キングダムの登場人物一覧 飛信隊

キングダムの登場人物一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 09:48 UTC 版)

飛信隊

将校

信→李信(しん→りしん)

飛信隊隊長。李信参照。

河了貂(かりょうてん)
声 - 釘宮理恵 / 小林由美子(VOMIC/PSP)
演 - 橋本環奈
飛信隊軍師。山民族の一つ梟鳴(きゅうめい)族の末裔。鳥頭の蓑を被っており、初見は困惑されることが多い。得物は南越の戦士ムタから譲り受けた吹き矢。幼くして天涯孤独になって以降、生き抜くために様々な知識や技能を身につけており、字を読むことも出来、史についても学んでいる。特に料理の腕前は一級品。年齢不詳であるが、作中に「信より若干年下」との記載がある。
当初は金のため政と信に協力していたが、共に行動するうちに仲間となる。やや幼い容姿と男勝りな性格、さらに着ている蓑のために登場時は性別不明であった。王都奪還編の時に女性と明らかになるが、信は千人将になるまで気づいていなかった。
王都奪還後は信と共に暮らしていたが、刺客襲来編で急激に力をつけていく信の姿を見て、軍師として彼の力になることを決意。昌平君の下で蒙毅と共に兵法を学び、山陽編後に飛信隊の軍師として配属。魏の間永軍に苦戦する飛信隊を魏軍師・氷鬼を上回る戦略で勝利に導き、以後は飛信隊の軍師として活躍する。その一方で蕞攻防戦で旧知のカイネを思わず助けたりするなど、非情に徹しきれない一面がある。
著雍編では、初日に荀早隊に囚われる。その夜、凱孟からの問いに臆せず素直に胸の内を語ったことで、それ以降は粗略にされず、翌日の人質交換で飛信隊に生還し、勝利に貢献。この経験が信への想いを明確にした。
秦国統一編では加冠の儀での危機を知り、政に伝えた後に飛信隊一千と共に咸陽に駆けつけ、昌平君の策を完成させるための援護をし勝利に貢献。黒羊編では二日目に丘右側を奪取するために奇策を立て、丘右側を奪取に成功。鄴編では、朱海平原戦後半で秦軍右翼全軍の軍師を担う。
六将復活後、桓騎の援軍要請を受けて出陣し、難所の影丘に到着。苦戦の末に影丘を突破し、扈輒軍本陣に向け進軍させた。
羌瘣(きょうかい)
声 - 日笠陽子 / 沢城みゆき(PSP)
演 - 清野菜名
飛信隊副長兼羌瘣隊千人将→三千人将→五千人将。伝説の刺客一族「蚩尤」の後継候補として育てられた羌族の女性。緑穂(りょくすい)という剣を武器に戦う。年齢は信の一つ下のため、65巻時点でおよそ25歳。
当初は他人との慣れ合いを嫌っていたが、徐々に周囲に心を開くようになり、飛信隊を自分の居場所だと思うようになる。信に対しては全面的な信頼を置いているが、河了貂と二人きりになろうとする信に疎外感を覚えたりと、恋愛感情を持っているようにも見える。飛信隊への帰還前に立てた二つの目標の一つである信の子を産むという願いにその想いが反映されていたが、河了貂から子作りについての詳細を聞かされたことで、しばらく信を避けていた。そして、信を蘇生させた後の精神世界での羌象との会話で、信のことを出会ってからすぐに気になっていたと話した。
蚩尤を決める“祭”で羌象を謀殺された恨みから、現蚩尤・幽連に復讐するために生きる道を選び、里を出奔。蛇甘平原編で信と出会い同じ伍となる。刺客襲来編では一度信と敵対するも呉越同舟で共に刺客を撃退、馬陽編で百人隊として結成された飛信隊副長となり参謀として支えていく。
