ジェームズ・ブキャナン 生い立ち

ジェームズ・ブキャナン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/15 05:14 UTC 版)

生い立ち

ジェームズ・ブキャナン・ジュニアは1791年4月23日にペンシルベニア州フランクリン郡ハリスバーグの近く、ケーブ・ギャップの丸太小屋で、裕福な商人のジェームズ・ブキャナン・シニア(1761年 - 1833年)とその妻エリザベス・シュペーア(1767年 - 1833年)の間に生まれた(現在ブキャナン生誕地州立公園として公開されている)。両親はスコットランド=アイルランド系であり、父親は1783年に北アイルランドから移住した。ブキャナンは11人兄弟の2番目で、兄弟の内の3人は幼少期に死去している。ブキャナンには6人の姉妹と4人の兄弟がいたが、1840年まで生き残ったのは1人のみであった[7]

1799年に一家はマーセスバーグに移り住む。マーセスバーグの家は後にジェームズ・ブキャナン・ホテルとなった[8]

ブキャナンは村の学校に入学し、その後ペンシルベニア州カーライルディッキンソン大学に進学した。不品行な振る舞いで放校されそうになったが、第二のチャンスを嘆願し、その後1809年9月19日に抜群の成績で卒業した[9]。同年彼はペンシルベニア州ランカスターへ転居し法律を学び、1812年に法曹界入りした。彼は熱心な連邦党員として、当初は米英戦争に反対した。しかしながらイギリス軍がメリーランド州に侵入すると、彼は志願兵として竜騎兵部隊に加わり、ボルチモア防衛戦に参加した[10]

ブキャナンは生涯を通じて活発なフリーメイソンのメンバーであり、ランカスターの第43ロッジのマスターであった。また、ペンシルベニアのグランドロッジの副グランドマスターでもあった[11]


注釈

  1. ^ 2人目はジョー・バイデン。『文藝春秋オピニオン 2021年の論点100』2021年1月1日、p.114

出典

  1. ^ Thomas Bailey, Lizabeth Chen and David Kennedy. The American Pageant. 13th Edition. Houghton Mifflin Company. New York: 2006, p. 415
  2. ^ 『アメリカ大統領を読む事典』宇佐美滋著、講談社+α文庫、p290、p421。なお、2016年アメリカ合衆国大統領選挙では、国務長官経験者であるヒラリー・クリントン民主党の指名を得たが、ドナルド・トランプに敗れた。
  3. ^ Klein (1962), p. 305
  4. ^ Klein (1962), pp. xviii.
  5. ^ Klein (1962), p 429
  6. ^ 『アメリカ大統領の履歴書』、笠倉出版社、p26。
  7. ^ [1]
  8. ^ James Buchanan Hotel website
  9. ^ Klein (1962), pp. 9-12.
  10. ^ Baker (2004), p. 18.
  11. ^ Klein (1962), p. 27.


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