グナエウス・ドミティウス・アヘノバルブス (紀元前122年の執政官) グナエウス・ドミティウス・アヘノバルブス (紀元前122年の執政官)の概要

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グナエウス・ドミティウス・アヘノバルブス (紀元前122年の執政官)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 16:40 UTC 版)

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グナエウス・ドミティウス・アヘノバルブス
Cn. Domitius Cn. f. Cn. n. Ahenobarbus
恐らくアヘノバルブスが奉献したと思われるネプトゥーヌス神殿のドミティウス・アヘノバルブスの祭壇と呼ばれるレリーフの一部。ルーブル美術館収蔵
出生 不明
死没 紀元前104年
出身階級 プレブス
氏族 ドミティウス氏族
官職 レガトゥス紀元前129年-126年)
法務官紀元前125年
執政官紀元前122年
前執政官紀元前121年-120もしくは117年)
監察官紀元前115年
神祇官(?-紀元前104年)
指揮した戦争 対ガリア(アルウェルニ)
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経歴

紀元前129年から、レガトゥスとして執政官マニウス・アクィッリウスの下でアッタロス朝の内乱鎮圧に従軍する[1]紀元前126年に帰国したアクィッリウスは凱旋式を挙行したが、アヘノバルブスは恐らく翌紀元前125年プラエトルに就任したと考えられている[2]

紀元前122年、執政官に選出される。同僚はガイウス・ファンニウスであった。アヘノバルブスは前年のプロコンスルガイウス・セクスティウス・カルウィヌスを引き継ぎガリア人に対処した。アッロプロゲス族英語版アリエス族英語版のトウトモトゥルス王を支援し、親ローマ派のハエドゥイ族の地を荒らし回ったため、軍事的報復を行い、ウィンダリウム(現ベダリッド英語版付近)での戦いに勝利した[3]

翌年もプロコンスルとして、執政官クィントゥス・ファビウス・マクシムス・アッロブロギクスと共にアッロプロゲスやアルウェルニ族ルテニ族英語版と戦い、これに勝利[4]紀元前120年に帰国した彼らは盛大な凱旋式を挙行している[5]。またガリアにドミティア街道を敷設し、属州化した[6]

紀元前115年にはルキウス・カエキリウス・メテッルス・ディアデマトゥスとともにケンソルに選出され、32名の元老院議員を除名する。その中には前年の執政官ガイウス・リキニウス・ゲタガイウス・マリウスのスポンサーであるカッシウス・スバコも含まれていた。そして一部の歌手などを除いてエンターテイナーを街から追放し、マルクス・アエミリウス・スカウルスプリンケプス・セナトゥスに指名した[7]

いつからかは不明だが神祇官にも就任しており、紀元前104年頃に死去したとき、息子が継ぐことはできなかった[8]

家族

2人の息子がおり、グナエウス紀元前96年ルキウス紀元前94年にそれぞれ執政官を務めた。

参考文献

  • T. R. S. Broughton (1951, 1986). The Magistrates of the Roman Republic Vol.1. American Philological Association 
  • T. R. S. Broughton (1952). The Magistrates of the Roman Republic Vol.2. American Philological Association 

関連項目

公職
先代:
ティトゥス・クィンクティウス・フラミニヌス
クィントゥス・カエキリウス・メテッルス・バリアリクス
執政官
同僚:ガイウス・ファンニウス
紀元前122年
次代:
ルキウス・オピミウス
クィントゥス・ファビウス・マクシムス・アッロブリギクス
公職
先代:
クィントゥス・カエキリウス・メテッルス・バリアリクス
ルキウス・カルプルニウス・ピソ・フルギ
紀元前120年 LXI
監察官
同僚:ルキウス・カエキリウス・メテッルス・ダルマティクスまたはルキウス・カエキリウス・メテッルス・ディアデマトゥス
紀元前115年 LXII
次代:
マルクス・アエミリウス・スカウルス
マルクス・リウィウス・ドルスス
紀元前109年

  1. ^ Broughton Vol.1, p.505.
  2. ^ Broughton Vol.1, p.510.
  3. ^ リウィウス『ペリオカエ』61
  4. ^ Broughton Vol.1, pp.520-521.
  5. ^ エウトロピウス『首都創建以来の略史』4.22
  6. ^ Broughton Vol.1, p.524.
  7. ^ Broughton Vol.1, pp.531-532.
  8. ^ Broughton Vol.1, p.561.


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