山陽編後に出奔を決意。その後、趙の老山で幽連と遭遇。窮地に追い込まれるも復讐を果たし、飛信隊出奔後392日目に帰途に付いた。帰還した後、帰還前に立てた二つの目標の一つである大将軍になるという願いを叶えるために武功を重ね、王弟反乱編では既に千人将に昇進。さらに対騎馬戦法「剛力」を考案する。著雍編では、本陣陥落の功により三千人将に昇進。黒羊編では趙将軍・劉冬に夜襲をかけるも返り討ちにされ重傷を負い、その後の再戦で辛くも彼を討ち果たす。しかしその後、混達を虐殺されたことに冷静さを失い、味方の桓騎兵を殺傷した罪で武功帳消しになる。
鄴編では朱海平原戦で活躍する。しかし、十五日目には煖に勝負を挑むも、彼の持つ圧倒的な戦闘力の前に敗北。満身創痍の重傷を負って倒れる。その後、煖に勝利し力を使い果たした信を救うべく、蚩尤に伝わる蘇生術を行い信の復活に成功する。
鄴攻略戦後、五千人将に昇進。その後、始皇十二年に蚩尤となった羌礼が現れる。"祭"が行われたことと羌礼が羌識を殺したことを知り、闇を彷徨う羌礼の心を救うために決闘に応じ、羌識の最期の言葉を思い出させたことで羌礼の心を救う。
渕(えん)
声 - 赤城進
演 - 田中美央
飛信隊副長兼千人将。隊における現場の支援兼纏め役。「集」の基本的な戦い方を把握しており、特出した武力や知力は無く目立った活躍が描かれることは少ないが、誰よりも責任感が強く飛信隊にとって重要な存在。
元々は壁と信の連絡役であったが信に同行した結果、なし崩し的に王騎からの修行に付き合わされ、そのまま副長となる。黒羊編では、二日目に決死の激流の渡河に成功し、奇襲して馬呈軍を退ける功を立てた。鄴編の朱海平原決戦では将として自覚が強くなっており、鼓舞により士気を保たせている。
楚水(そすい)
声 - 小松史法(第2シリーズ) / 広瀬竜一(第3シリーズ-)
飛信隊副長兼千人将。元郭備隊所属。
郭備隊の副長だったが、山陽編で郭備が輪虎に暗殺されたことにより部下共々急造千人隊の飛信隊へ転属し、仇の輪虎を討つことを目指す。終盤、輪虎と一騎打ち中の信を狙おうとした魏将軍・魏良を阻んで討つ。その際、目の前にいた輪虎に思わず斬り掛かろうとして返り討ちに遭うが、一命を取り留める。その後、正規千人隊となった飛信隊の補給を一任。河了貂が加入した後は、主力の騎兵隊を率いて戦う。
岳雷(がくらい)
声 - 白熊寛嗣
飛信隊千人将。「黒飛麃(くろひひょう)」隊元指揮官。元麃公軍所属。無骨な性格で、信を嫌う旨[注 2] の発言もあるが、その実力は認めている。
合従軍戦後に我呂ら元麃公兵五百人とともに配属。のちに発足された乱戦特化兵「飛麃(ひひょう)」の指揮官として猛威を振るう。かつて蒼源に窮地を救われたことがあり、息子の蒼兄弟が飛信隊への入隊試験を受けた際に、蒼兄弟が知らなかった蒼源の活躍を彼らに教え、間接的ではあるが自分が蒼源の死の遠因を作ったと彼らに詫びた。信が将軍になると、二つに分かれた「飛麃」の内の「黒飛麃」隊指揮官に就任。
宜安編の宜司平野戦で、趙北部軍全軍による包囲網を突破しようと錘型の陣の先頭を我呂と共に担当し、青歌軍と衝突した直後に青歌将軍・上和龍と遭遇し、一撃で討ち取られて戦死した。
満童(まんどう)
飛信隊千人将。「黒飛麃(くろひひょう)」隊指揮官。元麃公軍所属。
岳雷の死後、飛信隊に加わり「黒飛麃」隊指揮官を後任する。
我呂(がろ)
声 - 浜添伸也
飛信隊千人将。「赤飛(あかひひょう)」隊指揮官。元麃公軍所属で、少年兵の頃に岳雷の部隊に配属され、以降は岳雷と共に死線をくぐってきた。岳雷が千人将に昇進した頃には、五百将になっていた。やや軽い性格で気が強く毒舌だが、実力は確かで常に前線に立つ。作戦会議でもよく口を出し茶々を入れるが、筋が通ったことには義理を尽くす。「飛麃」の一員として、岳雷とともに行動している。
