クルップ 2つの世界大戦

クルップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/11 08:39 UTC 版)

2つの世界大戦

第一次世界大戦中のクルップ兵器工場
ティーガーI(タイガーI)重戦車。ヘンシェル社の設計だが、砲塔はクルップ社による

第一次世界大戦

ドイツ陸軍向けに、1914年420mm砲を、また1917年1918年にはパリ砲を製作している。戦後、ボフォース社と共に8.8 cm FlaK 18/36/37を開発した。

第二次世界大戦

ドイツ国防軍向けに、戦車・軍用トラックなどの兵器を製造した。連合軍占領を避けるため、ドイツ国内で工場を移転しながら終戦まで製造を続けた。主要な戦車としては、I号戦車IV号戦車がクルップ社の設計で、戦時中はクルップ・グルソン工場がIV号戦車の主生産工場だった。ただし、III号突撃砲の主工場だったアルケット社が爆撃により大損害を被ったのに伴い、1943年末からはIV号戦車の生産はニーベルンゲンヴェルケに引き継ぎ、クルップ社はIII号突撃砲の代替車輌であるIV号突撃砲の生産を担当した。更に世界最大の列車砲である80cm列車砲の開発・製造も行っている。

1936年からの中独合作における三年計画では、シーメンスなどともに中国(中華民国)に兵器工場を建設し、中国国民党へ兵器を販売していた。

第二次世界大戦後

第二次世界大戦後、グスタフ・クルップ前会長はニュルンベルク裁判の被告人として起訴されたが、高齢のグスタフは公判に耐え切れないものとして起訴を取り下げられた。その後、ニュルンベルク継続裁判の一つであるクルップ裁判ドイツ語版英語版においてグスタフの息子アルフリート・クルップ会長をはじめとするクルップ社幹部が裁かれた[2]

上智大学内にはクルップ社からの寄付で建てたクルップ・ホールがある。


  1. ^ 胡里山炮台”. 厦门市文化局. 2017年7月3日閲覧。
  2. ^ クルップとはコトバンク


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