イブニング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/12 10:02 UTC 版)
イブニング | |
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ジャンル | 漫画雑誌 |
読者対象 | 青年 |
刊行頻度 | 月2回刊(第2・第4火曜日発売)[注釈 1] |
発売国 |
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言語 | 日本語 |
定価 | 420円 |
出版社 | 講談社 |
編集部名 | イブニング編集部 |
発行人 | 林田慎一郎 |
編集長 | 土屋俊広[1] |
刊行期間 | 2001年8月 - 2023年2月28日 |
発行部数 | 47,500部(2022年1月 - 3月日本雑誌協会調べ) |
レーベル | イブニングKC |
ウェブサイト | イブニング公式サイト |
概要
講談社『モーニング』の別冊として『モーニング新マグナム増刊』を発刊していたが2001年4月に終了し、同年8月に『月刊イブニング』として新規創刊した。創刊号は本誌に加えて別冊付録(ページ数は本誌と同水準)の2誌を束ねた状態で月刊誌として発売され、続いて2号からは中綴じ500ページを越えるボリュームで刊行された。一部の作品は『新マグナム増刊』からそのまま連載を継続している。
2003年4月22日発売号よりモーニング編集部から独立してイブニング編集部が誕生し[5]、第2・第4火曜日発売の月2回刊誌となった。また、『警察署長』が『モーニング』から移籍した。
連載は基本的にオリジナル新作が主体であるが、月刊誌時代は既存作品の続編の連載と読切作品の掲載が中心であった(続編やスピンオフは以後も連載の一角を占めている)。月2回刊になってからは、『モーニング』における職業ものの社会派作品の比率が高くなったため、同誌で従来扱っていたギャグ漫画ものやスポーツ漫画・SF漫画など娯楽性の濃い青年漫画の新規作品、あるいは読切作品が本誌および『モーニング・ツー』で扱われる傾向にある。『激昂がんぼ』や『係長島耕作』のように、同じ作者が『モーニング』と掛け持ちで連載する作品もある。
2014年4月22日発売号からは電子書籍版の発売を開始[6]。紙版と内容が異なり、掲載されていない作品もある。また、読者ページや広告ページが省かれており、読者プレゼントへの応募も対象外となる。
2019年には令和への改元にちなんで、『俺の零話プロジェクト』を始動した。読み切りを掲載し、読者の応援で連載化が決まる企画である。
月刊誌の創刊より21年間刊行されたが、2023年2月28日発売の2023年6号をもって休刊することが、2022年12月7日に公式サイトで発表された。イブニング編集部はかつての独立元であったモーニング編集部と合流し、いくつかの連載作品は同社のコミックDAYSに移籍してウェブコミックとして継続する[2][3]ほか、他社も含め移籍が叶わなかった『紫電改343』は須本壮一がクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じて独自で制作資金を調達し一年かけて完結させることとなった[7]。
休刊号連載作品
2023年6号。
毎号連載
- いきものがたり(松本ひで吉)→『モーニング』に移籍[4]
- 帰ってきた帰らないおじさん(西村マリコ)
- きりもやびより(みずしな孝之)
- 金田一少年の事件簿30th(漫画:さとうふみや、原作:天樹征丸)
- きんにゃいち少年の事件簿(漫画:佐藤友生、原作:天樹征丸、さとうふみや)※『金田一少年の事件簿』のスピンオフ作品
- K2(真船一雄、医療監修:原田知幸)※『スーパードクターK』シリーズの続編 →『コミックDAYS』に移籍[4]
- JJM 女子柔道部物語(脚色・構成・作画:小林まこと、原作:恵本裕子)→『コミックDAYS』に移籍[4]
- 紫電改343(須本壮一)→第一部完、クラウドファンディング[7]
- 正義と極道(市川マサ)※短期集中連載 →『コミックDAYS』に移籍[4]
- 賊軍 土方歳三(赤名修)→『コミックDAYS』に移籍[4]
- たたセン 〜からめる先生の奇妙な課外授業〜(広瀬べろせ)
- 立ち飲みご令嬢(松本明澄)→『コミックDAYS』に移籍[4]
- 誰も知らんがな(サライネス)→『コミックDAYS』に移籍[4]
- ハードボイルドマタタビビバップ(フジモトシゲキ)→『コミックDAYS』に移籍[4]
- 羽衣先生は今日もカンヅメ(華鳥ジロー)
- 長谷川無双(ザビエラー長谷川)
- ふたりソロキャンプ(出端祐大)→『モーニング』に移籍[4]
- プロ嫁(渡辺慎一)
- 法廷遊戯(原作:五十嵐律人、漫画:束ユムコ)※同小説のコミカライズ →『コミックDAYS』に移籍[4]
- 陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬(久慈進之介)→『コミックDAYS』に移籍[4]
注釈
出典
- ^ “Vol.2 殺し屋、桃太郎、イケメン、猫…多種多様なテーマに沿った作品26選”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年2月1日) 2022年2月2日閲覧。
- ^ a b “イブニング休刊のお知らせ”. イブニング公式サイト. 講談社 (2022年12月27日). 2022年12月27日閲覧。
- ^ a b “講談社漫画誌「イブニング」、2月28日発売号で休刊へ…平均発行部数は約4万2000部”. 読売新聞. (2022年12月27日) 2022年12月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “イブニングが23年間の歴史に幕、最終号に「アザゼルさん。」「ギャングキング」読み切り”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年2月28日) 2023年2月28日閲覧。
- ^ 『モーニング』2017年30号『モーニングを作った漫画たち』より。
- ^ “マンガ誌「イブニング」も紙版と電子版の同時発売スタート バックナンバーも挙配信”. アニメ!アニメ! (2014年4月22日). 2016年12月27日閲覧。
- ^ a b “「紫電改343」を完結まで描きたい!須本壮一による制作支援プロジェクト始動”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年1月15日) 2023年2月28日閲覧。
- ^ “アイドルがギャンブル飯に舌鼓!イブニングで新連載、初回は江戸川の競艇場”. コミックナタリー. (2016年9月13日) 2016年9月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 社団法人日本雑誌協会JMPAマガジンデータによる該当期間中に発売された雑誌1号当たりの平均印刷部数。
- 1 イブニングとは
- 2 イブニングの概要
- 3 連載の終了した作品
- 4 新人賞
- 5 発行部数
- 6 イブニングKC
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