朱海平原戦の十五日目には、「十槍」の三番槍・平秀に圧倒されるが、蒼仁の矢を右腕に受けて怯んだ平秀の一瞬の隙を突いて討ち取った。信が将軍になると、千人将に昇進し、二つに分かれた「飛麃」の内の「赤飛麃」隊指揮官に就任。
宜安編の宜司平野戦で、家族同然の岳雷を青歌将軍・上和龍に討ち取られて激昂し、李信と共に上和龍に襲い掛かるが、上和龍の側近の雲玄・雲慶に阻まれる。そのまま上和龍たちと交戦し、李信が上和龍に重傷を負わせた直後に、雲玄に重傷を負わせて、李信が先頭に立って包囲網を突破する援護を行った。
那貴(なき)
声 - 小西克幸[1]
飛信隊千人将。元桓騎軍所属。得物は曲剣。
常に飄々としていて冷静沈着な性格だが、一度キレると本人曰く「雷土よりもおっかない」という。彼を含め隊員は元野盗であることから、隠密・斥候などに長けている。
黒羊編では、桓騎軍で行なっている隊の入れ替えをするために、尾平隊の代わりに飛信隊に加わる。初日の飛信隊の失態によって桓騎から信の右腕を持ち帰るよう言われた時は、自身が飛信隊に加わった経緯から自身の責任でもあるため自身が預かると言ったことでことなきを得て、4日目には趙将軍・慶舎を信に討たせる貢献を果たす。戦後、飛信隊の居心地の良さに惹かれ、転属する。
鄴編の朱海平原決戦では随所で活躍を見せ、14日目には、窮地の信を助け、さらに軍を立て直す為に撤退した、趙峩龍の居場所を元野盗の経験から見つけ出し、退路を塞ぎ信に討たせる援助をした。
扈輒戦後は、桓騎軍の陣営に訪れて黒桜ら幹部達と対面し、その際に砂鬼一家が桓騎軍最古参であることを伝えた。
始皇十四年の宜安戦で、飛信隊と楽華軍が趙北部軍全軍による包囲網から脱出した夜に、森の中で遭遇した砂鬼一家から謎に包まれた桓騎の過去を聞き出す為に、砂鬼一家を宜安城へ連れていく条件として桓騎の過去を話せという条件を提示し、砂鬼一家の頭目に覆面を外して自分の目を見て話せと告げる[2]。そして、覆面を脱いで素顔を晒した砂鬼一家の頭目・衣央から桓騎の過去の一部を聞く。その翌日、宜安城を陥落させた李信たちと共に残りの桓騎の過去を聞いた。その後、宜安城で合流した桓騎の奇策で、宜安城から肥下城への森林地帯で李牧軍の本陣を奇襲する為に、飛信隊の一員として待ち伏せを行う。しかし、三ヶ所あった奇襲の場所の一つに李牧軍の本陣が通らず、桓騎軍が李牧軍の本陣を奇襲したことで、喚声でそのことに気付いた飛信隊が向かおうとしたところに、楽彰軍が李牧軍の救援に向かっていた為、飛信隊は楽彰軍の足止めを余儀なくされる。そして、何故か飛信隊に同行していた砂鬼一家が楽彰軍に追い詰められていたことで、李信の指示で砂鬼一家の救出に向かい、救出後は苦戦する尾平たちを救助する。その後、飛信隊が撤退を選択する中、死ぬのを承知で桓騎の元に行く事を決断。止めようとする信達を説得後に、去り際に信へ天下の大将軍になれと賛辞を送る。そして、那貴と一緒に行く事を選んだ那貴一家のメンバーとともに、飛信隊から離れた。そして、李牧軍に包囲されていた桓騎らを見つけると突撃を敢行し、雲玄を討ち取ったが趙兵らによって深傷を負い、桓騎と同じくらい李牧のすぐそばまで接近したところで息絶えて、戦死した。
崇原(すうげん)
声 - 高橋英則(第1-2シリーズ) / 井之上潤(第3シリーズ-)
飛信隊伍長→什長→百人将→歩兵長兼千人将。飛信隊第三位の剣士。十七歳で初陣を飾った時に、尿意を我慢していたところに奇襲を受けて小便を漏らしたことから、「小便もらしの崇原」と馬鹿にされた過去を持つ。
飛信隊結成時に、第五伍長として所属。馬陽編で夜襲を受けて退却する際に左眼を失い、次の山陽編(17巻~)から眼帯姿になった。飛信隊が三百人隊になると什長へ、黒羊編後には歩兵長に就任。信が将軍になると、千人将へ昇進。
田有(でんゆう)
