カグー 人間との関係

カグー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 14:58 UTC 版)

人間との関係

羽毛が装飾品として利用される事もあった[5]

ニューカレドニアの国鳥である。

森林伐採や鉱業開発などによる生息地の破壊や、人為的に移入されたイヌ・ネコ・ブタなどによる捕食などにより生息数は減少している[3][5][7][8]。特にイヌによる捕食は脅威とされており、一例として1993年には発信機をとりつけた個体21羽のうち17羽がイヌに殺されている[3]。人為的に移入されたルサジカRusa timorensisによる植生の変化や、感染症による影響も懸念されている[3]。野生個体の生態調査、飼育下繁殖個体の放鳥などの対策が進められている[3][7]。1975年のワシントン条約発効時から、ワシントン条約附属書Iに掲載されている[2]1991年における生息数は、654羽以上と推定されている[7]

2019年現在、日本の動物園で飼育展示されているのは横浜市野毛山動物園でのオス2羽のみである[9]

出典

関連項目


  1. ^ I, II and III (valid from 28 August 2020)<https://cites.org/eng> (downroad 11/28/2020)
  2. ^ a b UNEP (2020). Rhynochetos jubatus. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. (downroad 11/28/2020)
  3. ^ a b c d e f g h BirdLife International 2019. Rhynochetos jubatus. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T22692211A156666402. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-3.RLTS.T22692211A156666402.en. Downloaded on 28 November 2020.
  4. ^ a b c Kagu, sunbittern, tropicbirds, loons, penguins, Gill, F & D Donsker (Eds). 2020. IOC World Bird List (v10.2). https://doi.org/10.14344/IOC.ML.10.2. (Downloaded 28 November 2020)
  5. ^ a b c d e f g h i j Robert Hudson 「ミフウズラ類と他の近縁グループ」丸武志訳『動物大百科 7 鳥I』黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編、平凡社、1986年、172-175頁。
  6. ^ a b c 正富宏之 「ヒレアシ、カグー、ジャノメドリ、ノガンモドキ、ノガンの仲間たち」『動物たちの地球 鳥類I 6 タンチョウ・ヤンバルクイナ・バンほか』第6巻 18号、朝日新聞社、1991年、188頁。
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 百瀬邦和 「カグー(カンムリサギモドキ)」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、80、175頁。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 森岡弘之 「カグー科の分類」『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』黒田長久、森岡弘之監修、東京動物園協会、1989年、90-91頁。
  9. ^ “【野毛山動物園だより】生き物ってオモシロイ!!|今月のどうぶつ:カグー”. エコチル横浜版 (アドバコム). (2019年12月2日). http://tokyo.ecochil.info/2019/12/02/y1912nogeyama-zoo/ 2020年5月1日閲覧。 


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