アニラジ インターネット配信

アニラジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 04:15 UTC 版)

インターネット配信

先述の通り、パソコンスマートフォン及びネット環境の普及に伴いインターネットラジオとして配信されている番組が増え、各社ともインターネット配信に軸足を移している。

制作側にとっては、放送枠買取の多額の資金を提供できるスポンサーの獲得や聴取に有利な放送時間枠の獲得にとらわれず、番組制作費とサーバ管理費だけと比較的低コストで番組配信が出来て、聴取者からの課金による有料配信で番組制作費の捻出をすることも可能である。全国のみならず全世界に向けて、決められた放送の「尺」にとらわれない融通の利く収録・配信ができ、厳密な数の聴取者数が分かるほか、使用OSIPアドレス・接続時間帯などから推定できる情報により聴取層を把握、マーケティングリサーチすることで番組制作に生かせることなどのメリットがある。また、音声に加えて映像も同じ枠組みで配信可能なため、地上波アナログラジオでは不可能な映像や静止画を付加して配信している例も少なくない。聴取者にとっても放送格差に関係なく、電波状況に左右されないクリアな音質で聴取出来るメリットもある。

オンデマンド方式の場合、聴取者にとっては、決められた放送時間にとらわれず、自分の都合で番組が聴取できる。ポッドキャスティングなどでは音声データの携帯音楽プレイヤーへの取り込みなどが地上波ラジオ番組を録音した場合に比べて容易になる。

インターネットラジオ専用で制作されている番組に加え、地上波ラジオ局で放送された番組をインターネット上でも配信することも多い。その場合は、インターネットラジオでは時間の制約が緩いため、地上波でカットされた部分を追加出来る一方で、番組のスポンサーでは無いCM著作権の都合上一部楽曲はカットされることがある。生放送番組の場合は、ストリーミング配信が可能なサイトとの同時配信(上記のとおり、収録現場の映像を一緒に流している場合もある)もある。また過去にはそれとは逆に1314 V-STATIONではネット配信した後、地上波放送すると言う番組も存在した。同じ媒体宣伝で、パーソナリティを変えて、地上波ラジオ局向けの番組とインターネットラジオ番組を別に制作する場合もある(『THE IDOLM@STER』の宣伝番組など)。

デメリットとしては、地上波ラジオ番組に比べて、元からファンではないリスナー向けの宣伝効果では劣る点がある。従来のラジオ放送での主な収入であったスポンサー収入が得にくい面もあるため、番組の内容をデータ化し新録の番組と共にCD化して販売したり、スピンアウト企画のソフト類を発売したり、番組イベントの入場料およびグッズ販売を大きな収益源とする番組(制作会社)も多い。

また、アクセスが集中した場合はサーバーや回線が混雑して聴取が困難となる。

主な配信サイト

これらのサイトで配信されている番組に関しては各項目を参照。一部地上波番組を並行もしくは遅れて配信するサイトもある。

この他、YouTubeニコニコ動画といった一般サイトでも配信が行われている。

過去の主な配信サイト


注釈

  1. ^ FM大阪とinterfmの同時ネット。
  2. ^ AuDeeにてオフトークが配信されている。
  3. ^ ネット局はTOKYO FMのみ。
  4. ^ 本来はバラエティ番組だが、パーソナリティの池田佳代の意向で、アニメ関係の話題を主に扱い、掛かる楽曲もアニメソングに固定されている。radikoにおける番組ジャンルも[アニラジ]に分類されている。アニメ以外の話題はオプシアミスミの広報コーナーのみ。
  5. ^ 当初は『ファンタジーワールド』内の番組であり、『ファンタジーワールド』終了後は独立の番組として放送。
  6. ^ 地上波放送終了後はインターネットラジオ『おしゃべりやってまーす』に移行。
  7. ^ 水曜日は「ティルドーンアニメ」として、各種アニメソングを特集していた。
  8. ^ 月曜は再放送、水曜は本放送として放送している。
  9. ^ 地方局の独自制作アニラジとしては異例の長寿番組であった。
  10. ^ 放送終了後も番組のコンセプトの「リスナーは、はぴあに村の住人である事は変わらない」として、番組公式Twitterは非公開アカウントとして残存している。
  11. ^ 2021年3月までの間、鈴村健一がメインパーソナリティを務めた。鈴村が降板した2021年4月以降も番組は継続。
  12. ^ 声優・アニソン歌手のゲスト出演や内包番組が行われた。
  13. ^ 「声優アーツ」コーナー。後に『パワーボイスA』に移行。
  14. ^ 前半の「A-Channel」でアニメソングを取り扱った。
  15. ^ アニメをテーマにした企画「アニファン」を放送。
  16. ^ 声優がゲストに来ることが稀にあった。
  17. ^ 22時台の内容はほぼアニソンで、『アニメでGo!Go!』の復活版(内容は一つのアニメ作品のアニソンを連続で流すだけだった)もあった。
  18. ^ コーナーのうち、「お父さんのアニメソング」が該当する。『アニメでGo!Go!』から派生したもの。

出典

  1. ^ a b ラジオでアニメ 二十数年こだわる文化放送の狙い「A&G」 デイリースポーツ 2018年5月15日、同6月1日閲覧。
  2. ^ 『日本懐かしラジオ大全』タツミムック、2021年11月5日、33頁。 
  3. ^ おたっきぃ佐々木氏の語るアニラジ黎明期”. Togetter. 2013年9月17日閲覧。
  4. ^ a-FAN FAN/100%金月真美”. USEN. 2013年9月17日閲覧。


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