声 - 林和良(第1-2シリーズ)/ 関口雄吾(第3シリーズ-)
飛信隊伍長→什長→百人将→千人将。大工の棟梁。怪力の持ち主で、飛信隊の主力を担う。
当初から信のことを「騎兵殿」と呼んで実力を認め、戦後は地元で彼の武勇を語っていた。その後、鎧を買いに地元に来ていた信と再会し、鎧を売ってもらえずに困っていた彼を助けた。飛信隊結成時に第十四伍長となり、沛浪と共に精鋭の歩兵を集めた。飛信隊が三百人隊になると什長へ、千人隊になると百人将となる。
合従軍編では、蕞攻防戦で傅抵に重傷を負わされ一時前線を引くも、六日目に復帰。秦国統一編では、呂不韋派の弓隊の伏兵から信を守るために矢を浴びるが、一命を取り留める。黒羊編では、桓騎の非道な作戦で信達が騒動を起こした際、危うく桓騎兵達に殺されそうになる。鄴編では、千人将に昇進。出征前から信に新たな住居の建築を頼まれており、咸陽に凱旋した時に丁度自身の組によって完成していた。
始皇十四年の宜安城攻略戦では、竜川や中鉄と共に飛信隊の怪力三人衆として身を挺して突破口を開くが、三人とも瀕死の重傷を負ってしまう。しかし、飛信隊に同行していた砂鬼一家の治療術によって、一命を取り留める。尾平の結婚披露宴が行われた頃には回復しており、飛信隊の面々と共に参加している。
沛浪(はいろう)
声 - 小山剛志(第1-2シリーズ)/ 藤原聖侑(第3シリーズ-)
演 - 真壁刀義
飛信隊伍長→什長→百人将→副歩兵長兼五百人将。経験豊富な歴戦の兵士。
蛇甘平原編では伍長として山和、脇次、筏建、英の四人と伍を組む。信と出会った当初は彼を見下していたが、活躍を目の当たりにして考えを改める。
飛信隊結成時に第一伍長となり、田有と共に精鋭歩兵を集めた。飛信隊が三百人隊になると什長へ、千人隊になると百人将へ昇進。信が将軍になると、五百人将へ昇進し、副歩兵長に就任。しかし、前任の松左ほど用兵術は上手くないため苦戦している。
田永(でんえい)
声 - 田尻浩章(第1-2シリーズ)/ 石黒史剛(第3シリーズ-)
飛信隊伍長→什長→五百人将。口が悪く、喧嘩っ早い。また、時に自己中心的な一面も見せるが、本質を見誤らないしっかり者。
飛信隊結成時に、旧友の沛浪の誘いで飛信隊に加入し、第六伍長として所属。飛信隊が三百人隊になると什長へ、信が将軍になると、五百人将へ昇進し、騎兵隊の指揮官の一人となる。
竜川(りゅうせん)
声 - 高橋英則(第1-2シリーズ)/ 佐久間元輝(第3シリーズ-)
演 - 佳久創
飛信隊伍長→什長→百人将→五百人将。飛信隊随一の巨漢。妻子持ちで、鄴編の時点で五人生まれている。本人曰く田有の三倍の膂力の持ち主で、その膂力を生かして敵の防御陣を破壊する。
飛信隊結成時に飛信隊第十六伍長になり、飛信隊が三百人隊になると什長へ、千人隊になると百人将へと昇進。信が将軍になると、五百人将へ昇進。
馬陽編では、趙将軍・馮忌を奇襲する際、妻子を想うあまり尻込みしていたが、信の喝を受けて決心し、突破口を開く。合従軍編では、蕞攻防戦で傅抵に重傷を負わされるが、不意を突いて城壁から突き飛ばして落下させた。その後、治療のため一時前線を引くが、六日目に復帰。
始皇十四年の宜安城攻略戦では、田有や中鉄と共に飛信隊の怪力三人衆として身を挺して突破口を開くが、三人とも瀕死の重傷を負ってしまう。その後、飛信隊に同行していた砂鬼一家の治療術によって一命を取り留める。尾平の結婚披露宴が行われた頃には回復しており、飛信隊の面々と共に参加している。
澤圭(たくけい)
声 - 佐藤晴男(第1-2シリーズ)/ 山本満太(第3シリーズ-)
演 - 濱津隆之
飛信隊伍長→什長→二百人将。信が初陣で伍を組んだ時の伍長。頼りない外見と性格のせいで常に最弱の伍を率いるが、弱者なりの戦い方を熟知しており、蛇甘平原編まで彼の伍は今まで誰も死んでいなかった。
