ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群 治療

ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/25 02:47 UTC 版)

治療

自覚症状が無ければ経過観察を行う。根治治療には血管カテーテルを用いたカテーテルアブレーションが極めて有効であり、90%以上で根治に至る。

発作時の治療は迷走神経刺激、無効である場合にはアデノシン三リン酸(ATP)またはカルシウム拮抗剤を静注する。また、回帰頻拍に対しては抗不整脈薬が使用され、シベンゾリン(製品名:シベノール)等を第一選択薬とする事が多い。

一方、発作性心房細動を合併した場合、ジギタリス、ATP製剤、カルシウム拮抗剤交感神経β受容体遮断薬(βブロッカー)などは禁忌である。とくにジギタリスは、Kent束の不応期を短縮させる一方、正常伝導路をさらに抑制することとなりVfを誘発する可能性がある。 ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群に伴うAfの場合、治療薬としては、プロカインアミドが推奨される。

参考文献


  1. ^ 偽性心室頻拍は日本独自の名称で、欧米では「preecxited AF(早期興奮を伴う心房細動)」と呼ばれる。
  2. ^ a b WPW症候群(森博愛 心臓病と卯建のホームページ)
  3. ^ ハート先生の心電図教室(医学博士市田聡 心臓病看護教育研究会)
  4. ^ 永田恭敏 1枚の心電図から最新の治療へ No.25 日医雑誌 2016;145(7):1448-1449.






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