グイド・ヴァンロッサム 業績

グイド・ヴァンロッサム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/10 02:57 UTC 版)

業績

1986年、オランダ国立情報工学・数学研究所 (CWI) で働いているころ、BSDUNIX向けのglob()ルーチンを作成し提供した[7][8]。また、プログラミング言語ABCの開発にも携わった。

Python

Google I/O Developer's Conference でのグイド・ヴァンロッサム

Pythonの起源について、ヴァンロッサム自身は1996年に次のように書いている。

Over six years ago, in December 1989, I was looking for a "hobby" programming project that would keep me occupied during the week around Christmas. My office … would be closed, but I had a home computer, and not much else on my hands. I decided to write an interpreter for the new scripting language I had been thinking about lately: a descendant of ABC that would appeal to Unix/C hackers. I chose Python as a working title for the project, being in a slightly irreverent mood (and a big fan of Monty Python's Flying Circus).[9] — Guido van Rossum、Foreword for "Programming Python"
(日本語訳)6年以上前の1989年12月、私はクリスマス前後の週の暇つぶしのため「趣味」のプログラミングプロジェクトを探していた。オフィスは閉まっているが、自宅にはホームコンピュータがあるし、他にすることがなかった。私は最近考えていた新しいスクリプト言語のインタプリタを書くことにした。それは、ABCからの派生であり、Unix/Cハッカーの注意をひきつけるかもしれないと考えた。ちょっとしたいたずら心から(『空飛ぶモンティ・パイソン』の熱烈なファンだったというのも理由の1つ)、プロジェクトの仮称をPythonにした[9] — グイド・ヴァンロッサム、「Programming Python」の序文

2000年にはさらに次のように書いている。

Python's predecessor, ABC, was inspired by SETLLambert Meertens spent a year with the SETL group at NYU before coming up with the final ABC design![10] — Guido van Rossum、Python-Dev -- Python core developers
(日本語訳)Pythonの先祖であるABCは、SETLの影響を受けている。Lambert Meertens はABCの設計に到達するまでニューヨーク大学のSETLグループで約1年を過ごしていた[10] — グイド・ヴァンロッサム、Python-Dev - Pythonコア開発者

万人のためのコンピュータプログラミング

1999年、ヴァンロッサムはComputer Programming for Everybody(万人のためのコンピュータプログラミング)と題した出資申込書をDARPAに送った。その中でPythonの目標を次のように定義している。

  • 容易かつ直観的な言語で、主要なプログラミング言語と同程度に強力である。
  • オープンソースであり、その開発に誰でも貢献できる。
  • 平易な英語のように分かりやすいコードである。
  • 日常的タスクに適しており、開発時間を短くできる。



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