飛信隊結成時に第十一伍長になり、三百人隊になると什長に昇進。信が将軍になると、二百人将へ昇進。
尾平(びへい)
声 - 鳥海浩輔
演 - 岡山天音
飛信隊伍長→什長→三什長→百人将。信の同郷。出っ歯が特徴。尾到の兄。お調子者で小心な性格だが、飛信隊のムードメーカー的存在。実力は乏しいが「古参」というだけで、よく幹部達の集まりに顔を出している。
蛇甘平原編で尾到とともに徴兵された時に信と再会し、澤圭の伍の一員となる。飛信隊結成時に第十二伍長となり、三百人隊になると什長へ、鄴編では三什長へと昇進。信が将軍になると、百人将へ昇進。
黒羊編では一時的に桓騎の軍に配属したが、混の遺品を持っていたことで信と羌瘣の怒りを買って除隊される。途方に暮れていたところ、信を嘲笑した岩迅達に激怒し、殴り掛かって返り討ちに遭うが那貴に助けられる。その後、飛信隊の幕舎で手当てを受け、信に謝罪して飛信隊に復帰。扈輒軍との戦いでは、信が岳白と一騎打ちしている最中、信から一時王騎の矛を預けられ、岳白が負傷して隙が出来ると昂とともに信に投げ渡した。
始皇十四年の韓非の死の二ヶ月後、故郷の城戸村で東美と結婚して、結婚披露宴を三日間行った。
中鉄(ちゅうてつ)
声 - 青木強
飛信隊伍長→什長→百人将。蛇甘平原編で、伍作りで大人気だった強面の大男。「富村の殺し屋」の異名を持つ。
飛信隊結成時に第十五伍長になり、三百人隊になると什長に昇進。信が将軍になると、百人将へ昇進。
始皇十四年の宜安城攻略戦では、田有や竜川と共に飛信隊の怪力三人衆として身を挺して突破口を開くが、三人とも瀕死の重傷を負ってしまう。しかし、飛信隊に同行していた砂鬼一家の治療術によって、一命を取り留める。尾平の結婚披露宴が行われた頃には回復しており、飛信隊の面々と共に参加している。
竜有(りゅうゆう)
声 - 青木強
飛信隊伍長→什長→百人将。蛇甘平原戦第二軍の生存者。気難しい性格で、当初は信達に悪態をついていた。元料理人のため料理上手で、飛信隊の食事を作っている。料理がうまく、鄴編では斉国の食材を見て心を躍らせていた。
飛信隊結成時に第十八伍長になり、三百人隊になると什長へと昇進。信が将軍になると、百人将へ昇進。
石(せき)
声 - 高橋英則
飛信隊伍長→什長→百人将兼偵察部隊指揮官。山民族の一つである「青石族」族長。彼を筆頭に聴覚など身体能力や特殊能力に優れた者が多数おり、要所で飛信隊に貢献。
飛信隊結成時に、第二十伍長として所属。三百人隊になると什長へと昇進。鄴編では、結婚式を挙げていたために不参戦。信が将軍になると、百人将へ昇進し偵察部隊指揮官となる。
松左(しょうさ)
声 - 高塚正也
飛信隊伍長→什長→副歩兵長兼百人将。槍術の達人。飄々とした性格をしているが、頭が切れ核心をついた発言も多く、精神面でも飛信隊を支える。崇原とは、初陣の時からの付き合い。
飛信隊結成時に第十伍長となり、飛信隊が三百人隊になると什長に昇進。合従軍編では、途中で負傷して療養していたため、蕞攻防戦に加わっていない。著雍編では百人将になり、同時に副歩兵長も務める。
鄴編では、朱海平原決戦十四日目に河了貂から視野の広さから渕と共に各隊の救援の判断を託され、窮地の干斗達の救援に向かい助け出すも、致命傷を受けてしまう。敵が撤退した後、愛槍を干斗に託し、最期は信の腕の中で息を引き取った。羌瘣の蘇生術による精神世界に去亥と共に現れる。
去亥(きょがい)
声 - 下妻由幸(第1-2シリーズ)/ 奥村翔(第3シリーズ-)
飛信隊伍長→什長→百人将。蛇甘平原編で壊滅状態に陥った秦国第二軍の生存者であり、第四軍で大功を挙げた信達には当初不満を募らせていた。
