サンセット77
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 03:48 UTC 版)
概要
ロサンゼルスのサンセット大通り(サンセット・ブールバードが延長された通りで実在する。en:Sunset Strip)77番地にある探偵事務所。ここを本拠とする2人の私立探偵スチュワート・ベイリー(エフレム・ジンバリスト・ジュニア)とジェフ・スペンサー(ロジャー・スミス)が毎回難事件に挑む、というのが作品のプロットである。
作風は「ピンキーサスペンス」と宣伝され、金髪の女性が毎回出演して、私立探偵と恋のさや当てをしたりしながら展開する。第3シーズンには最初は駐車場係であったクーキー(エド・バーンズ)が私立探偵となり、そこへレックス・ランドルフ(リチャード・ロング)が加わったりしている。なお最終第6シーズンになるとエフレム・ジンバリスト・ジュニア以外は全て降板してベイリー探偵だけの物語となり放送を終了している。
またこの番組の魅力は主題歌で、マック・デイビッド(英語版)/ジェリー・リヴィングストン(英語版)作曲の主題歌はアメリカはもちろん、日本でもヒットした。そしてドラマの中でクラブで歌手が唄う場面が時々あり、主演のロジャー・スミスがギターを持って歌う場面もあれば、ピーター・ポール&マリーが唄っている場面もあった。
放送
- アメリカ
アメリカでは、1958年10月に放送を開始し、6シーズン・全206話が製作され、ABCネットワークにて放送されていた。 当初は毎週金曜21時30分から放送されていたが、30分前倒しされて21時開始となり、1963年9月から最終回までは19時30分からの放送となった。
- 日本
日本では1960年10月にKRT(現TBSテレビ)にて放送開始。1963年9月までサントリー(1963年2月までは「寿屋」)の一社提供で日曜20時00分から放送された。なお、この期間はナイターシーズンになると放送が休止となっていた。
同年10月から放送時間帯が22時00分からに繰り下げとなり、同時にサントリーを筆頭とする複数社提供へと移行[1](その後同社は降板)。また、ナイターシーズンになると30分繰り下げの上で放送するようになり、休止期間が無くなった。
1966年4月より22時30分へと放送時間が固定化され、1968年3月までこの枠で放送され、第5シーズン・第186話で打ち切りとなった。後番組はこの時間帯は同じエフレム・ジンバリスト・ジュニア主演の「FBIアメリカ連邦警察」のシーズン2が放送された。
なお、1983年にはサントリーのライバル企業であるニッカウヰスキーが、スーパーニッカのCM「スーパーメモリーシリーズ」の一つとして本作を取り上げ、当時の映像を使用したほかクーキーのトレードマークだったリーゼントを櫛で整えるシーンも新たに撮影され再現された。
キャスト
- スチュアート・ベイリー(エフレム・ジンバリスト・ジュニア)(声・黒沢良、臼井正明)
- 元OSSの情報将校。
- ジェフ・スペンサー(ロジャー・スミス(英語版)(声・園井啓介)
- クーキー(エド・バーンズ(英語版))[2](声・高山栄、河内博)
- 探偵事務所の隣にあるレストラン Dino's Lodge の駐車場係。いつも事件に巻き込まれている。後に自らも探偵事務所入り。
- ロスコー(ルイズ・クイン(英語版))(声・島宇志夫)
- 競馬評論家でベイリーたちの友人。
- レックス・ランドルフ(リチャード・ロング)(声・広川太一郎)
- 途中から探偵事務所のメンバーに加わる。
- J・R・ヘイル(ロバート・ローガン(英語版))
- 途中から探偵事務所入りしたクーキーの代わりに Dino's Lodge の駐車場係として加わる。
- スザンヌ・ファブレイ(ジャクリーヌ・ビア(英語版))(声・丹羽たかね)
- 探偵事務所の秘書兼電話交換手。
- ^ 「TBS50年史 資料編」(東京放送)143頁 2002年
- ^ 正式名称は Edward Byrne Breitenberger。しかし通称はエド・バーンズ。番組が終了した後の1968年生れの俳優エドワード・バーンズとは別人
- ^ 川上哲治——背負い続けた「孤独」 『一故人』 近藤正高 cakes 2013年11月22日付
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