クーロン 定義

クーロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/24 23:26 UTC 版)

定義

現行の国際単位系(SI)では、7つの物理定数の数値を固定することでSIを定義し、すべてのSI単位が定義定数から直接に構成される。一貫性のある電荷のSI単位であるクーロン(記号: C)は電気素量 e により

として構成される。

なお、現行のSIでも基本単位と組立単位の分類は維持されており、組立単位であるクーロンは、基本単位のアンペア(記号: A)と(記号: s)に

で関係付けられる。


しばしばクーロンは1 molの、すなわちアボガドロ数個({NA} = 6.02214076×1023)の電子が持つ電荷として定義されていると説明されることがある[要出典]が、これは完全に誤っている。1 molの電子が持つ電荷の絶対値はファラデー定数という。アボガドロ定数 (NA) に関して言うなら、1 Cは電気素量の1.036 × 10-5 × {NA} 倍の電荷となる。この値が1に近いのはまったくの偶然である。

1 Cの電荷が1V電位差を通過すると、1 Jのエネルギーを得る。1 Cを電気素量に置き換えた場合は1 eVとなる。

大きさの目安として、1回の落雷の電荷は、約1 Cといわれている[1]


  1. ^ 鈴木皇『電磁気学』サイエンス社〈サイエンスライブラリ 物理学〉、1978年、14頁。OCLC 47370300全国書誌番号:78010858 


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