ウィリアム・マホーン 「リトルビリー」:クレーターの戦いでの英雄

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ウィリアム・マホーンの解説 > 「リトルビリー」:クレーターの戦いでの英雄 

ウィリアム・マホーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/12 03:15 UTC 版)

「リトルビリー」:クレーターの戦いでの英雄

北部と南部の政治的な食い違いが19世紀後半に拡大するにつれて、マホーンは南部州の脱退に与するようになった。南北戦争の間、戦争初期に南軍の士官になる前でさえも実戦で活動しており、1861年にはノーフォーク・ピーターズバーグ鉄道は特に南軍にとって貴重なものとなり、南軍が支配していたノーフォーク地区に軍需品を運んだ。戦争が終わるまでに残っていた鉄道の大半は北軍の手に落ちた。

バージニア州が1861年4月に合衆国から脱退すると、マホーンはポーツマスのゴスポート造船所に向けて客車1両の列車を行くときは大きな騒音と汽笛を鳴らして入り、帰るときははるかに静かに返し、さらにもう一度同じ列車を騒音と共に向かわせて、ポーツマスにいる北軍には大部隊がエリザベス川を越えて(しかもほとんど見えないようにして)到着しているように錯覚させ、北軍を欺して退却させようとした。この策略が当たり、南軍は1兵も失うことなく、北軍にその地域を放棄させ、ハンプトン・ローズを超えてモンロー砦まで撤退させた。この後、南軍第6バージニア歩兵連隊の中佐の位を、後に大佐の位階を受けた。南軍のノーフォーク方面軍の指揮にあたり、その放棄のときまで続けた。1861年11月には准将に昇進した。

1862年5月、北軍の半島方面作戦の間に南軍がノーフォークを放棄した後で、マホーンはドルーリーズブラフの戦いの頃にジェームズ川でリッチモンドの防御陣を造る手助けをした。その後直ぐにセブンパインズの戦いマルバーンヒルの戦いで部隊を率いて参戦した。その後も第二次ブルランの戦いフレデリックスバーグの戦いチャンセラーズヴィルの戦いゲティスバーグの戦い荒野の戦いおよびスポットシルバニア・コートハウスの戦いに参戦した。

1864年から1865年にかけてのピーターズバーグ包囲戦の間の1864年7月30日、クレーターの戦いでマホーンは広く英雄と認められた。北軍の元ペンシルベニア石炭坑夫が南軍の防御線の下にトンネルを掘り大量の爆薬を仕掛けて爆発させ、南軍兵士を多く死傷させたうえにピーターズバーグ防御線のキーポイントに侵入した。しかし、北軍は最初の利点が生かせず、マホーンが近くに残っている南軍兵士を掻き集めて攻撃を跳ね返した。初めは独創的な作戦であったが、このクレーター作戦は北軍指導者にとって大きな損失に変わった。この結果マホーンは少将に昇進した。その後1865年4月のアポマトックス・コートハウスでの降伏まで、ロバート・E・リー将軍および北バージニア軍と行動を共にした。

マホーンは身長が5フィート5ないし6インチ (165-168 cm)、体重も100ポンド (45 kg) しかなく、「リトルビリー」と渾名された。彼の兵士の一人には「彼には多くのインチは無いが最後のインチまで兵士だ」と言わしめた。妻のオテリアはリッチモンドで看護婦として働いており、バージニア知事のジョン・レッチャーが、マホーンが第二次ブルランの戦いで負傷したと伝言したが、軽傷(flesh wound)を負ったとだけ伝えられた。彼女は「ウィリアムが何であれ肉(flesh)が無いのなら重傷だと分かるわ」と答えたという。オテリアと子供達は1864年から1865年の最後の作戦段階ではマホーンに近くいるためにピーターズバーグに移動した。







英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウィリアム・マホーン」の関連用語

ウィリアム・マホーンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウィリアム・マホーンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウィリアム・マホーン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS