ジャブロー
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『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』での変更点
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、現実世界におけるアマゾン川流域の地盤などを考慮すると、旧アニメ版の設定には無理があるため、所在地はギアナ高地ロライマ山に変更されている。劇中ではジャブロー建設に伴う周辺地域の急速な開発による治安の悪化や現地住民との軋轢などが描かれており、南米ブラジリアにジャブロー計画推進本部が設置され、建設の総責任者としてゴップが担当部長を務めていた。また、それに合わせて『ガンダムエース』誌上では、前田建設ファンタジー営業部によって建設費用も見積もられている。
旧アニメ版ではジャブロー侵攻戦だった地球上での物語のクライマックスがオデッサ作戦に変更されており、ホワイトベースの進行経路もジャブロー侵攻戦とオデッサ作戦の順番が入れ替わっている。侵攻戦でのジオン側の司令官は、作品オリジナルキャラクターのガルシア・ロメオ少将が務めている。なお、侵攻戦前の攻撃は爆撃だけでなく自走砲による長距離砲撃も行われ、アニメ版よりも前線に近接していた。
旧アニメ版のような、地球上での雌雄を決する総力戦というほどではなく、出入口確保によるガウ編隊とザクIIを中心とした奇襲戦として描かれている。また、参加したMSもザクII以外は少なく、モビルアーマー (MA) のアッザム程度である。開戦と同時に開いたハッチからほぼ全軍が突入したため、大規模な地上戦は行われず地下での戦いがメインとなり、罠によってジオン主力部隊は落盤で殲滅された。
この戦闘でジムが大量投入されており、ジムをガンダムと誤認したザク部隊が怖気ついたため、ジムに圧倒されて戦線崩壊する様子が描かれている。なお、ガンダム自体はコアポッド内蔵式に改装中だったためアムロ・レイもジムに搭乗して出撃し、操縦系の反応の悪さに苦労しながらもシャアのズゴックを辛うじて撃退している。
- ^ 『ロマンアルバム・エクストラ44 機動戦士ガンダムII 哀 戦士 編』徳間書店、1981年9月、88頁。
- ^ 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、内部に映画館が存在しているほか、飲酒する軍高官などが描写されている(第8巻)。
- ^ 総攻撃とする解説もあるが、テレビ版も劇場版も、ゴップ提督などが「かなりの大部隊だな」「とはいってもジャブロー全体を攻撃するのには少なすぎる」「狙いは宇宙船ドックのあるAブロックのみ」と語っている。
- ^ 30バンチ事件などのバスク・オム配下のティターンズ部隊の蛮行は、大多数の連邦正規軍とティターンズの一般将兵には知らされていなかった(『機動戦士Ζガンダム』第7話、『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』)。
- ^ 『機動戦士Ζガンダム』第12話「ジャブローの風」
- ^ 『機動戦士ガンダム大事典(アニメック第16号)』ラポート、1981年8月1日、48頁。
- 1 ジャブローとは
- 2 ジャブローの概要
- 3 概要
- 4 作中での描写
- 5 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』での変更点
- 6 名称
固有名詞の分類
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