キャサリン (ノーザンテリトリー) 地理と気候

キャサリン (ノーザンテリトリー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 10:00 UTC 版)

地理と気候

地形

乾期の終わりのエディス滝

キャサリンは、ダーウィンの南320 kmに位置し、ダーリー・リバー・システムの一部であるキャサリン川の岸にある。この上流は、北東のアーネムランドの絶壁やカカドゥがある。

この地域は、主に熱帯サバンナの森林地である。キャサリン・タウンシップには、古代の石灰石で構成されるカルスト地形、露頭及び地下の洞窟がある。他には、ユーカリの森や岩の断崖、モンスーン熱帯雨林、ブドウの低木地帯などがある。

気候

キャサリン渓谷で乾期に起こった激しい雷雨

キャサリンは、サバナ気候ケッペンの気候区分: Aw)で、雨期乾期に分けられる。年間の降水量は1,132mmで、雨期の間の日中気温は、24℃から35℃であり、ときどき40℃まで達する。特に地域が多くの雷と共に、国内で最も激しい雷雨となった場合、特に雨期の期間中には湿度が非常に高くなる。乾期には、夜は完全に涼しくなるときがあり、乾期の中頃には、夜間に7℃まで下がる。

標高が低く、頻繁に豪雨が起こり、町が川岸にあるため、この地域で洪水がよく発生する。1998年のオーストラリアの日にあった洪水は、特に破壊的だった。サイクロン・レスは、48時間のうちに300〜400ミリの雨を降らし、その結果キャサリン川の水位を21.3メートルまで上昇させて、3人の命を奪った[10]

キャサリンの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 40.9
(105.6)
39.0
(102.2)
39.8
(103.6)
38.3
(100.9)
36.5
(97.7)
36.1
(97)
36.0
(96.8)
37.7
(99.9)
40.5
(104.9)
41.6
(106.9)
43.1
(109.6)
41.5
(106.7)
43.1
(109.6)
平均最高気温 °C°F 34.6
(94.3)
33.9
(93)
34.2
(93.6)
34.0
(93.2)
32.1
(89.8)
30.1
(86.2)
30.4
(86.7)
32.3
(90.1)
35.8
(96.4)
37.7
(99.9)
37.4
(99.3)
35.9
(96.6)
34.0
(93.2)
平均最低気温 °C°F 24.2
(75.6)
23.9
(75)
23.1
(73.6)
20.8
(69.4)
16.8
(62.2)
13.8
(56.8)
13.0
(55.4)
14.6
(58.3)
20.1
(68.2)
23.7
(74.7)
24.6
(76.3)
24.5
(76.1)
20.3
(68.5)
最低気温記録 °C°F 19.0
(66.2)
18.7
(65.7)
15.5
(59.9)
9.8
(49.6)
6.3
(43.3)
3.8
(38.8)
4.2
(39.6)
4.0
(39.2)
8.2
(46.8)
13.3
(55.9)
14.5
(58.1)
19.3
(66.7)
3.8
(38.8)
降水量 mm (inch) 261.9
(10.311)
243.7
(9.594)
207.3
(8.161)
35.9
(1.413)
5.0
(0.197)
0.4
(0.016)
1.0
(0.039)
1.7
(0.067)
6.8
(0.268)
33.2
(1.307)
88.1
(3.469)
223.9
(8.815)
1,133.5
(44.626)
平均降雨日数 9.5 9.1 7.3 1.8 0.3 0.1 0.0 0.1 0.3 1.8 4.7 8.0 43.0
出典:[11]

地区

キャサリンの中央ビジネス地区は、キャサリン川から350メートルの位置にある。タウンシップは、パイン・クリーク、マタランカ、ボロルーラ、ダーリー・リバー、ティンバー・クリークの他の自治体も管轄する。

RAAFティンダル基地は、キャサリンから17 kmのところにあり、地域経済に重要な役割を果たしている。ティンダル航空基地は、1988年10月1日に公式に開業した。

建造環境

スプリングベール屋敷

1879年に建設されたスプリングベール屋敷は、ノーザンテリトリーで最も古い屋敷である。屋敷は、大陸横断電信架線工事人のアルフレッド・ジャイルズによってもともと管理されていたが、現在は観光客に開放している。古いキャサリン鉄道駅は、ダーウィンでVestey’s Meatworksが利用し、第二次世界大戦中には交通の中心となった歴史的なアトラクションである。

他の史跡には、オキーフ住宅がある。第二次世界大戦中に陸軍士官のために1943年、レクリエーション小屋として最初に建設され、イトヒバマツや波形の鉄のような特定の材料を使用した建設の良い例となっている。

ニトミルク国立公園の設立以来、キャサリンは観光目的地として発展した。ニトミルク国立公園のキャサリン渓谷は、毎年多くの観光客を引きつけている(2004年から2005年にかけて232,000人)[9]


  1. ^ Census2016”. 2022年8月8日閲覧。
  2. ^ Katherine Town Council: About Katherine. Retrieved on 2008-12-15
  3. ^ http://www.mttodd.com.au/site-history
  4. ^ Dunn, Peter. “JAPANESE BOMBING RAID ON KATHERINE, NT 22 MARCH 1942”. www.ozatwar.com. 2013年5月20日閲覧。
  5. ^ "Tropical Cyclone Les", Bureau of Meteorology
  6. ^ The AgeThe Age (www.theage.com.au)
  7. ^ ABC NewsABC News (www.abc.net.au)
  8. ^ ABC News ABC News (www.abc.net.au)
  9. ^ a b Tourism NTTourism NT (www.tourismnt.com.au)
  10. ^ Katherine Town Council – Town of Katherine/Floods”. 2008年12月15日閲覧。
  11. ^ Climate statistics for Katherine”. Australian Bureau of Meteorology. 2010年2月26日閲覧。
  12. ^ Australian Railmaps, "Rail map – Perth to Adelaide, Central and Northern Australia". Accessed 12 June 2007.
  13. ^ Council Services – Airport”. Katherine Town Council. 2011年11月1日閲覧。
  14. ^ Katherine School Of The Air”. 2012年11月21日閲覧。
  15. ^ Katherine Country Music Muster Katherine Country Music Muster (www.kcmm.com.au)





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キャサリン (ノーザンテリトリー)」の関連用語


2
キャサリン デジタル大辞泉
76% |||||



5
ニトミルク国立公園 デジタル大辞泉
56% |||||

6
カタカタ鍾乳洞 デジタル大辞泉
52% |||||

7
トップ‐エンド デジタル大辞泉
52% |||||




キャサリン (ノーザンテリトリー)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キャサリン (ノーザンテリトリー)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのキャサリン (ノーザンテリトリー) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS