルイス・レンヒフォとのトレードでロサンゼルス・エンゼルスに移籍すると発表された[8]が、直後に破談となった[9]。オフの11月1日にFAとなった[10]

カブス時代

2021年2月5日にシカゴ・カブスと700万ドルの単年契約を結んだ[11]。2022年は1000万ドルの相互オプションとなり、バイアウトの際は250万ドルが支払われる。背番号は2020年1月にヘリコプター事故で急逝したコービー・ブライアントへ追悼の意を込め、彼が現役時代に着用していた「24」を選んだ[12]

ブレーブス時代

2021年7月15日にブライス・ボール英語版とのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[13]。ブレーブスはワールドシリーズに進出し、ヒューストン・アストロズを4勝2敗で下し優勝。自身2年連続2度目となるワールドシリーズ優勝を経験した[14]。オフにオプションを破棄し、FAとなった。

ジャイアンツ時代

2022年3月17日にサンフランシスコ・ジャイアンツと600万ドルの単年契約を結んだ[15]。この年は7年ぶりとなるオールスターゲームに選出された[16]。オフの11月6日にFAとなった[17]。11月15日にジャイアンツから提示された1965万ドルのクオリファイング・オファーを受諾し、再契約を結んだ [18]

2023年はシーズン開幕前の3月に開催された第5回WBCイスラエル代表に選出された。オフの11月3日にFAとなった[19]

ダイヤモンドバックス時代

2024年1月30日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと950万ドルの単年契約を結んだ[20]。2025年の契約は1400万ドルの相互オプションとなり、バイアウトの際は300万ドルが支払われる[21]


注釈

  1. ^ [ˈpdərsən], 英語発音: \PEE-der-sin\;[1] Peder sonは「ピーダーソン」と表記されることが多いが、メディアによっては「ペダーソン」と表記されることもある[2]
  2. ^ 2013年にドラフト33巡目でドジャースに入団し、ルーキー級で1シーズンのみプレーし、1年限りで退団。その後は独立リーグアメリカン・アソシエーションユーティリティープレーヤーとしてプレーしている[3]

出典

  1. ^ Joc Pederson Stats” (英語). Baseball Reference.com. 2017年11月16日閲覧。
  2. ^ ジョク・ペダーソン”. Yahoo! JAPAN. 2017年7月9日閲覧。
  3. ^ Tyger Pederson Register Statistics & History” (英語). Baseball Reference.com. 2016年6月9日閲覧。
  4. ^ 2012 Qualifier Roster” (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月18日閲覧。
  5. ^ Dodgers overpower Padres on opening day”. True Blue LA. 2017年4月3日閲覧。
  6. ^ Batting Streak Finder”. Baseball-Reference.com. 2019年7月9日閲覧。
  7. ^ 本塁打競争で計79発の激闘「タイソン対ホリフィールドのようだった」”. SANSPO.COM. 2019年7月9日閲覧。
  8. ^ エンゼルス、123発ピーダーソンをドジャースから獲得 大谷らと強力打線形成へ”. Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―. 2020年4月2日閲覧。
  9. ^ 【MLB】エ軍オーナーがブチキレ? 昨季36発ピーダーソンら“大谷援軍トレード”は白紙|au Webポータル”. au Webポータル|最新のニュースをお届け!. 2020年4月2日閲覧。
  10. ^ 2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月2日閲覧。
  11. ^ Cubs To Sign Joc Pederson” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月6日閲覧。
  12. ^ Pederson: Representing Kobe Bryant with No. 24 'no brainer'” (英語). RSN. 2021年3月4日閲覧。
  13. ^ Braves Acquire Joc Pederson From Cubs” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月16日閲覧。
  14. ^ Anthony Castrovince (2021年11月2日). “Braves win 1st World Series title since 1995” (英語). MLB.com. 2021年11月3日閲覧。
  15. ^ Joc Pederson, Giants deal”. www.mlb.com. 2022年3月18日閲覧。
  16. ^ Joc, Rodón to rep Giants at All-Star Game” (英語). MLB.com. 2022年11月15日閲覧。
  17. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2022年11月6日). 2022年11月14日閲覧。
  18. ^ Two Players Accept Qualifying Offer; 12 Players Decline” (英語). mlbplayers.com (2022年11月6日). 2022年11月14日閲覧。
  19. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (2023年11月3日). 2023年11月10日閲覧。
  20. ^ D-backs agree to terms with Joc Pederson on a 1-year contract” (英語). MLB.com. 2024年1月31日閲覧。
  21. ^ Diamondbacks Sign Joc Pederson” (英語). MLB Trade Rumors (2024年1月30日). 2024年1月31日閲覧。
  22. ^ Dodgers Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月24日閲覧





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