エスプレイド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 10:24 UTC 版)
ステージ
キャラクターごとに一つずつ専用面が設定されており、最初はそれぞれのステージから開始される。その後は残る二人の専用面を経て、共通の後半ステージに突入する。
- 放課後の鳳凰高校
- 祐介ステージ。近江覚を拉致した夜叉のスカウトマンを追跡する。中ボスは「MIYABI」、ボスは覚醒し暴走する「近江覚(おうみ さとる)」(声:須永哲史[7])
- 設定では20世紀には幕張沖と呼ばれていた地区であり、2000年頃から大規模な埋め立てと再開発が始まり、2005年に第一期開発が終了。州民のほとんどは、首都圏で働く人々とその家族がある[13]。
- 夜のショッピングモール
- J-B 5thステージ。演説中の夜叉要人を暗殺し、追手から逃れる。中ボスは「アトミックシャンデリア」、ボスは巨大装甲戦車「IZUNA」。
- 臨海公園
- いろりステージ。一般人に対する無差別攻撃を開始した夜叉を撃退する中ボスは「ギガドーザー」、ボスは巨大戦闘ヘリ「ペラボーイ」。
- 地下鉄湾岸線
- 第四ステージ。地下鉄の線路を駆け抜け、夜叉の追撃を振り切る。中ボスは「AKEBONO」、ボスは装甲人形「プレアデス」。
- 夜叉総本部
- 最終第五ステージ。夜叉との決着をつけるべく、総本部へと乗り込む。ステージは、総本部への道中と総本部内部の二部構成になっている。
- 前半部中ボスは夜叉最高幹部「五行覚師」、後半部中ボスは無敵の軍神「アレス」、最終ボスは夜叉総帥「ガラ婦人」(声:柴田あき[7])。
諸情報
本作のサウンドトラックは『怒首領蜂』サウンドトラックと共に一枚のCDに収められ、『ゲーメスト』誌上限定で通信販売されていた。また2008年2月18日からはケイブのオンラインショップにおいて、『ぐわんげ』サウンドトラックとセットで発売されたが、現在はどちらも廃盤となっている。
本作のメインデザイナーである井上淳哉の漫画『おとぎ奉り』には、本作の登場人物をモチーフにしたと見られるキャラクターが多数登場している。また井上は、本作で近江覚の声優も手がけている。
本作のラストボスである「ガラ婦人」は当初はプレイヤーキャラになる予定であり、その時点ではストーリーも現在と若干違うものであったことが、開発者によって語られている[14]。
2003年には一部システムを継承した姉妹作『エスプガルーダ』が制作された。世界観上の関連性は持たないが、ステージ構成や弾幕などに本作の強い影響が見受けられる。またPlayStation 2移植版には、J-B 5thといろりをモチーフにした「Black」「千裕」というキャラが、プレイヤーキャラとして登場する。
祐介の通う鳳凰高校のグラウンドにある「なくそう少年犯罪」のスローガンの由来は製作当時、「切れる17歳」と言う不良高校生が社会的な問題になった事から使われた。当初は「なくせ少年犯罪」を描く予定を立てたが世界観に合わせる為に強くないスローガンに落ち着いた[6]。
プレイヤーの証言によると当時の九州は福岡と熊本のゲームセンターに本作のプレイヤーが多い[15]。
評価
新声社のアーケードゲーム情報誌ゲーメストが主催する「ゲーメスト大賞」にて1998年のベストシューティング賞を受賞した。
- ^ a b エスプレイド復刻公式設定資料集 2019, p. 09.
- ^ 『月刊アルカディア』2010年3月号、p51
- ^ エスプレイド復刻公式設定資料集 2019, p. 12.
- ^ エスプレイド復刻公式設定資料集 2019, p. 07.
- ^ エスプレイド復刻公式設定資料集 2019, p. 11.
- ^ a b c d e f g “【エスプレイドΨ】エムツーは男どアホウシューティングだ──漫画家・井上淳哉ロングインタビュー”. 電撃PlayStation (2019年9月6日12時15分). 2019年9月7日閲覧。
- ^ a b c d e f “『エスプレイドΨ(サイ)』の発売日12月19日に決定! 本日より新モード“アーケードプラスモード”が秋葉原Heyにて試遊可能に”. ファミ通.com. Gzブレイン (2019年8月8日). 2019年8月15日閲覧。
- ^ “エムツーショットトリガーズ版『エスプレイド』は制作快調で対応機種も決定!”. 電ファミニコゲーマー (2019年5月20日). 2019年5月20日閲覧。
- ^ エスプレイド復刻公式設定資料集 2019, p. 19.
- ^ “電ファミ移植希望アンケートで堂々1位のシューティングゲーム『エスプレイド』が開発決定!@エムツー初の自社開催イベント「エムツーショットトリガーズ弩感謝祭」”. 電ファミニコゲーマー (2018年11月18日). 2018年11月18日閲覧。
- ^ a b 『電撃王』通巻77号、メディアワークス、1998年6月1日、158頁。
- ^ a b c d e f g エスプレイドΨのロード画面より
- ^ a b c ぐわんげ/エスプレイド公式設定資料集より
- ^ ゲーメストグラフィックス vol.1
- ^ エスプレイド復刻公式設定資料集 2019, p. 31.
固有名詞の分類
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