飛信隊結成時に第十七伍長になり、三百人隊時に什長へ、飛信隊が千人隊になると百人将へと昇進。鄴編で、先陣を切って李牧軍を攻め込み李牧の目前にまで迫るが、立ちはだかった龐煖に斬られ戦死。羌瘣の蘇生術による精神世界に松左と共に現れる。

兵卒

魯延(ろえん)
声 - 林和良
飛信隊伍長→什長。最年長で、戦場の経験も豊富な老兵。知恵袋的存在として、時に信に助言をしている。
飛信隊結成時に第八伍長になり、三百人隊になると什長へと昇進。山陽編後に引退。
尾到(びとう)
声 - 高塚正也(幼少期:日笠陽子
演 - 三浦貴大
飛信隊伍長。信の同郷。尾平の弟。
蛇甘平原編では、尾平と同じく澤圭の伍の一員となる。飛信隊結成時に、飛信隊第十三伍長となる。夜襲して来た龐煖の援護のために現れた万極軍の矢を受け、信を背負いながらも襲撃から逃れるが、その矢傷が元で戦死。死の間際、信に大将軍になって欲しいという願いを託した。
昂(こう)
声 - 下妻由幸(第1-2シリーズ)/ 奥村翔(第3シリーズ)
飛信隊の尾平隊所属の少年歩兵。信の同郷で当初は小柄で気が弱いところを見せていたが、「母親に楽をさせるために出世したい」という熱意を持つようになる。空気が読めないところがあり、何かと余計な一言が多い。
鄴の戦い後、趙軍との戦いで殺されそうになったところを羌礼に助けられたことで、羌礼を気に掛けるようになる。
慶(けい)
声 - 青木強
飛信隊の尾平隊所属の兵卒。信の同郷。尾平とは馬が合うようで、よく絡んでいる。黒羊編では、尾平とともに一時桓騎軍に配属する。
岐鮑(きほう)
声 - 土井正昭
飛信隊の渕隊所属の兵卒。峡村出身の兵卒で、実家が漁師のため、隊内で一番川に詳しい。黒羊編では河了貂を補佐し、激流を単身で渡河し、懸け橋となる綱を繋いだ。
干斗(かんと)
飛信隊の兵卒。得物は槍で、後に松左の愛槍を受け取る。
飛信隊に憧れ、黒羊編後に入隊試験を受けるも一度不合格となり、仲間と共に食って掛かるが、崇原に叩きのめされる。崇原から今一度チャンスをもらい合格し入隊。
鄴編では、初陣の列尾戦で魯平の暴走により窮地に陥るが、崇原に助けられる。戦後は己の不甲斐なさに憤っていたが、夜に尾平達が労いに来て励まされ、その際に信の初陣の時の武勇伝を聞いて感嘆としていた。そして朱海平原戦では、三日目に晋陸隊の奇襲で負傷するも、蒼兄弟の援護で仲間を叱咤反撃したことで反撃するきっかけとなった。趙峩龍軍との戦いで絶体絶命の危機を松左の捨て身の救出で救われ、その最期を看取り、彼の愛槍を継承した。影丘の戦いでは最も険しい崖を最初に登り切り、突破口を開く。
平来(へいらい)
飛信隊の兵卒。干斗の親友。
列尾戦では窮地を崇原に助けられる。朱海平原戦では、奮戦を続けるも十四日目の趙峩龍軍との戦いで絶体絶命の危機を、松左の捨て身の救出で救われる。
惇角(とんかく)/惇告(とんこく)
飛信隊の尾平隊所属の兵卒。朱海平原戦では奮戦を続けるも、十四日目の趙峩龍軍との戦いで絶体絶命の危機を、松左の捨て身の救出で救われる。十五日目には、開戦前に干斗らに松左から教えられた言葉を言ったことで、気を引き締める様に忠告した。戦後、尾平隊に配属。
羌礼(きょうれい)
羌族の少女で、現・蚩尤。羌瘣の側近。得物は羌象の形見でもある「白鳳」。15巻の巻末おまけ漫画で初登場し、その後もおまけ漫画のみの登場が続いていたが、663話にて本編に初登場する。
幽連の死が知れ渡ったことで行われた“祭”で羌識とともに最後まで勝ち残り一騎打ちになるが、羌識が直前で斬るのを止めた隙に勢いで刺し殺したことで蚩尤となる。しかし、羌識を殺したことで精神に異常をきたし、殺すことを楽しむ残忍な性格に変貌する。
