アイヒヴァルト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/26 13:29 UTC 版)
文化と見所
アイヒヴァルトは、何世紀にもわたる村の歴史の証拠となる数多くの建築や文化財を有している。それらが、景観の美しいロケーションの他に、このシュールヴァルトの町の魅力を増している。アイヒシースは街道に面していないため、町の中心部(教会周辺の木組み建築)が良く保存されている。シャンバッハの麓の森には中世の小城の跡がある。アイヒェルベルクには1558年に初めて記録されたブドウ搾り所があり、現在は養蜂場が入居している。
特に優れているのは、各地区にある福音主義教会の4つの歴史的な教会堂である[10]。
アイヒェルベルクにはかつて巡礼教会であった、1460年建造の福音主義の「我らが聖母教会」がある。この教会には、内陣の建設当時の壁画(1969年に公開)や17世紀のキリスト磔刑像がある。イエスの生涯や十二使徒を描いた2階席回廊の25枚の板絵は、アルフドルフのヨーゼフ・ヴァーグナーが1760年に描いたものである。ゲルハルト・ドレーハーは1970年に幾何学的な線で装飾を施した透明ガラスで3枚の内陣室の窓を創作し、身廊や塔に彩色の窓を創った。
クルムハルトの福音主義教会は、エスリンゲン郡で最も魅力的な村の教会の1つである(外観は農民バロック様式)。
シャンバッハには、中世後期の内陣塔を持つ1500年建造の福音主義教会がある[11]。1905年の建築家ハインリヒ・ドルメッチュによる修復と2階席回廊増築の際、芸術家テオドール・バウエルレがデザインした平和をもたらすキリストを描いた内陣窓が設置された[12]。ルドルフ・イェーリン(子)が1952年に内陣のアーチに羊飼いへの天使のメッセージを描いたズグラッフィートを製作し、ウルリヒ・ヘンは1969年にブロンズ製の祭壇の十字架を製作した。祭壇の十字架はイエスの生涯をテーマにしたメダリオンを持つ「カステンクロイツ」である。
アイヒシースには福音主義の村の教会聖ゲレオンおよび聖マルガレータ教会外ある。この教会は戦争で破壊された後1454年に再建され、内陣と南塔を備えている。この教会には1500年頃のウルム派のキリスト十字架像がある。教会内部にはこの地域最も古い1330年頃の壁画が描かれている。この他に1500年頃の壁画もある。宗教改革後この教会は福音主義となり、ヴュルテンベルクの教会・礼拝規則に従って、祭壇を内陣から移動させ、講壇を北壁中央に配置し、内陣に貴賓席を設け、その上にオルガンフロアを建設し、南と西に2階席の回廊を造る「クヴェルザール=コンセプト」に改造された。1階席と2階席はまっすぐ北の講壇に向かって配置された[13]。倒壊の危険があったため、1952年まで建築家ハインツ・クラッテにより徹底的な改修が行われ、価値のある文物を犠牲にしながら南壁と西壁の新設がなされた。内陣の3枚の窓の2000年に創られたガラス絵はギルヒングのガラス工芸作家レナーテ・グロスによるものである[14]。またカール・ウルリヒ・ヌスによって洗礼盤の蓋やその他の工芸品が製作された。
旧学校の跡地に「ツーフトホイスレ」と呼ばれる小さな独房があり、ここには犯罪者だけでなく、未婚の母も収監され、14日間パンと水で過ごさなければならず、その後説教壇から訓話を聞かされた。
年中行事
2003年から2年ごとの8月に、クルムハルト前のヒマワリ畑で5日間にわたって音楽フェスティバル「ゴルトゲルプ」が開催される。
アイヒヴァルト芸術サークルは2004年から文化イベントや芸術展覧会を開催している。芸術展覧会は「Im Spiegel der Bilder」(直訳: イメージの反映)をフレームタイトルに掲げている。国際的に有名な芸術家の「紙の作品」を紹介している。2004年には「国際オリジナルグラフィック芸術」が開催され、以後、アルフレート・ポール(2005年)、パウル・フローラ(2006年)、マルクス・リュッペルツ(2007年)、ルート・シュタールとハイツ・フリードリヒ(2008年)ヘルマン・ケーテルヘンとクリスティアン・ミシュケ(2009年)、ヘティー・クリスト(2010年)、ローザー・ロイ(2011年)、レイコ・イケムラ(2012年)の作品を紹介してきた。芸術展覧会と連動して、学校コンクールが開催される。芸術サークルの代表者でキュレーターを務めるのはフリーダー・ガデスマンである。
6月にはレースコース「イン・デン・ホルベン」で国際 ADAC モトクロス・アイヒヴァルトが開催される。1954年に初めて開催され、毎年行われるこの大きなイベントの主催者は、モータースポーツクラブ「アイゼルネ・ハント」アイヒヴァルトである。
