シベリア超特急
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 13:52 UTC 版)
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作品概要
本作品では映画評論家水野晴郎自身が出演の他、監督・原作・脚本・製作・主題歌の作詞をこなしている。映画は5本、舞台は2本製作されている。
物語は第二次世界大戦前後に満州国に向かうシベリア超特急(シベリア鉄道)列車内における殺人事件の解明である。水野晴郎演じる“マレーの虎”日本陸軍大将・山下奉文が密室となっている走行中の列車内を不動のまま事件を解決に導く安楽椅子探偵の形をとっている[1]。物語そのものはフィクションであるが、1941年にヨーロッパ視察を終えた帰りにシベリア鉄道で帰国した山下の実際の行動をストーリーの基本設定としている。
作品解説
監督の水野によると、「アルフレッド・ヒッチコック作品をモチーフにした密室劇を描いたサスペンス映画である」とのこと。またタイトルはヒッチコックの『バルカン超特急』のもじりである。作品では、水野による「階段落ち」「長回し」など名作映画へのオマージュと反戦のメッセージが色濃く反映されている。
シリーズ各作品のラストにおいて、それぞれに「ドンデン返し」が用意されているため、冒頭で「ネタバレ厳禁」という主旨のテロップが表示されるのが恒例となっている。
『ラスト サムライ』の演技で、渡辺謙がアカデミー賞ノミネートされた時、水野晴郎は「私も頑張るぞ」と意味深なコメントを残している。生前の水野は、日本全国で「シベ超」の興行を行う「シベ超祭り」を精力的に開催していた。
「ファイナル」と銘打った新作の製作も進められていたが、水野が2008年6月に逝去したことで一時的に制作が途絶えていた。その後水野の一番弟子でありシリーズへのレギュラー出演者でもある西田和昭が脚本・監督を行う事で2014年初頭にクランクインすることが明らかになっており、片岡愛之助、荒木レナなどの起用が予定されると報道された[2]が、2022年現在続報はない。
- ^ 水野は過去に山下を演じており、『本人に瓜二つ』と評されたという。
- ^ 片岡愛之助 水野晴郎『シベリア超特急』最新作出演計画浮上 - 週刊ポスト、2013年10月11日号、2013年9月30日閲覧。ただし実際には片岡や西田のスケジュールの都合により、2014年中は着手されなかった。
- ^ 東京スポーツ・2008年2月15日付 19面
- ^ 西田とは「お笑いスター誕生!!」以来の芸人仲間である。
- ^ 先述のように水野が「見切れ」ているもの。水野によれば「わざと」であるというが、真偽は不明。
- ^ シベリア超特急4 - Amazon.co.jp
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