鄴編後に邯鄲南部戦線に突如姿を現し、趙兵達を殺しまわって飛信隊の元に訪れる。羌瘣に“祭”が行われたことを明かし、そのまま飛信隊に加わるが、捕虜なども平然と殺す行為などを幾度もの軍律違反に崇原に追放を言い渡され一触即発となり、真の目的は羌瘣を殺すためと明かす。そして、羌瘣と決闘するが、羌瘣との戦いの最中に羌識の最期の言葉を思い出したことで正気に戻る。以降は明朗な性格に戻って、羌瘣とも和解。更に今までの行為を謝罪して飛信隊にそのまま残って、羌瘣の側近的な位置で歩兵隊の主力として活躍する。影丘での戦いでは、瀕死となっていた王賁の窮地を救う。その後の難所攻めでは、先陣を切って敵陣へ切り込み、拠点確保に貢献する。
蒼仁(そうじん)
飛信隊弓兵。黒羊戦後の始皇十年に飛信隊が募集した入隊試験に臨んだ狩人の少年で、蒼淡の兄。秦国で唯一の中華十弓の1人であった蒼源の息子。
入隊試験の体力検査で弟と共に不合格となるが信と河了貂らに、弟と共に卓越した弓術を披露したことで、兄弟共に飛信隊に特例合格で入隊し飛信隊弓兵隊所属となる。自身に弓矢の技術を教えた父である蒼源のことは、『麃公軍に配属されて、麃公による無茶な突撃命令によって死んだ』と聞いていたが、元麃公軍の所属であった岳雷から自分たち兄弟が知らない蒼源の活躍を聞かされ、蒼源の戦死は自分が配属された部隊を助けにいったためだったと、岳雷から謝罪をされるも、岳雷を攻めることはせずに、寧ろ自分たちの知らなかった父の活躍を知れた事を喜んでいた。
初陣となった鄴編では随所で大きな功を挙げ、初陣の列尾城攻略戦では、当初は敵との位置が近かったことと、弟と同じく今まで人を狙って打ったことが無かったので、敵を矢で殺すのを躊躇していたが、覚悟を決めると的確な射撃で将校を正確に狙い撃つことで、列尾城陥落に貢献した。最終決戦では指がボロボロになるまで弓を引き続け、金毛軍の奇襲で窮地に陥った河了貂を弓が壊れるも身を呈して死守した。
宜安編の宜司平野戦では、青歌将軍・上和龍に討たれた岳雷の敵討ちで蒼淡とともに上和龍の側近の雲慶を射殺し、上和龍を負傷させて信の援護に貢献する。
蒼淡(そうたん)
飛信隊弓兵。兄の蒼仁と共に飛信隊の入隊試験に臨んだ狩人の少年。弓の腕前は父や兄譲りであるが、気が弱い一面を見せる。思ったことをすぐに口にするため、度々蒼仁に叱られる。
初陣の列尾城戦では、敵を射ることを躊躇って本来の力を発揮できずに終えてしまい、蒼仁から叱られて落ち込んだ。朱海平原戦では、兄からの言葉で、人では無くて馬を射ることで敵を圧倒した。その後も人を射れずに蒼仁の補佐に徹していたが、金毛軍により蒼仁が重傷を負ったことで激昂し、人を射ることが出来るようになり、人体を吹き飛ばす程の豪弓で金毛軍を圧倒し、趙将軍・金毛を討ち取った。

注釈

  1. ^ 史実では秦の君主が王を名乗るのは26代君主の恵文王(昭王の父)からで、それまでは周王の臣下という立場であるため公を名乗っている。なので原作漫画内にも回想で登場する穆公などは秦国王としてはカウントせず、政も本来なら秦王としては6代目にあたるが、ここでは原作漫画での表記に準じる。
  2. ^ 嫌悪ではなく、麃公に気に入られていた嫉妬によるものである。
  3. ^ 昌文君の偽物の首を用意したり、褒美で昌文君の領地を要求して彼の妻子らを庇護するなど。
  4. ^ このことが原因で趙国が秦国を一際憎悪を増し、万極を歪ませ、幼少期に人質として趙にいた政が虐げられた。
  5. ^ 単行本56巻裏表紙に糸凌がカラーで描かれており、肩にかかった茶色の髪の毛と同じように左目も茶色の髪の毛で隠れていることがわかる(兜頭頂部の兜飾りの色は兜や鎧と同じ色であり茶色とは異なる)。