この他の有名なイベントには、1月にシュールヴァルトハレで開催されるアイヒヴァルダー・ヒュッテンガウディ、8月最終週末にアイヒェルベルクのブドウ畑の古い圧搾所で開催される土曜日の「ズンマーヴィーネ」と日曜日の伝統的な「ヴェンゲルトフェスト」がある。両イベントはアイヒェルベルク音楽協会が主催している。
- ^ Statistisches Landesamt Baden-Württemberg – Bevölkerung nach Nationalität und Geschlecht am 31. Dezember 2021 (CSV-Datei)
- ^ Landesarchivdirektion Baden-Württemberg, ed (1978). Das Land Baden-Württemberg, Band III: Regierungsbezirk Stuttgart – Regionalverband Mittlerer Neckar. Stuttgart: Kohlhammer. pp. 161-164. ISBN 978-3-17-004758-7
- ^ “Zahlen, Daten, Fakten - Aichwald”. 2022年5月31日閲覧。
- ^ “Fläche seit 1996 nach tatsächlicher Nutzung”. Baden-Württemberg Statistisches Landesamt. 2022年6月1日閲覧。
- ^ Statistisches Bundesamt, ed (1983). Historisches Gemeindeverzeichnis für die Bundesrepublik Deutschland. Namens-, Grenz- und Schlüsselnummernänderungen bei Gemeinden, Kreisen und Regierungsbezirken vom 27.5.1970 bis 31.12.1982. Stuttgart/Mainz: W. Kohlhammer. p. 460. ISBN 978-3-17-003263-7
- ^ “Gemeinderatswahlen 2019 - Aichwald”. 2022年6月1日閲覧。
- ^ “Die Bürgermeisterwahl in Aichwald ist entschieden - Fulminanter Sieg für Jarolim in Aichwald”, Stuttgarter Zeitung, (2019-03-17)
- ^ “Aichwald - Heraldry of the World”. 2022年6月1日閲覧。
- ^ “BürgerBus Aichwald”. 2022年6月1日閲覧。
- ^ “Fünf Orte - eine Gemeinde”. Evangelische Kirchengemeinde Aichwald. 2022年6月1日閲覧。
- ^ Hermann Proß (2002). Ev. Kirchengemeinde Aichwald. ed. Unsere Schanbacher Kirche. Aichwald-Schanbach
- ^ Hermann Proß (2011), “Das Schanbacher Kirchenfenster”, Gemeindebrief Sommer 2011 (Aichwald-Schanbach: Ev. Kirchengemeinde Schanbach)
- ^ Markus Hörsch (1997). Die evangelische Pfarrkirche St. Gereon und Margaretha in Aichschieß (Gde. Aichwald). Eine Dorfkirche auf dem Schurwald und ihre mittelalterlichen Wandmalereien. Remshalden-Buoch
- ^ Markus Hörsch (2000). “Neue Glasmalereien in einer Dorfkirche - die Aichschießer Fenster von Renate Gross”. In Ev. Kirchengemeinde Aichschieß-Krummhardt. Die Glasmalereien von Renate Gross in der Ev. Pfarrkirche St. Gereon und Margaretha Aichschiess. Aichwald-Aichschieß / Bamberg. pp. 9–50
- アイヒヴァルトのページへのリンク