カネゴン 『大怪獣バトル』シリーズに登場するカネゴン

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カネゴン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/25 19:44 UTC 版)

『大怪獣バトル』シリーズに登場するカネゴン

データカードダス『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』に登場。

普段は等身大だが、本シリーズでは懐から「スペシャルコイン(または宇宙コイン)」と呼ばれる特別な金を食べて巨大化するという独特の登場プロセスが存在する。漫画『ウルトラアドベンチャーNEO』によれば「巨大化した後は特にお腹が減っちゃう(カネゴンのエネルギーである金の減少)」ことに加えて体力を消耗して倒れることもあるので、劇中では追い詰められた時にしか使わない。

『EX』では主人公とピグモンの前に顔見せ程度で登場。レイオニクスでありレッドキングを所持しているが、うまく扱えていない。

『NEO』からはナビゲーター的なキャラクターとして登場。自分のバトルナイザーを狙う宇宙人たちに追いかけられ、突如出現したワームホールでウルトラマンティガのいる世界(カネゴンや他の怪獣、ティガ以外のウルトラ戦士はテレビのキャラクターと認識されている世界)にやってくる。その時主人公と出会い、彼にバトルナイザーを扱える素質を見て預け、以後、主人公と行動を共にする。

もともと金目当てでバトルナイザーを高く売ろうとしていたらしく、100万円で買い取ろうとするテンペラー星人にさらに高い金額を要求したり、レイブラッド復活を阻止しようとするヤプールのバトルナイザー破壊を無視して、逆にバトルナイザーを売ろうとしたり、ウルトラセブンからはぐれたアギラをバトルナイザーに収容して友達にするが、セブンの方へ持って行ったらいくら金をくれるかと考えるなど、金や商売のことばかりが頭の中に入っているようである。

バトルナイザーは途中からネオバトルナイザーへと形を変え、手持ち怪獣はレッドキングとアギラである。実は彼の持つバトルナイザーにはレイブラッド星人が復活するための憑代として、レイモンの姉であるケイトが使役していたゼットン復活の繭が仕掛けられていており、主人公の戦いの中でエネルギーを吸収し、EX化して孵る。

EX第6弾より怪獣カードとして参戦する。元々戦闘能力のない怪獣なのでステータスは全体的に低めだが、バランスは取れており、アタックは一番低いがスピードは高めに設定されている。必殺技は相手を自身の繭に閉じ込める「カネゴンの繭」、敵を吸い込んでから吐き出す「ガマ口吸引」、敵を転ばせて踊りながらのしかかる「カネゴンプレス」という技を使う。

この他、テレビゲーム『ウルトラコロシアム』ではバトルナイザーを狙うマグマ星人の相棒となっており、マグマ星人が倒されると、テレビに向かって手を振る。

『ケロケロA』に掲載された没案としてノーバの赤いガスによって操られ、プレイヤーとキール星人ヴィットリオに襲いかかるというストーリーが制作されていた。


注釈

  1. ^ コイン袋に貯蔵されたコインは金属エネルギーが吸い取られているのでボロボロとなって価値が無いが、カネゴンが人間に戻る時のロケットの燃料になるとされている。
  2. ^ 大伴昌司著の秋田書店刊『カラー版 怪獣ウルトラ図鑑』や小学館刊の『ウルトラ怪獣大図鑑』によれば、小学6年生の加根田金男(金男を演じた辻沢敏は撮影当時小学6年生)は、お使いをはじめ、どんな楽な仕事でも駄賃をもらわないと絶対に言うことを聞かなかった。また、貯金箱に貯めた金を深夜に数えては笑うほどのがめつい少年と説明されている[要ページ番号]
  3. ^ この場面の音楽は第15話のメインミュージックが使用されているが、オリジナル脚本のこのシーンのイメージに会わせた未使用曲が作曲され、ピアノヴァイオリンが変身シーンの曲とは正反対に優しくゆったりとした感じながらも、星がゆっくりと降ってくるような不思議なイメージを表現している曲である。
  4. ^ 実際、金男の両親は銀行でカネゴンが落とした硬貨を盗んで自らの力で変身する。
  5. ^ それに前後し、ハルキによる掃除機ヨガでのメダルの排出が試みられたが、すべて失敗に終わっている。なお、ベータスマッシュの話題の際には「赤いアイツ」と呼び、当初は恐怖心を異様に抱いていた[28][29]
  6. ^ 書籍『ウルトラマン大辞典』ではこちらの設定で記述している[45]
  7. ^ 劇中では古代エジプト文明時代に財宝にうるさい子供の王女がカネゴンヌの壺の力で変身し、ハナエの父親は若いころ、エジプトに放浪中にカネゴンヌの壺を偶然手にしたとされる。
  8. ^ 映画の絵コンテの段階では、ウルトラマンゼロの特訓を見守り、ゼロに助けられる役割が予定されていたが、ピグモンに変わられている。[要出典]

出典

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