  6. ^ アニメ公式サイトでの表記。原作本来の表記は、偏が「亻」、旁が「厘」。ただし、アニメのエンドクレジットは原作と同じ表記。
  7. ^ アニメ版での表記。「郭」の原作本来の表記は、偏が「享」、旁が「乚」。
  8. ^ クレジットでは「じい」と表記されている。
  9. ^ なお、会談の内容次第では、廉頗を殺すように媧燐から命じられていた。
  10. ^ 自身がトアクの元にたどり着いた時には、トアクからは無茶な戦い方をした愚将だと酷評されるも、本人曰く「楊端和と戦ってたころに比べれば子供の遊び」と一蹴した。

出典

  1. ^ Character”. ぴえろ / スラジオ サインポスト. 2023年11月25日閲覧。
  2. ^ その理由は、那貴には相手の顔を見れば、相手が嘘を言ってるかどうかわかるという特技があった為である。
  3. ^ なお、桓騎は偲央を喪った復讐を終えて、この頃から自分の「怒り」を世界にぶつけるために戦場に出ようかと考えていたらしく、野盗団から急に軍になると言う急な鞍替えだったので、大変な騒動になっていたと摩論は李信や蒙恬らに語っている
  4. ^ 第612話最終ページ
  5. ^ Character”. ぴえろ / スラジオ サインポスト. 2023年11月25日閲覧。
  6. ^ Character”. ぴえろ / スラジオ サインポスト. 2023年11月25日閲覧。
  7. ^ Character”. ぴえろ / スラジオ サインポスト. 2023年11月25日閲覧。
  8. ^ なお、当時は様々な理由で集まった行き場の無い孤児たちによる名称のない野盗団で、『砂鬼一家』と名乗ったのはだいぶ後の話である。
  9. ^ なお、偲央たちは自分たちの住み処を『聖地』と呼んでいた。
  10. ^ なお、砂鬼一家と命名したのは桓騎だが、その名称を提案したのは偲央たちの仲間の一人で、桓騎から怖い者を聞かれた時に、人を砂に引き摺り込む鬼が怖いという話から命名された。
  11. ^ その時、桓騎は所用で不在だった。
  12. ^ 蒙恬は桓騎を配下にした話に関しては詳しく詳細を知らず、当時蒙驁が連戦連敗であったので、罰として野盗狩りの仕事に飛ばされて、そこで桓騎一家を制圧して配下にしたと、聞かされていた。
  13. ^ スキマスイッチ常田真太郎 人気漫画「キングダム」の登場人物のモデルと明かす「強いんですよ。うれしい」”. スポニチ (2024年2月17日). 2024年2月17日閲覧。
  14. ^ Character”. ぴえろ / スラジオ サインポスト. 2023年11月25日閲覧。
  15. ^ 『キングダム』第5シリーズ“黒羊丘の戦い”を描くメインPVが解禁! 趙軍将官を演じる新キャストに三宅健太さん(馬呈 役)、川原慶久さん(劉冬 役)が決定!”. animate Times. 2023年12月28日閲覧。
  16. ^ 『キングダム』第5シリーズ“黒羊丘の戦い”を描くメインPVが解禁! 趙軍将官を演じる新キャストに三宅健太さん(馬呈 役)、川原慶久さん(劉冬 役)が決定!”. animate Times. 2023年12月28日閲覧。
  17. ^ コミックス第58巻のおまけ漫画『輪虎物語』より。
  18. ^ Inc, Natasha. “「キングダム2」羌象役は山本千尋、中国武術のジュニア世界大会で1位(コメントあり)”. 映画ナタリー. 2022年7月15日閲覧。





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