へぎそば へぎそばの概要

へぎそば

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/17 14:08 UTC 版)

ヘギに入ったへぎそば

特色

へぎそばを考案したのは小嶋屋総本店であるとされる。魚沼地方で盛んだったカラムシの織物の緯糸を張るために使用されていた布海苔を蕎麦のつなぎに使用した。

布海苔をつなぎに使っていることから、小麦粉をつなぎにした蕎麦や、十割蕎麦などと比較して、ツルツルとした喉越しが楽しめるのが特徴[2]。「へぎ(片木)」と呼ばれる、剥ぎ板で作った四角い器に載せて供されることからこの名が付いた。冷やしたそば3 - 4人前を、一口程度に小分けし、丸めて盛りつける様子から「手振りそば」とも呼ぶ。器の「へぎ」は、「剥ぎ」を語源とする。

魚沼地方では、蕎麦の薬味になるワサビが採れなかった為、刻みネギまたはアサツキからしを添えるのが特徴だった。その他、クルミを添える地区もある。ワサビが広く流通するようになると、へぎ蕎麦にもワサビが使われるようになり、十日町市小千谷市のそば店では、店舗によって薬味を「からしのみ」、「わさびのみ」、「両方から選択可能」とする違いが見られる。

本来は「へぎ」に盛り付けたものを指すため、同じ店舗でも、店頭で供するものを「へぎそば」、パック販売する乾麺を「布海苔そば」「手繰りそば」と呼び分ける例[3]も見られる。

脚注

出典

参考文献

  • 『おぢや感動に出会う旅』小千谷市小千谷観光協会[要文献特定詳細情報]

関連項目

外部リンク


  1. ^ 十日町地域のそば事業者がへぎそば組合設立 商標登録目指す トオカマチ★ウェブ/エフエムとおかまち、2014年2月20日閲覧。
  2. ^ 本橋隆司 (2019年12月21日). “「つなぎが多いそばはダメ」という大きな勘違い”. 東洋経済オンライン. https://toyokeizai.net/articles/-/320624 2019年12月21日閲覧。 
  3. ^ へぎそば・新潟の小嶋屋総本店”. 2017年11月23日閲覧。


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