ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/07 04:19 UTC 版)
登場装備・メカニック
- ガンスピンドラー
- GUYS JAPAN第4の主力戦闘機。機体全長の3分の1を占めるドリルが特徴で、特殊なタイプのガンスピーダーが搭載されている。大気圏内での単独飛行もできるが、メテオールで地中潜行が可能となり、その構造上「機体そのものがメテオール」だとも言われる。地中潜航機能にはマグマライザーの技術が応用されており、特殊な音波で岩石を分子レベルにまで破砕して地底を掘り進む。また、ガンブースターの代わりにガンフェニックスと合体して「ガンフェニックススピンドラー」形態となることも可能だが、作中では同形態は登場しなかった。
- ガンブレイバー
- ロードレーサータイプのバイク。かつてスズキが制作した「ファルコ・ラスティコ」[3]をモデルにアライソが趣味で制作したものを、サコミズが気を利かせて装備試作品としたもの。ファルコ・ラスティコ譲りのピーキーな性能から、勇敢な奴か馬鹿しか乗らないという意味を込めて「ブレイバー」の名が与えられた(命名者はマリナ)。その性能ゆえにマリナも乗りたがらずカナタしか使用しないが、2人乗りが可能であることからミライが一緒に搭乗する場合もある。
- カウル内にメモリーディスプレイのソケットと武装であるトライガーショットを内蔵しており、通常モードの「ロードファルコン・モード」のほか、ターボチャンバーを用いて30メートル級の連続ジャンプを行う「ハイパーホッパー・モード」、ポインターのホバーシステムを発展させた、高度5メートルまでの限定的な浮遊を短時間行える「ハイパーハミングバード・モード」、タイヤの周囲に電磁キャタピラーを展開し、いかなる悪路にも対応する「ハイパーセロー・モード」を取ることが可能である。なお、これらの機能はいずれもメテオールではない。
- 宇宙輸送艦ガーベラ
- 国連宇宙開拓局・第11次火星開発船団に所属していた中型宇宙輸送艦。10人乗りの救命艇を乗員の定員分艦載している。本編の6年前に物資補給と資材搬入のために火星の観測基地へ打ち上げられたが、出港から10日後にホーマン遷移軌道上で未知の円盤群の攻撃を受け、護衛艦2隻と共に撃沈された。なお、この時にガーベラから発信された救難信号は発信したオペレーター、ホリイ・サエコの名をとって「Saeko's Good-bye」と呼ばれ、被害者の遺族や一部関係者のみのトップシークレットとされている。
- この事件は当初、世間のパニックを防ぐためにスペースデブリとの衝突事故として偽装されたが、インターネットや『故郷は地球』を執筆した元科学特捜隊隊員のジャーナリスト、アラン・ビロッツの書籍『Saeko's Good-bye ガーベラは宇宙に散った』によってある程度の事実が一般にも伝わっている。この「ガーベラ遭難事件」が、本作品の物語のキーポイントとなる。
- 護衛艦サンダーグリッド・キンググリッド
- 双方ともにガーベラの護衛任務についていた小型宇宙護衛艦。円盤群によってガーベラと共に撃沈された。ガーベラのものと同型の救命艇を艦載している。
- この2隻とガーベラがブースター換装を行った宇宙ステーション「アクセプター77」の名称は、『電光超人グリッドマン』に登場するブレスレット型変身アイテム・アクセプターのパロディ。
- スペースウィンガー
- GUYSスペーシーが使用する宇宙戦闘機。名称からガンウィンガーの宇宙戦闘機型と思われる。宇宙空間におけるメテオールの運用データが乏しいため、ガンウィンガーやシーウィンガーとは異なり、スペースウィンガーMe型と呼ばれる一部の機体を除いてメテオールは装備されていない。
- ハイヤータイプ
- GUYS研修隊員が専科での研修中に使用する練習機。UGMで使用されていた戦闘攻撃機スカイハイヤーを再設計したもの。
- マグマライザー
- かつてウルトラ警備隊が使用していた地底戦車。アライソが1両を整備していたほか、その技術がガンスピンドラーに応用された。
- ラビットパンダ
- かつてZATが使用していた特殊車両。アライソがレストアしていた車両が登場した。
- ビームスキャン
- 怪獣や円盤などの構造を探査するための装備。明確には語られてはいないが、テレビ本編でも使用されているものと思われる。屈折率を精密に調整した探査レーザーを照射するもので、大まかではあるが対象物の内部構造や組成を分析できる。ただし、対象物が高温の場合は正確な探査が行えないという欠点もある。コントロールはフェニックスネストから行われる。
- Project Blue 2'(プロジェクト・ブルー・ツーダッシュ)
- GUYSスペーシーの宇宙防衛システム。『ウルトラセブン』に登場した「プロジェクト・ブルー」の発展型で、地球と月の間に電磁バリアを張り巡らすことによって地球を侵入者から防御するもの。電磁バリア発生器へのエネルギー供給は、月の裏側にある発電衛星「エメラルドA9」によって行われている。
- 「ツーダッシュ」およびエメラルドA9の名称は、『ジャンボーグA』で用いられていた掛け声や名称のパロディとなっている。
- ^ a b アーカイブ・ドキュメント 2007, p. 93, Another Mebius World.
- ^ 朱川湊人『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』光文社〈光文社文庫〉、2013年12月20日、528頁。ISBN 978-4-334-76663-4。
- ^ 実在するバイクで、1985年の東京モーターショーに出品されたコンセプトモデル。10年後の1995年を意識して制作され、4サイクルスクエア4気筒500ccエンジンとそれを車体フレームの一部としたフレームレス構造、ハンドルから油圧を介してステアリングを操作する前後スイングアームサスペンション油圧パワーステアリング、低騒音や整備性の向上を意図してチェーンを排したチェーンレス液圧駆動、磁性粉体を用いたパウダーブレーキシステム、シールドをカウル内に格納するホップアップスクリーン機能などの先駆的な装備を採用しており、ガンブレイバーにもそのまま受け継がれている。しかし、これらの技術は作中の舞台となる年代、および2014年現在でも量産化はなされていない。
- ^ “ウルトラマンメビウス 朱川湊人”. 光文社. 2014年1月28日閲覧。
- ^ “ウルトラマンメビウス 朱川湊人”. 光文社. 2014年1月28日閲覧。
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