オペラント条件づけ 人の振る舞いを変えるには

オペラント条件づけ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 15:38 UTC 版)

人の振る舞いを変えるには

応用行動分析とは、バラス・スキナーによって築かれた学術分野であり、人間の特定の社会的振る舞いを修正する理論である。その根底にはオペラント条件付け理論が存在し、条件つき刺激 (SC), 識別刺激(Sd)、反応 (R)、 強化刺激 (Srein or Sr 嫌悪刺激(Save ).[2] などの用語がある。条件付き刺激は、感情反応など古典的条件付けよって形成された行動をコントロールする。ほか3つの用語は、スキナーの「3項の偶発事象」を形成する。

  1. ゴールを示す:どのような変化がもたらしたいのかを明確にする。たとえば「体重を30ポンド減らす」など。
  2. 行動を観察する:求める効果が発生しているかどうかを確認しつづける。たとえば毎日、体重をグラフに記す。
  3. 求める行動を強化する:たとえば体重が減少したことを褒める。人間では、行動の記録が強化の役目を果たす。減量効果をグラフで確認できれば、当人はそれを見て「減量プログラムの継続」という行動を強化するだろう。これをより一般化するとトークン経済とされ、求めた行動の報酬としてトークンが与えられる交換システムである。トークンは、後で希望の賞、報酬、威信、商品やサービスと交換可能とされる。
  4. 望ましくない行動へのインセンティブを削減する:たとえば、台所にスナックやキャンディを置かない。

参考文献

  • 鹿取広人、 杉本敏夫・編『心理学』東京大学出版会、2004年、第2版。ISBN 4-13-012041-7

関連項目


  1. ^ a b c d 心理学第2版(東京大学出版会) 2004, pp. 31–32.
  2. ^ Pierce & Cheney (2004) Behavior Analysis and Learning


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